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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
三章 天使VSサイコパス編
48/290

フクロウって夜行性?まぁ基本的に夜行性

「ホッホッホー」


「フク「ホッホッホー 」」


「ホッホッホー」


「ゴ「ホッホッホー」」


「黙れ!!」


 笑い声で俺の言葉を遮りやがって!

 フクロウもどき、1人で大丈夫か?

 誤算だったか?俺が武器を手放すのはって言おうとしたのに、台無しだ。


「血糖値が上がりますよ?」


「黙れ!血糖値が上がってたまるか!血圧だろうが!」


「ホー!それもらってよろしいかしら?」


 もらうってなんだ!

 こいつ、俺の行動は予想外の筈だ。

 転移前、あの巨人女は驚いていた。

 

――――――――――――

名前 ジンタン 74歳


ジョブ 魔天王序列1位


状態:限界突破


レベル 200


HP 468754/468754

SP 15784358/15784358

筋力 54124

俊敏 4546874

技量 79825


スキル

破壊の翼 個人空間生成 武器使用不可領域 洗脳防衛 体積増減

――――――――――――


 なるほど。

 速さは恐ろしいもんだな。

 他も聖剣も拳銃も無しの俺のステータスからしたら、脅威だ。


「そのステータスなら余裕にもなるか」


「ホーッホホ!余裕な訳無いじゃないのぉ~。武器を封じられる対策をしていた人間を油断するなんて、バカか傲慢。どっちにしたってなにかしらあるのはたしかよねぇん」


 チッ!

 本音では余裕してると言ってくれるだけで楽だった。

 これで俺の勝率は極端に下がった。


「これは過大評価してくれて光栄だ」


「過大評価?ホーッホホホホホ!これでも貴方を過小評価してると考えながら闘ってるわよ。実際これでも過小評価でしょうに」


 こいつ・・・

 これまでの傲慢な敵じゃない。

 ここで万が一も自分が負ける可能性もある。

 それをわかっていて取り込んだということ。

 つまり――――――


「お前は俺がこの場で勝とうが負けようがどっちでも構わないってことか」


「あら?賢いのねぇ。賢い坊ちゃんはおばさんに嫌われるわよぉ。まぁ貴方からみたらおばあさんって歳なのだけれど!ホーッホホホ!」


 ビンゴか。

 ていうことはこいつは時間稼ぎ。

 いや他にも考えられることは山ほどある。

 あいつが分身体で俺は閉じ込められたとかなら最悪だ。

 天使って言うくらいだから死んでも生き返れるとかいうのもある。

 つまり倒してもキリがない。


「まぁどちらにしても、あんたを倒さないと出られる方法が分からないのも事実」


「殺すとは言わないのねぇ」


「当然。殺してずっと出られないままとかごめんだ」


 ここから出る方法が、脱出と口にするとかなら詰みだしな。


「貴方達は自分の快楽のためなら何でもやると思ったのにねぇ」


「そうだ。お前達は天使と言ったな。俺達のことは神からどこまで聞いているんだ?」


 神が一体どこまで把握しているのか。

 また俺達はどういった認識で勇者達に伝わっているのか。


「それを貴方に話す義務があると思って?」


「それは道理だな。さてじゃあ殺せない殺し合いといこうか」


「貴方はそうでもわたくしは殺せるんですのよぉ~ホーッホホホホホ!」


 なんだかんだ話に付き合う当たり、余裕たっぷりだろ。

 今はわりと隙だらけだったのに。


「ホーッホホ。隙を見せていたようだけれど、ワタクシのポリシーなのよぉ。相手が話をしている間の隙だけは付かないのよ。まぁ一度戦闘が始まってからの話始めた隙は見逃しませんけど」


 そういうところは勇者の仲間で魔王の側近ってところか?

 魔天王序列1位ってのは一体どれだけ強いんだろうな。

 異世界に行ったことがないからわからないけどよ。

 フクロウ擬きは複数に分かれる。

 これは分身か?


