怠惰の猫?犬?いいえ星です!
疲れた!
クソ佐川め!
「なんだその目はぁ?まだ闘りたりねぇか?」
「あぁ!お前のヘナチョコ攻撃じゃ闘りたりねぇよ!」
俺は蹴り飛ばされる。
なんせ聖剣も拳銃も吹き飛ばされてしまったからな。
「てめぇなんて剣も銃もなければただの人なんだよ!」
「はっ!笑わせんな!」
影斬で佐川の足を切断した。
ザマァ見ろ!
「ぷっはぁ!甘ぇなぁ!超甘ぇぇ!」
佐川の飲んだ飲み物はポーション。
しかも致命傷や欠損した部分も治せる。
「くっ・・・」
「まぁいい線いってたぜ」
「影斬は即殺のスキル。お前を殺してもいいのか?」
首や心臓を狙えば、死んでしまう。
正直な話、こいつらがいなければあの化け物達に勝てないし、死なれると困るのは俺達なのだ。
「てめぇ言い訳すんじゃねぇ!足だから上手くいったんだろうが!首を狙われても切断なんかさせてやらなかったぞ?」
実は佐川の言うことは最もだ。
俺は足を狙ったから切断することができた。
実際、ほとんどの人間は足を切断されたら致命傷に近いしな。
ほっとけば出血多量、戦闘中なら確実に殺される。
「ていうか模擬戦でポーション使うのも卑怯ではないか?」
「そんなこと言ってっと、身体強化の魔法使うぞ?」
「使えよ!」
「いい度胸だ!フィジカルブースト!」
そして俺は思い切り顔面を殴られ、壁に向かってきりもみして行く。
「フハハハハ!」
「さすがに世紀末じゃないんだから、その笑い方はどうかと思うわね」
「今の笑い方はわたしもどうかと思うわ」
この声はキャリーとメーテルか。
あちらさんは仲良くなったのかね?
「なんだ?もう昼休憩か?」
そうだ。
実はもう昨日はあのあと寝てしまい、今日は朝から佐川に鍛えられていた。
「休憩だ。ほれ」
犬が使うような、骨のおもちゃを投げつけてきた。
「コロス」
「これはてめぇが言い訳した分だ。恨むならてめぇ自身を恨め」
こいつの言ってることが間違ってることはよーくわかった!
ベンチに置いてた拳銃を手に持ち―――
「没収にゃ!」
この偽猫!
拳銃を持った瞬間に掌底で吹き飛ばした。
「ルール違反にゃ」
「なにがルール違反だクソ偽猫!」
「昼間の訓練では、剣技と銃技は使わない約束にゃ!」
だったらどぉした?
もう休憩だからそんなルールは適用されませーん。
「にゃーこ。ありがとよ」
「それほどでもないにゃー」
「おいクソネコォ!」
「大体わたしは犬の獣人にゃ!文句のいわれはないにゃ!」
にゃーにゃー言っといてなに言ってんだこの猫娘!?
「明石と猫星はなに漫才してんだ?」
「ニックネームで呼んでるとかウケる」
いつの間にそんなに仲良くなったんだ?
まぁ偽猫の様子がおかしいから、次の展開は想像がつく。
「おい豚!わたしを猫星と呼ぶなと何度言えばわかる?脳まで豚なのか、ぁあ?」
語尾ににゃがつかなくなった。
ライオンみてえに睨んでるな。
まぁこいつ犬の獣人族なはずだけど。
「あぁ?やる気か猫星?」
「上等だ!ブッコロス!」
今まさに喧嘩が始まろうとしていたのだが、2人の溜飲が収まるほどのインパクトのでかいものがきた。
「喧嘩はよくないことでしてよ。お姉さまとわたしの様に仲良くしなさいな」
「そうじゃ。儂らは共闘関係にある。それを自覚してもらわんと困るのぉ」
そういうことはお馬さんごっこ状態を辞めてから言ってもらえませんかね。
石川のイメージが崩れ落ちる。
「わたしこんなことでキレてバカみたいにゃ」
「同感だ」
偽猫はそういうとこの部屋から出て行った。
「グダるねえ、まぁいいや。さっさとリビング行くぞ」
*
『ニュースです。本日午前、千葉県内の公園で数名の首のない遺体が発見されました』
「物騒だなぁ」
俺たちも大してやってること変わらんだろ。
敵が勇者か一般人かの違いだと思うが。
『遺体の中には頭を切り抜かれてあるものもあり、残虐性の高い事件だと思われ捜査を続けています』
頭を切り抜かれてる?
