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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
三章 天使VSサイコパス編
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休戦協定

 今、目の前には3人の女性を侍らせる男がいる。

 佐川隆二だ。

 非常に不愉快だが、俺たちはこいつらに救われた。

 そしてここはこいつの家の地下。

 こいつはキャリーと青谷のところに転移したあと、実家に転移。

 自分の家の地下に新しく部屋を五つ作っていた。

 俺達には客間とか呼ばれる部屋をあてがわれたのだが、俺の家の部屋より広くてムカついた。


「礼は言わない」


「なんで喧嘩腰なんだ?」


 いいだろう別に。

 助けられたことには感謝くらいはしてやるが。


「光。彼って・・・」


「佐川隆二。異世界から帰還した勇者だ」


「んなことキャロラインはわかってんだろ。こいつは敵なのか味方なのか、そういう話だろ?」


「わかるだろ?こいつらを敵認定すれば俺たちは破滅だ」


 この化け物4人と巨人、その両方を相手取るなんて馬鹿げてる。


「それがわかってるなら、明石はなんで俺たちに対して喧嘩腰なんだ?」


「この程度の嫌味聞き慣れてるんだろ?顔がニヤついてるぞ」


 いかにも愉快といった顔に腹が立つ。

 俺たちが下手に出るよりか、思ってる感情をぶつけたほうがいい。


「あんた隆二に対して失礼ね!」


「聖騎士様はこれが失礼だと思うのか?」


「いや、これをどー見れば失礼じゃないと思うのよ」


 まぁな。

 もちろん言ってみただけだが。


「くっくっくっ。やっぱテメェら面白えなぁ」


「面白くない!隆二、こんなやつらさっさと奴隷にしちゃいましょう!そして夜な夜な」


「腐った女が!テメェは人生の墓場で眠ってろ!」


「んまぁ!!」


 顔をフグのように膨らまして怒ってんなぁ。

 メーテルとか言ったか?

 どっかのヒロインと違って、髪色がピンク髪なのが残念だ。


「まぁ待てメーテル。これはこいつからの感謝の印みてえなもんだ。現に他の2人は俺たちに対して何も言ってこねぇだろ?」


「それはわたし達が怖いからよ!」


「まぁそれもあるだろうなぁ。だがちげぇ。救われたのは実質こいつらだ。直接的に助けられた奴は?憎い相手でも悪口を言えなくなるもんだ」


 残念ながらここにそんな礼儀正しい奴いない。

 単純に俺の邪魔しまいと黙ってるだけだ。


「そう?まぁ隆二がそう言うならそうなんでしょう」


 こっちを向いてニヤリとする、佐川隆二。

 こいつはわかってるんだろうな、2人が黙ってる理由。

 顔がそう語ってるしな。


「流石は俺の妻。お前らも見習えよ」


「見習う要素があったか?そんなこといいからさっさと要件を言え」


「かーっ!人が親切にお前らを助けてやったのにヨォ!」


「あんたみたいなのが、人助けか?笑わせる。ハハハ!」


 ちげーねっ!っと言いつつ真面目な顔になる佐川隆二。


「俺はくそったれな神が大嫌いだ。そして神には復讐を果たしたが、まだ足りねぇ」


 なるほど。

 まだ血が足りない。

 復讐に対して満足していないということか。


「むしろ天使が来るのが遅すぎた。なぁお前達天使についてはどれくらい知ってる?」


「全く知らないな」


「だろうな。俺のわかる範囲で教えてやる。俺は異世界で魔王を殺したあと、女神が現れた」


 正直興味ないから語らないで欲しいんだが。

 金にならないし、あんな強いのは本部長かクソ親父に連絡して、増援に来て貰いたいところだ。


「興味なさそうな目をすんな!」


「いやだって興味ねぇもん」


「はぁ~。お前達、あいつらから逃げれると思ってんのか?」


 逃げれるわけないだろう。

 さっきだって死にかけたし。


「お前等は天使を撃退するしかないわけ?わかりますか?ドゥーユーアンダースタンド?」


「わかった。それでいいから話を続けてくれ」


「ホントにわかってんのか?」


 いやわかってないよ?