「影分身。わたしのスピードで残像を生み出しているのよぉ」


 わざわざ説明してくれるのはありがたいが、自ら手の内を明かす意味が――――――


「なるほどな」


 俺は後ろを向き、その向きのまま後方に飛ぶ。

 後ろにも分身体ができていたが、問題はそこじゃ無い。


「影斬:拍手」


 俺は自信の影を手に変える。

 佐川のおかげで更に技量が上がり、影斬の能力が強化された。

 それは影を色々な形に変え実体を持つこと。

 影斬の斬りはどこいったんだという話だが、スキルなんだ。

 よくわからん。

 拍手をすることにより斬撃ではなく、風と衝撃波を生み出す。

 そして次には羽根が舞った。


「破壊の翼とは、羽根を飛ばしてくる所謂羽根手裏剣とか羽根クナイのようなものか」


「なるほど、武器を持っていなくても闘えると言うことねぇ。武器を手放したときにステータスが下がったから、スキルで武器を持つことでステータスが上がるのは間違いないでしょうけど、闘うためのスキルも持っていたのねぇ」


 当然。

 じゃなきゃ捕まったあとのことは考えずに、捕まらないようにするにはどうするかを考える。

 と言っても、フクロウ擬きが勇者恭哉ほどの実力を持っていたら、俺は死んでただろうが。

 これは油断に他ならない。

 どんなにすごい、例えばAランクの人間だって、ポッとでの勇者に殺されるなんてざらにある。

 それがAACという組織に所属する人間以外にも言える。

 人生なんていつ理不尽に見舞われるかわからない。

 信号無視の車に轢かれて死んだり、一人で自殺が嫌だから道連れにしようとする通り魔に殺されたり、世の中、理不尽で溢れている。 


「理不尽に対する対策なんて取りようもないけどな。最低限対策はしないとな」


「そうね。だって貴方は今ここで死ぬのだから」


 また分身か。

 芸がないねぇ。

 二度目は無いさ。

 俺は影斬で分身すべてを切り裂いた。

 しかしどこにも本体はいない。


「なら上だ」


「ご明察。しかし貴方にこれが防げるかしら?」


 ハハハ。

 たしかにこれは理不尽だろ。

 梟、いやフクロウか。

 上空には見るからにおかしい大きさのフクロウがいた。

 東京の野球場のドームの10倍はあるだろうか。

 つまり重さもそれなりにあるんだろうな。

 この空間は果てが見えないが、少なくとも走って避けれる大きさでは無い。


「だが、これだけデカいと影もデカいんだよぉ!」


 影斬は別に自分の影に限定して能力が発動するわけじゃ無い。

 だからフクロウ擬きの影で手を作る。

 受けとめてやるよ!


「がっしり掴んだなぁ!」


「貴方のそのスキルもかなりでたらめだという事を気づいた方が良いわねぇ」


「あぁ。じゃなきゃ勇者となんか渡り合えねぇよ」


 どっこいっしょ!

 フクロウ擬きを横へと吹き飛ばした。


「がはっ!」


 そりゃそうだよな。

 普段あの重さでいないのに、あの重さで落ちたら痛みあるに決まってる。

 体積もかなりにあるから衝撃は分散されてると思うけど。


「わたしのいた世界では、ヒューマンにこれを防げたのはいないのだけれどね」


「世界は狭いからな。飛び出せば、かなり広いぞ。この世界にいる人間ではかなりいると思うぜ」


 勇者恭哉に天池龍輝、佐川やメーテルににゃん公、キャリーにだって、俺と同じように防いだだろうさ。

 避けるってだけならもっといるだろうな。


「世界は広いねぇ。たしかにそうかもねん」


「今ならここからさっさと出せば楽に逝かせてやる」


 まぁこんなこと了承するわけ無いだろうけどな。


「いいわよ?」


 え?マジか?

 どうせわたしに勝てたらとか言うんだろ?


「はいどうぞ?」


 通り道のようなものが開かれた。

 本当に出してくれるのか!?

 油断は禁物。

 警戒警戒。


「さっさと落ちなさい!」


 後ろから声が。

 こいつの俊敏は速かったんだ!

 蹴り飛ばしを防ぐが、このまま出口へといく。

 

「やっぱり罠か!」


「わたしの魔天王時代の二つ名を教えてあげる。逆境不知のジンタンよ」


 たしかに自由に闘う場所を選べれば、逆境なんか知らないわ。

 そりゃ序列1位にもなるわ。

 俺が落ちてるのは森。

 しかも夜のだ。

 フクロウの見た目はそのまんまか。

 そしてこいつの得意フィールドか、あるいは夜目が利きにくい人間相手での夜の森林か。

 ふざけやがって。

 まんまと時間稼ぎされちまってる。


「ちっくしょぉ!だけど後悔するのはあんただと思うぜ」


 夜は俺も大の得意だ。


「そーなのねぇ。まぁ楽しみにしてるわぁ」


 俺は自由落下していく。

 思ったんだけど、このまま落ちたら俺死なないか?

一読ありがとうございます。

申し訳ありません!

夜にあげるのに戻そうと思いまして朝あげませんでした!

今日からまた夜投稿に戻ります

よろしくお願いします。

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