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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
四章 区立千葉高等学校 文化祭編
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文化祭実行委員とは、学生時代の貴重な放課後を奪う悪魔の役職だ

 やりましたわぁ。

 か、彼女は素行こそ悪いけれど、実力は折り紙付き。

 更に非情さも兼ね備えております。

 調子には乗せやすいし、依頼しましょうか。

 ノックし、扉を開けるとステッキをこっちに向ける少女がいます。

 彼女の名前は河野薫。

 わたしの管理する世界、RPG:タイム・トゥルー・オルタナティヴと言うゲームを介して召喚した勇者です。


「お久しぶりです」


「あー誰かと思えばバーちんだ。危うく殺すところだった♡」


 それは無理でしょう。

 彼女は強いですが、わたしに勝てるほどとは思えません。

 それにわたしはゲームを切断するゲームマスター顕現があります。

 彼女はゲームが起動しているときにしかスキルや魔法を使えないのですから。

 万が一もございませんね。


「バーちん何の用?今、忙しいんだけど」


「申し訳ございません。あなたに殺して欲しい人間がいるのです」


 ネット回線を通じて、アマテラス様の使徒の月屯イトナ様と早杉メモリ様の二人を殺した人物の顔は把握済みです。

 そして名前、個人情報、すべてを資料にまとめて準備してきました。

 それをか、彼女に渡します。


「これを」


「ふぅん。この七人を殺せばいいんだ?あ、明石光と青谷大連は知ってる」


「ほぉ、それはなんと」


 都合が悪いですね。

 もし友人とかでしたら、最悪の場合ここで殺さなければならないところです。


「明石光に青谷大連ねぇ。接点があるとは思えなかったけれど。まぁ引きこもってるから学校の状況なんてわからないけどね」


「彼らは友人ですか?」


「まさか?話したこともないよ。殺人依頼は承ったよ。それで女性はペットにしてもいいんだよね?」


 相変わらず、度が付くほどの女性好き。

 しかし今回は殺して欲しいところです。

 確実性はほしい。


「いえ、すいません。今回は全員殲滅してください。仮にも、わたしより格上の神の使徒を殺した人達です」


「へぇ。油断して足下を掬われても困るしね。じゃあ殺す前に遊ぶだけで済ませるね」


 まるで危機感がない。

 けれどまぁ問題ないでしょう。

 彼女のゲームの腕前は、日本でもトップクラスでしょう。

 ゲーム内にさえ入れてしまえば問題ない。


「あー今日は疲れたからゲーム切るね。じゃあ良い報告期待しててよ」


「はい。勇者河野、期待しておりますよ」


 そして彼女はステッキのボタンを押す。

 するとステッキは棒状になり、明るい部屋だった空間は電気が付いていないPCのある部屋へと変わる。


「じゃあまたでござるパーちん」


「えぇ。次会うときは、彼らの首を一緒に持ってきて下さい」


 ふふふ。

 アマテラス様の使徒様ですら適わなかった奴らを殺すことができれば、格はアマテラス様とまでは行かなくとも、上がるかもしれませんね。

 出世のチャンス逃してやるものですか。



「明石。学食で昼飯おごれや」


「酷いよ青谷くん。恐喝なんて」


「てめぇ・・・」


 おー怖い。

 青谷が驕れって言ってる気持ちわかるさ。

 天使達との件で疲れている中で、全校生徒の記憶改変を行ったんだ。

 ちなみに俺は掃除とかしてない。

 昨日はスキルが使えなかったからな!

 まぁなにはともあれ、こいつのおかげで素の学生生活を送れるようになったわけだ。


「まぁいいや。そういや天使についてレ――――――なんだよ」


 俺は思いきりに睨み付ける。

 学校のしかも教室内でいうことじゃない。

 しかもここは俺のクラスだ。


「察してくれると嬉しいな。青谷()()


 青い顔をする青谷。

 別にぼろ出してもいいけど、記憶改変するのは自分だかんな。


「あーそういうことか。わりぃわりぃ。そういやキャロラインは休みなのな」


「あぁ。キャロラインさんは体調を崩して休みだそうだよ」


 近くに梅田美帆もいるから下手なことは言えない。

 キャリーは実際は昨日の疲労で、今日は休みだ。

 ちなみに昨日寝る前は佐川夫婦達と、俺とキャリーはお互いに夜の営みを見せ合った。

 あっちは4Pでそれはもうすごかったとだけ言っておこう。

 

「そうか。昨日はお――――――」


 殺すぞ?

