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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
三章 天使VSサイコパス編
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付き合ってやる!5分間だけな!

 天使様の動きは凄まじいものだった。

 まるで分身したかのようなうごきをするが、わざとだ。

 エラーを起こす前から目が追いつけない動きをしていた人間が、急に遅くなるわけが無いわ。

 いやエラーを起こした理由がステータスアップじゃないとしたら、それも考えられなくない。


「まぁ関係ないわ!ワタクシと光の愛の結晶のこのステータスに、貴女が勝てるわけ無いわ」


「「過信はよくないわね!ちょっとステータスが上がったからって調子にのるなぁ!」」


 それは一理あるわ。

 でもだからなんだというの?

 愛の結晶で勝てないのならそれは偽物の愛。

 殺すのは光になる。


「寒気がした!キャリー、変な想像はやめろ!」


「してないわ光!」


 今日のおかずは決まった!

 自分を慰めてから光の部屋に行こう。


「「貴女の頭の中、脳内ピンクね!」」


「うるさいわね、両性類!冗談は貴女の股の間に付いてるそのナニだけにしてよ!」


 余裕が出てきたおかげで、あのもっこりしたものがナニかどうかが聞ける。

 佐川にはあぁ言ったっけど、ワタクシも気になってたのよね。


「「これは、美香とエッチなことをして子作りするために、波瑠がアマテラス様からもらったのよ!」」


「神様ってそんなことできるの!?」


 まぁ実際、同性愛者くらいだろうけどね。

 ワタクシには関係の無い話ね。

 あっちの目は明らかに怒りに満ちてるわ。

 これなら冷静さを欠いた動きを――――――


「「甘いわ。所詮ステータスを後から強化された人間だね」」


 目の前まで迫る。

 そして首筋に手刀が迫ってくる。


「なんで、強者ってのはすぐに首を刎ねようとするのかしら?」


 その程度なら、今のワタクシなら受けとめられる。

 そして右手を掴み、そのまま聖剣で斬り落とす。


「「キャァァァァ!」」


「良い悲鳴ね。ワタクシがレズなら興奮・・・はしないけれど、気持ちは高揚するわ」


 まぁ、そういった人を痛み付ける趣味はないもの。

 そんなことしたら、光は嫌いになりそうだし。

 そういう嗜好は絶倫に任せるわね。


「「癒えない痛み、道への不安。わたし達はここから動けない」」


「回復魔法ね。腕が生えてくるなんて厄介な」


 それはつまり、確実に命を落とさない限り死なない可能性があるってこと。

 はぁぁぁ。めんどくさいったらありゃしないわ。

 

「「面倒ならやめてもいいのよ。死ねば終わるわ!」」


 そう言って、殴打の強襲をしてくる彼女たち。

 ワタクシはそれを手のひらで受け流しながら、徐々にスネ蹴りを喰らわす。


「「地味に・・・・痛い・・・のよぉ!!」」


 まぁスネだしね。

 日本じゃ弁慶の泣き所とか呼ばれているらしいわね。

 

「そう言われても~貴女を殺さないために、スネで我慢してたのに!?」


 殺せる場面は何度もあった。

 ただ我慢したは強がりだ。

 殺せる場面は相討ちになる可能性があったからだ。


「「強がりね!わたしに勝てないからって!」」


「勝てない?それは飛んだ勘違い!!」


 聖剣で何度も斬りつけた後、両手を切断する。

 まぁすぐに回復魔法を唱えられて再生されたけど。


「「本気になったとかそんなところかしら?」」


「本気になったら、力の制御が効かなくなるからね。これでも軽めなのよ?」


 歯ぎしりする音がした。

 顔も歪んでる。 

 怒ってる怒ってる。

 これだけ冷静さを欠けば、万が一も負けは無い。

 勇者恭哉が、光に敗北したのと同じ理由だ。


「「一人じゃ無い。わたし達繋がってるから。明日へと生み出したくなったんだ!」」


 岩が空中浮遊し始める。

 岩?

 なんで岩が?


