表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
二章 北海道、異世界侵略対策委員本部騒動
32/290

古参の女神アマテラス様とその天使!ふ〇なり最高!

 ここは天界。

 その天界の中でも女神たちとその従者だけの住む花園で、泣いている女神がいた。


「シクシクシクシクっ」


「うるさいわね泣き虫女神!もう3日も経ったのよ!いい加減立ち直りなさい!」


「貴女にはわからないんですよ!キョウヤは彼はいい子でしたのに―――シクシクシクシク」


 その泣いてる女神の名はリブラ。

 国府宮恭哉のいた世界を管理していた女神だった。

 彼女は恭哉が転移されたことを申し訳なく思っていた。

 それでも健気に人々のために勇者として、がんばって旅をして、敵だった人間を次々と仲間にしていった。

 一種のカリスマだ。

 だからそんな彼を死なせないために、彼の仲間だったヘイストにも加護をあたえていた。

 しかしそれも無駄になってしまったのだ。


「俺の管理してる世界の天池龍輝も殺されちまったよ」


「レーゼ!なんで男禁制のここに貴方がいるのかしら?」


 現れたのはレーゼという男の神。

 彼は天池龍輝の世界の管理者である。

 いやレーゼという人物を男と例えるのがそもそもおかしい話だった。


「じゃあこれでいいかしら?」


「あなたは結局男なのかしら女神なのかしら?」


 レーゼが手を振るうと、乳が膨らみ、お尻に丸みがおびる。


「どちらと言われたら男ね。まぁこちらの姿のが、異世界召喚や転生の時にスムーズに行くから、こちらの姿でいる方が多いけど」


「はぁーもうどちらでもいいわ。あなたの世界も混沌に満ちてたというのに、それを解決した彼を殺すなんてね」


「全くよね。俺は彼のこと気に入っていたのよ。俺の世界をめちゃくちゃにしてくれた、魔王を殺してくれたのだからね」


 天池龍輝は、俺TUEEEをするために異世界から帰還した。

 しかし実力と正義心は本物だった。

 話を聞かないと言う悪癖があるが、親父狩りにあってると思っている人間を助けたり、悪漢に追われていると思った女性を助けたりと、根は正義感のある人間だったのだ。

 異世界に帰還するときに彼の仲間が慕っていて、帰らないでほしいと言ったのもその証拠だった。


「AACには、痛い目を見てもらわないと困るわね」


「だよね。だから我々のような神ではなくて、古参の方に頼んだのよ」


 見た目は幼女の姿をしている、冠を被った女の子が入ってくる。

 すると全員頭を下げて跪く。


「話はあらかた聞きました。現世の者達が我々の子らを殺し回る、組織がいると」


 その口調はとても幼女とは思えない、透き通った滑らかな声をしていた。

 彼女の名はアマテラス大御神。

 太陽を司る神であった。


「はいアマテラス様」


「これは由々しき事態です。しかし我々は現世に干渉することはできません。いえ正確にはできますが、それをするとマガツ化、神ではなくなり邪神となります」


 似非シスターが召喚した、神(笑)も邪神の1人だった。


「邪神の末路は皆さんもご存知でしょう。変に干渉した所為で、佐川隆二により討伐された元神リーシャを」


 彼女は自分の管理する世界に干渉し、自分の召喚した勇者と事故で召喚された一般職の佐川隆二を魔王の側近認定し殺しあわせた。

 理由は簡単。

 女神として一般職の人間を召喚したことが許さなかったのだ。

 最初の会合では佐川隆二を見事奴隷落ちさせ、自分は世界を救う旅に出た。

 佐川隆二は女神と勇者を怨み、奴隷として自分を買った主人を殺し、勇者か攻略するはずだったダンジョンを次々と先に攻略していき、最後のダンジョンで再開した勇者と出会う。

 そこで彼が好意を抱いていた女性は異世界召喚時点で隆二に惚れており、共に勇者を殺害。

 そして世界に蔓延る魔王討伐後、現代に帰るか異世界に永住するか現れた女神も消滅させ、現代に帰還した。


「佐川隆二とその仲間達は、神の加護が何1つなかったにもかかわらず、雑魚達とそこらへんの化け物とは頭1つ飛び抜けています」


「そんな彼を追い詰めたのは邪神らしいですね」


 黙り込む女神達。

 話に出た邪神は元は古参の神の一人。

 故に彼女達では邪神で弱っていても勝てなかったのだ。


「彼は後々私自ら消滅させます。では話を戻します」


 アマテラスの一喝で場の空気が戻る。


「私の管理する世界の1つのウュキチから、職業勇者とは別に、勇者と呼ばれているモノとそのパーティを現代に一時帰還させます」


 女神達は黙って頭を垂れる。

 このことについて意見する者はこの場にはいなかった。

 アマテラスはいくつもの世界を管理しており、その中でもウュキチという世界の人間は、一般人から異常だったのだ。


「準備ができ次第地球に戻ると言ってました。彼女達の活躍により、組織を壊滅させます。天池龍輝は学校で死亡した。つまり学校の生徒にその組織がいると考えられますので、帰還後はそこに転校生として入ってもらう様に調整しました」