なんか嫌な予感。
『現場から中継です。こちらが被害にあった公園で、公園内にも複数の壁に傷があることから、武器を使用したのではないかと思われます』
あー確信に変わった。
傷跡見た瞬間にわかってしまった。
「おい明石?顔が真っ青だぞ?」
「あぁ。この事件の犯人はAAC職員。しかもAランクだ」
「やっぱりそうか」
二つ名があったなたしか。
赤ずきんと無慈悲なおかまだ。
ふざけた名前と侮るなかれ。
「どういう奴らなんだ?青谷も目が鋭くなってるが、スカイはわからないって顔だな」
「キャリーは先月までイギリス支部だったからしょーがないさ。一人は9歳の女の子、もう一人はオカマ。どちらも一般人を千人くらい殺してる」
たしかにAACは一般人を巻き込んでも問題はない。
だがあいつらは巻き込んでるのじゃなく、殺していた。
あれほど人でなしがいるか?
いないな。
「へぇ。AACはパンピーも狙うんだな」
「俺には理解できんが、そういう奴らが多いのは事実だな」
「いやいや待ちなさい!9歳の女の子って言ったわよね!?今普通になんでスルーしたの隆二」
おそらくAACでは赤ずきん、花野フミが最年少だろうな。
「そうだ。あいつは殺人を殺人と理解していない。更生の余地はないがな。なにせAACに入ったのが7歳でもう2年も人を殺してる。万が一戦闘になったら躊躇するな」
いきなりそれが殺人だとか理解しろというのが無理だろう。
あいつらは同僚も見境なしだから、下手したら殺される。
「それは・・・」
「それでも子供を殺すのは忍びないか?妻である君らにそんな真似はさせないさ」
「俺もだキャリー。青谷がいる時点で戦闘は避けられない」
「なんでだ?」
「記憶改変のスキルは殺人現場を見られた場合に隠蔽できるからな。だから一般人を殺すのに厳しくなった。そんな記憶改変スキル持ちを目の敵にしてる」
さらに加えると、青谷以外の記憶改変持ちが一人奴らに殺された。
青谷に記憶改変のスキルの取得の仕方を教えた、いわば師匠的な存在だ。
だからこいつは、赤ずきんに対して躊躇いはないだろうな。
だが―――
「戦闘になったら、赤ずきんを相手をするのは俺か佐川だ」
「なんでだ明石!?」
「単純に赤ずきんと相性が悪い。肉体を斬られるし、拳巨大化でもダメージを食らうだろう」
「そう言われたらたしかにそうだが―――」
正直なところあの化け物を相手するのに、AACのたんこぶまで相手するのは気持ちが嫌になるけど。
「まぁ出会ったらの話だ。千葉で起きたということは千葉から出れないだろうが、千葉は広い。出会う確率なんて早々ないだろ」
「たしかにな。あの天使どもを先に殺せば関係も無くなるしよ」
佐川はそういうと席に着いた。
偽猫が料理を持ってきたのだ。
「今日の昼ご飯は〜マグロにゃ!」
「「「・・・」」」
まるごとマグロを血抜きしただけの物を料理とは認めない!
佐川ですら苦笑いじゃないか。
「にゃーこは料理ができる子なのに、めんどくさがりなんだ、すまない」
これはめんどくさいという次元で片していいものじゃない。
カップ麺でいいだろせめてさ!
一読ありがとうございます!
日常?回続いております!
昨日の夜は寝てしまって更新できませんでした
よろしくお願いします