「「オールレンジストーンナイフ」」


 なるほど。

 次々と岩が飛来してくる。

 避けても軌道を変えて迫ってくる。

 しかし所詮岩。

 問題はこれに意識を割いて、本人を見失うこと。

 だけどワタクシには見えてるわ。

 目の前に現れる彼女たちに対して、聖剣で斬りつけようとする。


「読んでたわ!死になさい!」


「「甘いわねぇ」」


 後ろに現れる。

 甘いのはどっちかしら?。

 ワタクシは後ろに来たので、肘を脇腹に向かって叩きながら、肘に仕込んであった暗器でしこたま刺し続ける。


「「ぐっ!よくもやってくれたわね」」


「ここは殺し合いの場よ。こんなことで文句を言ってるから生き残れないのよ」


 実際、スマートに勝てる時なんか、そこまでないわ。

 スマートに勝とうとするのは勝手だけど、それが敗因になるのはいけないわ。

 それをしていいのは確実になぶり殺せる状況の場合のみ。


「まぁその甘さが、勝機を生んでくれるからワタクシは感謝しないといけないのだけれど」


「「うぉぉぉ!」」


 回復魔法が厄介すぎて笑えてきたわ。

 これじゃ時間切れで、ワタクシが負けてしまう。

 ここは踏み込むしかない。


「「勝ちを急いだわね!油断大敵よぉ!」」


 ワタクシが意を決して懐に踏み込んだことを、油断と罵る。

 油断でもなんでもないわね。


「スキル、瞬間移動。同じ手を何度もされるなんて間抜けね」


「「くぅっ!」」


 懐に入ることで完全に前方に意識がいった。

 その隙を見逃さず後ろに転移。

 聖剣を背中から心臓に突き刺そうとしたわ。


「とは言えさすがは天使様ね。ギリギリで致命傷を外すなんて」


 できればこれでとどめを刺したかった。

 不確定な要素を使いたくなかったから。


「いくわよ!」


 瞬間移動を繰り返して、聖剣を振るう。

 怒涛に攻めてるこの攻撃はデメリットもあった。

 転移地点を予測されて、攻撃が途切れたら後手に回ることになる。


「「たしかにその瞬間移動は厄介だけれど、そこよ!!」」


「拳が巨大化して!?」


「「忘れた?月屯イトナは巨人なのよ!」」


 とは言ってもスキルは使えないはず。

 いやスキルを使ってない魔法か?

 攻撃を予測されて、剣が弾かれる。

 

「「聖剣がなければ、貴女に何の脅威も感じないわ!」」


 聖剣を弾いたら真正面から叩き潰しに来ると思っていたわ。

 だから反応に遅れた。


「「え?」」


 聖剣が心臓を貫いた。

 弾かれた聖剣はワタクシがここに降ってくるように調節した。

 聖剣が手から離れても油断してはいけない。

 ―――カチャリ。

 そしてこの闘いで空気と成り果てさせた拳銃を額に押し付ける。


「油断大敵。残念ね。光に手を出そうとしなければ、愉快に人生を送ることができたのに」


「「ま、待て!!」」


「待たない」


 ―――パパパン!

 額に風穴を3つ開ける。

 ステータスを確認し、何も反応がないのを確認した後、聖剣を抜き取る。


「呆気ないわね。でもまぁ一歩間違えればこの道を辿ってたのはワタクシか」


 光がいなきゃ死んでた。

 まぁ結果的に救われたからこうして生きてる。

 だから勝利宣言をする言葉はこうよ。


「光のイチモツはワタクシ専用ヨォォォォ!!!」


「キャリー!最後の最後で、俺に矛先を向けんな!!」


 ふふっ。

 悪い虫がつかないように唾をつけただけよ光。

 どうやら佐川の方も片付いたみたいだし、派手に暴れたこの地区も直さないとね。

一読ありがとうございます!

7:00出勤で働き18:00まで働いて、休憩1時間。

ブラックですね。

そのストレス発散に書かせてもらってますので今後もやろかお願いします!

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