イカれたコンビの真骨頂!見せてくれ!
やばいわねん。
わたしの解体ショーはたしかに右腕に効いたわん。
でもロマンスグレーのおじさまの左腕は、解体されなかった。
一体どうなってるのかしら?
でも左手だけとはいえ、この拳の猛攻はうざいわねん。
「なにやってるの颯ちゃん!」
「フミぃ!解体ショーが効かないのよん」
「おそらくあっちの青髪の所為なの!」
あらん?
いつの間にかおじさまの肩に女の子がいるわん。
「あいつが何かしたなの!」
「間違いないわねん」
それ以外考えられないもの。
ステータスを見てみましょう。
――――――――――――
名前 早杉メモリ 19歳
ジョブ 不明
レベル 解析不可
HP 解析不可
SP 解析不可
筋力 解析不可
俊敏 解析不可
技量 解析不可
スキル
解析不能
――――――――――――
あらん?
不具合かしら?
ステータスが解析できないなんて。
「ちょっと厄介な隠蔽がかかってるわん」
「わかったなの!フミが隠蔽を解かせるの!」
フミにはぶりっ子洗脳があるわん。
隠蔽だけでなく、解体ショー封じもなんとかしてくれると助かるのだけれど。
「お姉ちゃん!ステータスの隠蔽をやめて!なの!」
ぶりっ子洗脳はぶりっ子なことをするだけで、相手を洗脳させることができる。
だから小野塚春樹だったかしらん?
彼を洗脳させるのも容易にできたわ。
「よくやったわフミ!」
これで再びステータス解析。
しかし結果は変わらなかった。
「その程度の洗脳で、わたしをどうこうできると思うな」
洗脳が効かない!?
まさかスキルにそのような能力が?
解体ショーを封じたのだ。
ありえない話じゃないわ。
「下がりなさいフミ!」
「え?」
「洗脳とは貴様が行ったのかァァ!小娘ぇぇ!その命を持って償えぇぇぇ!」
まずいわぁん。
鎌生成で、腕に鎌を投げつけるも速度が落ちる気配がない。
フミが殺られる!
「そぉー。ざぁねえん」
フミは口を三日月にして笑いながら青髪の女を指差した。
これは―――
「ぐぼっ・・・」
「無触リョナ行為なのぉ」
青髪の女の腹から内臓がヒョロヒョロとで始めた。
なるほど。
彼女に対してはスキルが発動するのねん。
「解体ショーは通るのかしら?」
「いやぁぁぁぁ」
腕を切断できたわぁん。
なるほど本人以外をスキルから守るスキルだったのねぇん。
さすがはフミね。
次は頭を割りましょう。
そのあのおじさまの頭で鍋を作りましょうか。
青髪の女の頭が割れたわぁ。
そして青髪の女の死体から脳みそを取り出す。
「ふふっ。颯ちゃん楽しそうー」
楽しいわよそりゃ。
そして恋人でもなんでもその男の前に持っていき、悲痛な顔をするのが気持ちいいのよ
あぁ想像しただけで滾るわぁん。
そしてあの巨人のお嬢さんにプレゼントしま――――――
「あらぁん?あの巨人の女はどこに行ったのかしら?」
よくみたら、あの佐川隆二とかいう勇者と闘ってるわね。
それにしても速すぎるわ。
まぁわたし達の敵じゃないわねん。
「青髪の女も死んだわ。おじ様もすぐに送ってあげるわぁん」
「よくもメモリ様をぉぉ!」
あはっん!
解体ショーで左腕も切り刻まれたわねん。
さぁあとは首だけよぉ。
「さぁおじさま!さよならよぉん!」
解体ショーで首を切断し頭上部を切り開く。
大きな脳みそねん。
ふふふふふ。
「アハハハハハ!」
「颯ちゃん!楽しいね!!」
フミぃ。
貴女と組んでから楽しいことばかりよぉん。
BランクからAランクにも上がれたし、これからもどんどん楽しんでいくわよぉん。
「ねぇねぇ」
「何かしらん?」
「なにがそんなに楽しいの?」
「え?」
わたしはどこか聞き覚えのある声がするので、ギギギとロボットのように振り向いた。
そこにいたのは・・・青髪の女だった。
「バカな!?貴女は脳を――――――」
そしてそこでわたしの意識は消失した。
*
「颯ちゃん!」
嘘・・・。
颯ちゃんの首から上がなくなっちゃった。
死んだはずの青髪の女が、手のひらを颯ちゃんにぶつけたら吹っ飛んでった。
死んじゃったの?
