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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
四章 区立千葉高等学校 文化祭編
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電源ボタンポチッ!ゲームスタート、セットアップ!

「じゃあ帰りに少し時間をもらえたので、文化祭の出し物についてなにか案はありますか?」


 梅田美帆に感謝だな。

 正直俺一人ならめんどくさいって言って案決めが始まってなかっただろう。

 

「じゃあ委員長、僕が意見をホワイトボードに書くから意見を貰って」


「わかったわ、明石くん」


 ちなみにキャリーには携帯で昼休みのうちに文化祭実行委員になった理由と、文化祭の出し物の案については聞いておいた。


「まず、今日休みのキャロラインさんから和服メイド喫茶というものを提案されましたので、書いておきます」


 やっぱり日本と言えば浴衣ネ!とか訳の分からんことを言っていたが、和服メイド喫茶じゃなくてもいいんじゃないか?

 まぁなんでも、俺の浴衣が姿がみたいというのが一番の理由らしいけど。

 

「いいわね。他に意見があるかしら?」


「無難に屋台なんてどうかな?」


 あいつは近藤夢か。

 クラスのムードメーカーと言ってもいい女子だ。

 ステータスを確認したが勇者ではなかった。

 このクラスが異世界に転移したら、間違いなく勇者候補だろうな。


「屋台っと」


「他に意見はあるかしら?」


「演劇なんていうのも面白くないか?」


 意見がバラバラ。

 時代劇喫茶でいいんじゃねぇのか?


「時代劇喫茶っと」


「おいおい明石!勝手に追加するなよ」


「え、でも今でた意見すべてを纏めた感じでいいんじゃない?」


「いいね。劇要素もあるし、楽しそー」


 近藤夢がそういうと、みんないいんじゃないかと騒ぎ始めた。

 すげぇな。

 さすがクラスのムードメーカー。


「じゃあうちのクラスの出し物は時代劇喫茶に決定!」


「「いぇーい!」」


 思いのほか早く決まったな。

 今日は任務受けてないしべつにいいんだが。


「よぉし。みんなの団結力がこれだけ早く決まってよかったな。明石、お前を推薦してよかったよ」


 いや俺が勝手に書いただけじゃ絶対決まんなかったぞ?

 礼を言うなら近藤夢にだろ。


「さて、じゃあ明日の放課後から準備に取りかかる。今月末が文化祭だから時間は短いぞ。じゃあ今日は解散!」


 そして全員教室から出て行く。

 梅田美帆は資料のファイル作ってるのか。

 ふーん、まぁ今日はそんなにやることないだろうけど、一応聞いとくか。


「委員長、手伝うよ」


「あ、明石くん。大丈夫大丈夫、すぐだから」


 だよなぁ。

 俺は席に着いて委員長が終わるのを待つ。

 さっきから一人教室の外でこっちを見ている奴がいるからだ。

 デブオタだ。

 鹿賀じゃなかったらしいけど、実際の名前はなんだろ?


「ごめんね。終わったよ明石くん。帰ろっか」


「うん。いつもごめんね」


「いいのいいの。好きでやってることだから」


 昔から委員長をやっていて、梅田美帆はしっかりしてるな。

 教室から出ると、デブオタが仁王立ちしてる。

 オタクって面じゃ俺も当てはまるが、俺はデブじゃない。


「おい、明石。梅田美帆は俺の女だ。ちょっかいかけるんじゃない」


「とか言ってるけどどうなの?」


 ぶっちゃけきめぇ。

 こいつ、絶倫王子と同じタイプじゃねぇか?

 梅田美帆は首を振る。

 普通に震えてんじゃん。

 たしかに怖いわな。


「というか君。不登校だったんでしょ?委員長と接点ないよね?」


「そんなことは関係ない。美人はみんな俺に奉仕する義務がある。何故なら俺は勇者なのだから」


 勇者!?

 バカな!?

 こいつのステータスは――――――


――――――――――――

名前 河野薫


ジョブ 学生


状態 健康


レベル 1


HP 1/1

SP 1/1

筋力 30

俊敏 30

技量 1


スキル


――――――――――――


 スキルはなにもない。

 じゃあ妄想?

