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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
三章 天使VSサイコパス編
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天使の執念。それは哀れなものだった

 いやたしかにさ、任せるって俺は言ったよ?

 でもこれはないんじゃないかなって思うんだ。


「うふふふふ!さぁ天使様!殺して差し上げましょう!ワタクシの恋人にちょっかいをかけられても困りますからねぇぇ!フフフフフフフフ!」


 もう、悪女じゃねぇぇぇか!

 キャリーはたしかにヤンデレの素養はあったよ。


「「ハッハァ!!燃えちまいな!クソビチグソ天使が!泣いて喚いて許しを乞えやゴラァァ!」」


 佐川。

 お前はもっと酷い!

 まぁたしかにこのセリフの後は真面目に戦って勝利を収めてたからいいけどさ。

 佐川が分離したメーテルに肩を借りながら歩いてくる。


「やっべぇ。あの魔法のリターンすげぇ」


「わたしは何ともないのにね。大丈夫隆二?」

 

 頷きながら平気だという。

 どうやら合体した魔法は、片方がダメージを負うのか?


「まぁ目立った外傷はないしな。精々骨が折れたくらい、だろっ!」


 俺は佐川の変な方向に曲がった足を無理に元に戻した。

 ―――ボキッ

 変な音がしたな。


「ギュァァァァァ!」


「変な声あげんな!びっくりするだろ」


「てめぇ!!ぶっ殺すぞ!」


「ふふふ。佐川と光は仲良しね」


 そういいながら歩いてきた俺の最愛の恋人キャリー。

 今回の闘いのMVPと言ってもいいな。

 

「おつかれキャリー!でもこんなやつと仲良しとか虫唾が走る」


「それはこっちのセリフだ。スカイ!こいつの実力は認めるが、人間性は最悪だ!」


 お前がいうかお前ガァ!

 性格の話なら、人のこと言えないくらい酷いぞお前は!


「にゃー。隆二疲れたニャ〜」


「おーにゃーこも偉いぞぉ。よぉしよし」


「ふにゃぁ〜」


 気持ち良さそうだけど、尻尾ブンブンさせてる。

 一応犬の獣人なんだな。

 忘れそうになるわ。


「隆二。足を治すのじゃ。ジッとしておれ」


「サンキューパピヨン。あー誰かさんの所為で悪化した足の痛みが癒えていく〜」


 こいつ喧嘩売ってんのか?

 言わなくていいことを言いやがって。


「まぁよ。なんだかんだこれは俺たち全員で掴んだ勝利なんじゃねーの?」


「「「珍しく豚さんがいいこと言ってる」」」


 満場一致の豚さん扱い。

 ハハハハハ。

 溜飲が下がったよ。


「テメェらいい加減にし――――――」


「コ・・・ロ・・・・ス」


 青髪の女!?

 たしかにあいつらの合体後の首は飛ばした筈だ。

 ふらふらで今にも倒れそうだ。

 全身血だらけだけだ。


「これなら倒せるとは思うが油断大敵だ。佐川、頼む」


「あぁ。今の状態で一番強いのは俺だしな。動くな元魔王様」


 佐川は銃口を突きつけるが、ふらふらと前へと進んでくる。

 しかしその目は虚ろで、佐川を見てはいなかった。


「コ・・・ロ・・・ス・・ハ・・・ル・・ノ・・カタ・・・キ」


 一番最後尾に居た俺すら無視して歩いてく。

 こうなると哀れだ。


「佐川・・・」


「あぁわかってる。こうなってくると、哀しいな」


 こめかみに銃口を突きつける。

 ――――――パンッ!

 倒れ込んだ。

 今度こそ本当に死んだ。

 ステータスを確認し、認識出来なくなるまで見続けた。


「後味最悪の終わり方だな」


「悪いな佐川」


「いいさ明石。万が一でも反抗がされたら困る」


 あの青髪の女は一人でだって、今居るメンバーで佐川以外は簡単に葬れただろうからな。

 見れば全員ボロボロだ。


「戻って休むか」

 