「颯ちゃんをよくもぉぉぉ!」
「自業自得って言葉知ってる?」
よくわかんないもん!
だけど一つだけ分かるなの!
リョナは効く!
「残念ながら、それ効かないの」
どういうことなの?
さっきは効いていたじゃないの!
「効いたよ?内臓の飛び出しとか経験したくないなぁ」
お腹をさすりながら言うけど、あり得ないの。
内臓が体外に出れば死ぬ。
そんなのはわたしだってわかるなの。
だったら次の攻撃で――――――
「わたしを貴女では殺せ無い。単純にわたしのスキルが貴女のスキルは効かないだけよ」
「一体どうやって―――」
「馬鹿ね。まだ敵がいるのにその手の内を明かすわけないじゃない」
嘘―――!?
「なんで巨人まで生き返るのよ!」
「小娘。覚悟はできてるか?」
―――バキボキ。
関節を鳴らす音がする。
「待って。待ってなの」
ほんとに死んじゃう。
あんな大きな腕に潰されたら命がない。
お股が濡れてきた。
死ぬのが怖くてお漏らししちゃった。
「ふぇぇぇん。ごめんなさぁぁぁい」
もう泣きだすしかない。
だけどわたしには奥の手が残ってるの。
「わたしだって本当は人殺しなんてしたくなかったのぉ」
「どの口が言うのかしら?」
「メモリ様。彼女の為にも殺しましょう。あれに慈悲など勿体ない」
泣き落としは無理なのね。
仕方ないなの。
「そう、なの。ところでおねーちゃんたちぃ?」
こんな時のために用意しておいてよかったの。
わたしが洗脳した兵士たち!
「嘘!?優樹菜!?」
「優樹菜様は鎖で縛っておいたはずです。一体なぜ!?」
そんなの、わたしの兵士に解かせたに決まってるなの。
1人こちらに来る気配がなかったから、原因を掴んで解消するように命令したのが功を成したの。
「さぁ行きなさいなの!」
わたしの兵は計142名!
その中には青髪の知り合いも入っているの!
殺せるもんなら殺してみろ!なの!
「すみません!イトナ様メモリ様!」
「しょーがないわ。わたし達に洗脳を解くすべは今のところ・・・」
消えたなの!?
巨人までを振り下ろしてるしヤバイの!
わたしの可愛い兵士達が死んだら、わたしを守る盾がなくなるの!
「貴女を殺せば、洗脳は解けるよね?」
いつの間に後ろに!?
「ぐはぁ」
手が胸からこんにちはしてるの。
身体を手で貫くってどれだけデタラメなの。
「痛い!痛いの!」
「そう言って殺された人もいたでしょうね」
鉈生成なの!
鉈が生み出せたなら、そのまま腕を切り落としてやるの!
「甘いわね。ハァッ!!」
わたしの心臓がァァ。
「心臓を潰した。これで貴女の命も保って数秒」
許さないなの。
彼女には絶望を知ってもらうの。
「ふふふ。わたしもタダでは死なないの。AACのAランクとしての矜持があるの。無触リョナ行為」
わたしは優樹菜という女性を指差す。
「アハハハハ!」
「死ね小娘!」
まだ殺し終わってないのに!
くそぉぉぉ!
この巨人んんんん!
「因果応報じゃ。報いを受けろ小娘」
ふふふっ。
わたしは嬢王。
これで終わりだと思わないことなの。
ハチの女王は、働き蜂に追い出されることがあるらしいの。
一読ありがとうございます!
颯とフミの早々の退場。
しかし、まだこのコンビと美香、セバスの闘いは続きます!