 いや妄想で、人がいるときにこういうタイプはこんな強気にはならない。


「勇者とかとち狂ってるのかな?厨二病もここまで拗らせると痛いよ」


「デュフフ。妄想だと思ってるでござるなぁ!」


 ポケットからスマホ?ゲーム?みたいなものを取り出す。

 やっぱ妄想か?

 ボタンを押すと機械が起動する。


「デュフフ。ようこそ!俺の主人公の世界へ!」


<Game start!What you are Name ?>


「セーブデータ展開。かおりん、セットアップ」


<Save Data Loading now.>


 なんだ、風景が変わり始めた?


「明石く――――――」


「委員長?」


 委員長が喋らなくなった。

 どうなってるんだ?

 まるで時が止まったような・・・。


<Save Data Load 100% Game start!>


「アメイジングダイヤ!せーっとアップ~!」


 デブオタが日朝にやってるようなアニメのポーズしてもキモいと思ったのも束の間。

 デブオタが光り出した。


「観音様・・・」


 そうじゃねぇ!

 どんどん光で見える影が、痩せていく。

 どんなスキルだ?


「てりりーん。魔法少女魔女っ子かおりんだよぉ♡よろしくりん」


「・・・」


 俺はおそらく今、口がぽかーんと開いている。

 さすがにこれは酷い。

 なにが魔女っ子かおりんだ。

 キモい。

 背筋が凍る。

 鳥肌が立つ。


「気持ち悪いぞお前」


「嫉妬かりん?かおりんの美貌にさては、心奪われたりんな?」


 いやマジできめぇから。

 こいつ自覚無いのか?

 後ろに空間の様なものが生まれる。

 そしてお腹が大きい少女達が三人現れた。


「ご主人様になんという暴言ですか!」


「お腹の子を触って下さいご主人様」


「ご主人様、今日はどんなプレイをご所望ですか?」


 なんだこいつら?

 全員河野薫の股間をさすっている。


「ひかるん、この姿すごいんだよぉ?身体は男の子のまんまなんだから。ほら」


 スカートを捲って男性に付いてるはずのイチモツをみせてくる。

 規制しなきゃいけないもん見せてくんな。

 汚い。

 しかもノーパンか。

 男性でノーパンって誰得だ!

 後ろから子供を抱えた女性が出てきた。


「ご主人様の子です」


 すると河野薫ことかおりんは赤ん坊の首を掴む。

 そして。

 ――――――ブチャ。

 首を握りつぶした。

 こいつ・・・


「おいおい。孕めオラァと言ったけど、俺は子供が嫌いなんだ。近づけないでくれよ」


「あぁ・・・ごめんなさいご主人様。ただいま()()を処理します」


 俺は絶句した。

 河野薫も相当イカれてるが、あの女達も全員あいつがすることに間違いは無いと言った顔だ。

 子供の親本人もそれが当然とばかりに赤ちゃんの亡骸の足を掴み、ゴミ袋の様なもの中に入れた。

 イカれてる。

 こいつ勇者か?

 少なくとも人柄は勇者とはほど遠い。


――――――――――――

名前 かおりん


ジョブ 魔道士


状態 健康


レベル 165


HP 1000000/1000000

SP 7800000/780000

筋力 3041254

俊敏 4512546

技量 9955464


スキル

無詠唱 一時停止 チート仕様 セーブ機能 レベルアップHP回復 リスポーン地点獲得 スキルツリー スキルポイント獲得 ジョブチェンジシステム

――――――――――――


 なんかゲームにありそうなスキル。

 ステータス自体は化け物とまでは言えない。

 油断は禁物だ。

 さすがに聖剣はどうしよもなかったが、校内で拳銃を持てるように昨日帰ってから佐川から作って貰った武器がある。

 これでなんとかするしかないか。


「てへぺろ。そういえばひかるん、神様から狙われてるね」


 なぜ俺が狙われてるんだ?

 とりあえず速効殺しに来るって訳じゃないようだ。

 おつむが悪くて、梅田美帆に嫉妬していたこと忘れてるんじゃないのか?

一読ありがとうございます!

今回の敵はイキリト風にしようと思ったのですが方向転換!

ついでに性別も転換・・したわけじゃないですがよろしくお願いします!

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