 口パクで言ったら、青い顔し始める。

 名前に青が入ってるしいい顔じゃないか。


「はぁ全くお前は・・・」


「何を言ってるんだい、青谷くん?そろそろ朝礼だよ。クラス戻ったら?」


 さっさと帰れ。

 お前がいるとぼろが出る。

 あんにそういうアピールをした。


「へいへい。じゃあまたな明石」


「バイバイ青谷くん」


 うちの教室で青谷と会うのは止そうか。


「はーい。朝礼始めます。みんな席について」


 教師が来た。

 彼の名前は本田道明。

 チャイムが鳴る前に授業始めたり、生徒達に取っては面倒な教師だ。

 この人いつもいつも早いんだよな。


「今日は朝礼で、文化祭実行委員を決めたいと思います」


「「えーえー」」


 ――――――キーンコンカーンコーン。

 丁度えーの声のあとにチャイムが鳴る。

 そういやそろそろ文化祭だったな。


「そこで先生が決めてきておいたから安心してくれ」


 全員視線を教師から外した。

 まぁそうなるわな。

 俺に指名される確率は少ないから安心してるけどな。


「明石光と梅田美帆に頼もうと思って居る」


「は?」


「え?」


 俺と梅田美帆は困惑する。

 まず委員長である梅田美帆を指名する当たり質が悪い。

 そしてなんで俺なんだ!


「明石は言葉遣いが丁寧だからな。それにお前、放置してたらなにもやらないだろう?」


 それは暗にぼっちを無理矢理グループの輪に入れようとする、教師のエゴでは?

 アカハラで訴えんぞゴラァ!


「僕は放課後忙しいんですよ。塾代とか払ってくれますか?」


「塾なんて通っていても社会人になってから役に立たないんだぞ。青春を楽しめよ」


 めんどくせぇな。

 青谷に記憶改変を頼むか?

 その方がいい気がしてきた。


「わかりました。じゃあ――――――」


「先生。よくないと思います」


 あいつはクラスの中じゃない、学校内でもワースト1位を誇る男じゃないか。

 デブでいつも汗を掻いてる男だ。

 名前なんつったかな?


「鹿野!お前自ら率先して立候補してくれるか!今日は学校にも来てくれたし先生嬉しいぞ」


 思い出した、鹿野だ。

 まぁこいつが立候補してくれるならありがたい話だけど。

 俺は聞き捨てならない言葉を聞く。


「あいつ絶対梅田美帆狙いだぞ」


「梅田美帆美人だもんな」


 梅田美帆を狙う?

 あのデブおたが正攻法で梅田美帆を狙えるとは思えない。

 あいつに恋愛感情は全く生まれないけど、襲われるとなると話し別。

 一応こいつは幼馴染みだ。

 触手はキャリーにしか向かないけど。

 キャリーに嫉妬されないように先に説明しとくか。

 梅田美帆とは仲良くしていたようだし。

 ここは仕方ないけど俺が立候補するか。


「いえ、鹿野くんには悪いですよ。僕が引き受けます」


「あ?そうか?じゃあ俺としては明石にお願いしたいな」


「ハイ任せて下さい」


 鹿野が俺のことすごい睨んでる。

 やっぱ梅田美帆狙いだ。

 立候補してよかった。

 この時俺は重大な事に気づいていなかった。


「俺は鹿野じゃないのに」


 デブオタの名前は鹿野じゃなかった!

 まさかそれで怒ってたわけじゃないだろうな?

一読ありがとうございます!

さて、新章突入ですが今度の敵は一体どんな人物なのか!

そして明石たちの文化祭の出し物は何になるのか!

乞うご期待!

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