 アマテラスに頼んだのはレーゼであり、その子である天池龍輝の死の状況について聞かされていた。

 しかし可能性があると言うのはAACに所属する人間を女神達は顔とステータスが認識できなかったからだ。

 AACに所属する人間は全員、()()ステータス鑑定をされない限り、隠蔽される様になっていた。

 

「次回の一週間後に行われる神聖会議では、その組織の議題について話し合われます。なのでそれまでの間に魔王を討伐した者で、帰還したい者には特例として猶予を与えられることになりました。なので1週間の間に組織を壊滅できれば、貴女達の子は現代で幸せに暮らすことができるはずです」


 女神達はアマテラスの名を呼び、それぞれ感謝の意を述べた。

 泣いていたリブラを除いて。


「あんたも感謝しなよ!」


「自慢じゃないですが、キョウヤは歴代勇者の中でもステータス最高値は化け物でした。それこそ神に届くほどに。そんな人間がひょいひょい、

いるとは思えません」


 リブラに向かって罵詈雑言が飛び交う。

 アマテラス様に倒して失礼だと。

 しかしその本人であるアマテラスが手を出し、制止をかけた。


「良いのです。彼女は我が子を亡くされたのです。疑われるのもわかります。ですが安心してください。これから現世に行く者たちは、一般人程度なら指1つで殺せてしまうほどの持ち主。万が一にも負けはないでしょう」


 自身の世界を覗かせて貰いステータスを確認しようとする。

 しかしステータスを確認するまでもなく、その者達が強者なのは見てわかった。


「彼らを・・・」


「えぇ。貴女の子の仇は必ず討ちます。安心して下さい」


「あぁアマテラス様ぁ!ありがとうございますぅ!」


 リブラはアマテラスに泣きついて礼を述べた。

 そして、しばらくして離れて頭を垂れる。


「良いのです。我が子等に祝福あれ。そのキョウヤさんという方は転生させてやりなさい。私が許可します」


「あ、ありがとうございます!」


 リブラは笑顔で挨拶をする。

 末端の神、八百万の神であるリブラには転生させるには許可がいるのだ。

 リブラは喜んでキョウヤの魂のある天国へと向かった。



「アマテラス様の命でわたしの故郷の日本という所にいくことになったわみんな!」


 わたしの名前は月屯 イトナ。

 前世の名前は月屯 波瑠。

 なんで前世の記憶があるかって?