「それは良い考えだ。でも帰る場所がないな。俺達の家はあいつらの所為で破壊されてしまったし」


 たしかになぁ。

 もう千葉を覆った結界は解けただろうし、襲撃に怯えなくてもいいから家に帰って――――――

 もう何も無いんだ。

 家に帰って癒えよう。


「あぁじゃあ俺とキャリーは家に帰るわ」


「そうか。お前の家に泊まればいいんだ」


 何を言ってるんだこいつ。


「6人も入るわけ無いだろう?」


「おい明石。今、ナチュラルに俺をメンバーから外したよな?」


 俺は冷たい視線を送る。

 お前は家あるだろう。

 それに万が一こいつらを泊めるとしたら――――――


「豚と一緒の屋根の下はいやにゃー」


「テメェ猫ほ――――――sがこらがおkmう゛ぁも」


「懲りねぇなテメェ」


 猫星と言おうとしたんだろうな。

 青谷は綺麗に横に回転して、地面に転げ落ちる。


「12回転!綺麗に回転してたぞ」


「明石テメェ!」


「それはいいんだが、お前多分千葉県民の記憶を消す任務来るだろうから、もう家に帰って寝た方が良いぞ」


 こんな大規模な魔法を認識できなかった人間はいないだろう。

 ただでさえ天使達、月屯イトナ達がやらかした事件の記憶も消してないのに。


「それはお前だって――――」


「俺は清掃なんかしねぇぞ。するとしても高く付く」


 花野フミと大貫颯の所為で死体が溜まってるだろうからな。

 全く死んでまで余計な手間かけさせる。


「チッ!しゃーね――――――――」


「最初からそう言えよ」


「まだ最後まで言ってねぇだろうが明石!」


「しゃーねぇな。面倒いけどやるかじゃないのか?」


 そのなんでわかったって顔をやめろ。

 なんかイラつく豚だな。


「そうだ。お互いに行為の現場を見せようぜ?」


 佐川こいつ、今度はとんちんかんな事を抜かしてきた。

 うわぁ、嫁達も頬を紅葉させて。

 こいつら変態の集まりか。

 それに嫉妬の化身であるキャリーが許すわけ――――――


「光のナニは絶対彼女たちじゃ動かないし、誰かに見られながらヤるのは興奮するわ。賛成よ」


 キャロラインさーん!

 予想外の裏切りに困惑する俺。

 キャリーにこんな趣味があったのか?


「俺とし――――――」


「ハイじゃぁ決定~!名付けて、根暗陰キャ家の中でも根暗陰キャをしてるのか確認お泊まり会へ行きましょう!」


 それもうほとんど悪口だからな!

 がちな根暗陰キャが聞いたらナイフもって襲いかかってくる案件だからな!


「ここの処理はどうするよ?」


「面倒だけど、明日で良いだろう」


 こいつらの死体くらいか?

 消せる範囲がそれくらいか。

 俺は死体に手を翳し、消し去る。


「じゃあ帰るか」


 全員頷いて、俺の家に歩き始める。

 ちなみに豚こと、青谷は途中でちゃんと帰った。

 まぁもしお互いに見せながら行為するとしたら、生殺しもいいとこだしな。



 馬鹿な!?

 あの二人の反応が消えたということは、殺されたということですか!?


「アマテラス様?」


「あらごめんなさい?」


 使徒の子が震えてるわ。

 無意識に魔力が漏れ出てしまったのね。


「いえ、大丈夫です」


「そう?本当にごめんなさいね」


 そういうと、使徒の一人が走り去っていった。

 悪いことをしたわね。

 イトナとメモリは使徒の中でも、抜きん出た実力を持っていたというのに。

 そして何より、彼女達は神から見ても問題児しか殺していない、心優しい子達だった。

 彼女達を殺した奴らには、それ相応の報いを受けてもらいましょうか。


「これはこれは、アマテラス殿」


「あら、お久しぶりですね」


 ネットの神バース。

 最近生まれた神ね。

 でもネットの神が何の用かしら?

 イトナとメモリが殺された今、あまり気分がよろしくないのだけれど。


「畏れながら、わたしの管理する世界から一人、勇者を帰還させたのです」


「そう。それで?」


「か―――彼女に勇者を殺している組織の討伐を依頼したいと思いまして」


 そう言って勇者の資料をバースに渡される。

 ほぅ。

 中々面白いじゃないの。

 勇者討伐には適任だわ。


「わかりました。許可します。我々の可愛い子供達の為にも、彼女にはがんばってもらいましょうか」


「はっ!では依頼して参ります」

 

 スッといなくなるバース。

 彼女には悪いけど、組織討伐後には彼女の子は始末しないとね。

 素行が悪すぎるわ。

一読ありがとうございます!

昨日の夜に投稿しようと思ったのに、投稿ボタンを押し損ねる恥!

次回で三章は終わりになります。

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