 めんどくさそうだから放置しただけよ。


「まぁいい。その女神が現れた時に、異世界に帰還するか、この世界に永住しわたしの従者になるかを選べと抜かしてきた。まぁ俺は帰還したかったがな。目の前で首を魂ごと切断して切り刻んでやった。あれは爽快だった。今でもあの高揚感は忘れられねぇ」


 なんか前にAACに入れてくれとか言ってたが、たしかにこいつAACに向いてるわ。

 殺しに快感を覚えているなんて。

 まぁ神限定だろうが。


「まぁ殺しでの高揚感というやつは理解できる。楽しいもんな殺し」


「はっ!やっぱてめぇは俺と同じ臭いがしたんだ。快楽殺人者になるつもりはねぇが、大義名分があれば殺人を平気で犯しそうだと思ったぜ」


 なんだかんだ気が合いそうか?

 そう思ったのも束の間。

 ややこしくしそうなやつが起きて来た。


「ここはどこですの?」


「似非シスター。おい青谷、殴って気絶させろ」


「無茶言うな。俺は女は殴らねぇ主義だ!」


「よく言うよ!つい最近もろに女を殴ってた癖によ」


「あれは不可こ――――――」


「はいー話それない!似非シスターはわたしが別室で相手しとくわ。話を続けて頂戴」


 そして寝起きの似非シスターを引っ張り、キャリーは俺達に用意された客室に連れて行った。


「話が逸れそうで焦ったぜ」


「あーあいつには仲間の俺達も困らされてる」


 実際こいつはAACに入れた方が得策だと思う。

 こんなの敵に回したくない。

 神を殺したと聞いたとき、正直冷や汗が出た。


「同情するぜ。まぁ今言ったとおり、俺達は天使を殺したい。お前達も天使を殺さないと困る。だから協力関係を取らないかと言う話だ」


「悪くないな」


「正気か明石!?たしかに俺達はこいつに救われたが、こいつは勇者だぞ?」


 アホか豚。

 こいつは勇者ではない。

 神の力で帰還したわけじゃないだろこれは。


「オークちゃん。残念ながら俺がいた世界に召喚された勇者は俺が殺した。それに俺は女神を殺したら開いた穴からこっちに戻って来たんだ。勇者ってのは神の選択肢で現代に帰還した奴らのことを言うんだろ?」


 ほらな。

 つまりこいつはAACの討伐対象ではない。

 ならばここは協力関係を作る選択は悪くないだろう。


「俺はオークじゃねぇ!」


「わりぃわりぃハーフオークちゃん」


「からかうのはよせ。俺は本部から優秀な人材をこちらに送ることもできるぞ?」


「それは無理だな。今、確認したがあいつら千葉県全体に結界を張りやがった。にゃーこには解除不可能な上、この結界に阻まれてどうしよもない。詰まり俺達はあいつらを殺さない限り、千葉県から出ることはできない」


 そんなめんどくさいもん張りやがったのかあいつら。

 つまり本部長達の増援は期待できない。

 ますます、こいつらと手を組むしかなくなった。


「なんならAACに入れてくれてもいいんだぜ?」


「それはまた追々な。とりあえずお前達のことは一旦休戦と行こう」


 俺は佐川隆二の手を掴む。


「話のわかる奴だなやっぱ。こいつは俺の自信作だ。あとであの女にも渡してやれ」


 そう言って二丁の拳銃を渡された。

 こいつ、俺のスキルまで把握してんのか?

 まぁあんときの一部始終を見てたならわかるか。

 まぁ流石は鍛冶屋だともらっておこう。

一読ありがとうございます!

敵が味方になるのって熱い!

そして眠い!!

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