 それはもちろん異世界に転生したからよ。

 初めは驚いたわ。

 夏休みに友達とショッピングに出掛けたとき、鉄骨落下事故で友達共々命を落としたの。

 そして異世界に転生したの。

 この世界には魔王という者がいて、わたしの村はその軍に苦しめられていた。

 死者が出たと言うことはないのだけれど、畑を荒らされたり、色々と嫌がらせを受けていたの。

 その状況がいかんと思ったとき、転機が訪れる。

 わたしの目の前に女神様が現れたからだ。

 名をアマテラス。

 日本の神にいた有名な天照大神様だ。

 彼女に魔王討伐を依頼された。

 そして成長したわたしは旅を続けていき、ついに魔王と出会った。


「は――――――イトナちゃん」


「前から言ってるけど波瑠でいいよ、美香」


「うん波瑠!それって日本に帰れるの!?」


「そうだよ!」


「やったー!」


 この目の前にいる青髪の少女は魔王。

 彼女の名前は早杉 メモリ。

 前世の名は早杉 美香

 前世のわたしと一緒に命を落とした親友だ。

 彼女の頑張りのおかげで村への被害はなかった。

 本来の魔王であれば残虐の限りを尽くしていたんだろうね。

 しかし優しい彼女が魔王に転生したことにより、命を奪うことを徹底的に禁止してくれていたのだ。

 そんな彼女とわたしは出会い、美香だと知るのにはそんなに時間がかからなかった。

 女神の頼みと親友の命を天秤にかけ、親友の命をとったわたしはアマテラス様に彼女を殺したくないと懇願したの。

 するとアマテラス様は笑い、魔王として生まれた彼女の頑張りを褒めてくれたのよ。

 討伐こそしてないが、無力化をすることができたわたしは現代に帰るか残るかを聞かれ、この世界に残ることを決意する。

 そしてわたしと美香はアマテラス様の従者、天使となった。

 天使と言ってもわたし達の種族が天使になったわけじゃなく、神の使いが天使という括りになっているだけ。


「今回のアマテラス様の任務はわたし達のような境遇の人間が元の世界に帰ったとき、その人間を殺す、いや殺すだけならまだいいか。慰み者にしたりもする人達の組織の壊滅と関係者全員の抹殺」


「慰み者・・・許せない!」


 美香は優しいけど、殺人者に対しては冷酷だ。

 それが戦争や自己防衛で致し方なく殺害してしまった場合は彼女は悲しむ。

 しかし快楽殺人者に対して彼女は一切の同情をしない。

 彼女の不殺に反発する魔族が出なかったのは、通り魔をした魔族を捕縛し、全員の前で何度も蘇生魔法と即死魔法を繰り返して、地獄を見せたあと殺害された者達を蘇生し、彼の首を飛ばしたからだ。

 快楽的に殺人をした者は、重鎮だろうが、魔族軍のトップだろうが関係なく同じ目に遭わせると宣言し、反発する者を恐怖で抑えつけたのだ。 


「イトナ様、メモリ様。わたくしめも、故郷帰りに同行させてもらってもよろしいでしょうか?」


「「もちろんだよ!セバス!」」 


 このご老人はセバス。

 わたしの村の長老だ。

 セバスはわたしの一人旅が心配だといつも一緒にいてくれた。

 気づいたらアマテラス様の加護を持っている、わたし並みに強くなって驚いたけど。


「ホーホッホホー!セバス様がいくなら妻であるわたくしも同行しなくてはならないわねぇー!」


「ジンタンには残って欲しいのですが」


「嫌よ。わたくしめも元はメモリ様の側近ですことよ!人類と魔族が和解したことと、貴方と結婚して寿退社したことで、その立場は失いましたが、それでも実力はたしかよ!」


 目の前の(ふくろう)の女性はジンタン。

 元美香の側近で身の回りの世話していた、実質魔族のNo2ね。


「今回のアマテラス様の任務は下手したら死ぬかも知れないわ。それでも二人とも覚悟はあるのかしら?」


「もちろんです」


「もちろんですわよ!」


「そっか!なら許す!美香、わたし達の家族はおそらく亡くなっているわ。時代は昭和から令和に切り替わったらしいのよ。だからお父さんとお母さんには会えないと思うわ」


 美香は悲しそうな顔をする。

 おそらく日本に帰れるって聞いて、お父さんとお母さんに会えることを想像したのだろう。

 美香はわたしと違って小さい頃から家族という者がジンタンしかいなかったから寂しかったはず。

 わたしも両親は物心着く前に亡くなったけど村のみんながいたから平気だった。


「うん・・・でも家があった所を覗くくらいいいよね?」


「それはもちろんだよ!迷惑とか言う奴らがいるけど、子供が帰ってきて喜ばない親はいないしね!」


「やったー!波瑠だいすきぃ」


 そう言ってわたしの唇にキスをする。

 わたしと美香は親友兼恋人になったのだ。

 アマテラス様の配慮により、わたしは女性器の上に男性の突起物が付いている。

 もちろんちゃんと子種である白唾液も出るよ。

 これは美香と子作りできるようにという配慮。

 まぁ親友とそんな関係になるとはおもってなかった。

 しかしまぁ気持ちが良いので毎晩愛し合っていた。


「じゃあ明日の朝に出発ね。あ、起きるのは適当で良いよ。アマテラス様も明日中であれば夜でも朝でもいつでも良いって言ってたしね」


「波瑠ぅ~今日も子作りしよ♡」


「しょうがないなぁ美香。そういうことだから二人も子作りガンバレ!」


 わたしは右親指を人差し指と中指の間にいれて、セバスとジンタンのふたりに向かって手を掲げた。

 二人は苦笑いしてたけど、どうせ子作りするのは知っている。

 明日から日本への里帰りがんばるぞい!

一読ありがとうございます!

これにて二章は簡潔であります!

これ次の章じゃない?って思いました?

いえいえ!

後半は次回予告の様なもんですよ!

今現在新しいことに挑戦中であります!!

よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