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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
二章 北海道、異世界侵略対策委員本部騒動
27/290

悪魔のような奴に聖剣は似合わないぞ!

 身体強化をしてない状態であの速さ、強さだったと思うとゾッとするな。

 よくラノベのチート主人公に対して、理不尽だなんだという奴がいるが共感できる。

 こんなの目の前に立ち、実際に相対しないとわかるわけない。

 

――――――――――――

名前 国府宮 恭哉 17歳


ジョブ 英雄


レベル 111


状態 覚醒


HP111111111/111111111

SP101111111/111111111


筋力999999999

俊敏999999999

技量999999999

スキル

翻訳 状態異常無効 身体強化 信頼強化 限界突破 身体硬化 見切り 無詠唱 逆転する世界 転移 空間収納 

――――――――――――


 なんでそんだけしかSPが減って無いのにそんなにステータス上がってんだ!ふざけんな!


「さぁ、いくよ」


「ここからが本気だとか言わないあたり、舐めてくれてはいないんだな」


 むしろそれくらい言ってくれてた方が気持ちが楽だった。

 もう捉えきれないくらい速いな。

 まぁ速いだけで勝利を勝ち取れるほど戦いは甘くない。

 俺は折れた短剣の先を投げつける。


「そんな遅い動きじゃ、見切ってくれって言ってるようなものだね」


「どうかな?」


 俺は刃物を粉々に砕いた。

 勇者の動きは止まり、俺の背後に来る。


「君、やることえぐいね」


「俺としては最悪だ。ただ動き回るバカでいてほしかった」


「だろうね」


 高速で動いているわけで、その状態で破片に当たれば、傷は免れない。

 炎の弾が飛んでくる。

 魔法か。

 俺の前で消失した。

 不発か?

 そう思ったが、予想は大きく外れる。

 色々な方向から炎の弾が降り注いできた。


「これは僕のオリジナル闇炎魔法″スプレッドファイアボール″だよ。遺体も残したくないからね!消し炭になれ!」


「オーバーキルもいいところだな。クソが!」


 スキル影斬を使って、炎の弾をぶった斬った。


「どの口が言うんだろうね」


「俺はこの強力なスキルで今まで生き残ってきたんだ!あんたもここで殺すさ」


「じゃあ今日でその生き残り伝説も最後だね。僕は君を殺すんだから」


 高速移動での斬撃。

 どんどん傷が増えていく。

 紙一重で避けているが、一歩でもズレたらあの世行きは間違いない。


「手っ加減っするっ気はぁぁぁ!」


「ないね。快楽殺人者に懸けるような慈悲は、僕は持ち合わせていない。君も言っただろう?罪無き勇者達もこれから殺すかも知れない君は、ここで殺しておかないと」


 聖剣ってのが厄介だ。

 単純に堅さもそうだが、あの光が厄介だ。

 あの光の所為で影が消えている。

 しかも聖属性の魔法で常に回復しているのか知らんが、人間離れした動きをしていても微動だにしない勇者様。 


「さすがだと褒めてやりたいねぇ、俺を!」


「まぁそうだね。良く躱せてると思うよ?でもまぁ――――――」


 あいつから溢れんばかりの殺気がビリビリ伝わり始めた。

 やべぇな。

 さすがにあんなの見切れないだろ。

 いや見切れる。

 見切れても意味が無いだけだ。


「さて、僕は奥義をぶつけると宣言するよ」


「どうしてわざわざそんなこと言うんだ?」


「顔が引きつってるよ。答えは簡単だよ。僕はこの奥義を撃つとき必ず宣言してる。そして宣言した者は皆平等に――――」


「死んでいるか?」


「聡いね」


 ふざけんな!

 異世界の強者、あるいは魔王か?

 そういう奴らですら防げなかった奥義を撃ってくるなんて!


「罵ってくれていいよ?チートだ、ズルだ、イカサマだ。そう言われるのは聞き飽きてるからさ」


「言ったところでどうにもならんだろ?」


「まぁね。これを撃たれるやつには非があるんだ」


 俺が非がある、ね。

 あいつにとっては快楽殺人は悪なんだろうな。

 けど勘違いして貰っては困る。


「俺は殺す権利のある人間しか殺していない。人を殺すのは楽しいさ。でもその一線だけは超えていないつもりだ」


「何を言ってもいいよ。自分勝手だってね。それでも人を殺すことが悪という僕の定義は変わらない」


 さすが勇者様。

 我を押し通すか。

 正直生き残る方法が思いつかないが――――――


「賭けだな」


「その賭けに勝つと良いね。僕は手加減しないから希望薄いけど」


「ほざけっ!」


「負け惜しみかい?」


 見てろよ!

 絶対防ぎきってやる。


「じゃあさようなら。”最後の晩餐”」


 出ました!

 よくわからないけどかっこよさそうなネーミングセンス。

 だが攻撃はえげつない。

 光魔法か、いや闇魔法ぽいな。

 その白黒の光の弾が爆発して迫ってきている。

 だがあれがもし囮だとしたら?

 俺は敢えてその爆発に突っ込んだ。

 いってぇぇぇ!

 俺は自分がいたところを見る。

 やっぱりな。

 俺のいたところには光の柱と、空間切断したような黒い一閃が残っていた。

 カーッ!

 あんなの食らったら一溜まりもないな。


「だが避けきった!」


「いやまさか″最後の晩餐″を3段目まで生き残るなんてね。魔王以来だよ。まぁやってることは魔王なんかよりよっぽど魔王してるけどさ」


 余裕そうだな。

 そして不穏な言葉を言っていた。

 3段目ってまだ攻撃が残っているのか!?


「聖剣封印!」


 なんのつもりだ?

 剣を地面に突き刺したぞ。


「「「今度こそ終わりだ」」」


 背後から2人の声がする。

 いや正確には同じ声か。


「なんの冗談だ?」


「冗談でもなんでもないよ。″最後の晩餐″最終章」


 3人の勇者だ。

 しかもステータスを見た感じ、ただの分身ということではなく、全員が勇者と同じHPをしていた。


「ソードクリエイト。いくよ!」


 そう言って剣を作り出した勇者様は、青白い稲妻が発生し始めると共に消えた。

 目の前の1人は消え、俺は残り二人に向きなおそうとした。

 しかし後ろには1人しかいなく―――

 こういう時はどうなるか大体想像はつく。

 ―――ガキィィン!


「折れた短剣でよく防ぐね」


「まぁ数が足りてないかな」


 ぐぁぁぁ。

 背中が熱い。

 斬られたからだ。

 もう1人は予想と違うとこから現れた。

 だから斬られたんだ。


「浅いね。まぁ次でとどめだろうけど」


 この青白い稲妻は見せかけか。

 だけどだからなんだという話だ。

 勝つ方法が見つからない。

 ふと俺は横を見る。

 あれは勇者が持っていた聖剣。

 なんだ。まだ勝機が残ってたじゃないか。

 おそらく3段目の攻撃をする際、聖剣を持ってたらできないから刺したんだろうが、もうこれに賭けるしかない!

 気がついたら走り出して、聖剣を掴んだ。


「無駄だよ。聖剣は封印してる」


「じゃあさようなら光くん」


 消えてなかった1人が剣を俺の方に思い切り投げてきて、残りの2人が前から、1人は後方から声がしたから後ろから攻撃してくる。

 封印?

 それがどうした!

 俺は勇者を殺すためならこれだって抜いてやるさ!

 なにせ俺には剣技という、剣を最大に使いこなすスキルがあるからなぁ!

 俺は聖剣を引っこ抜いた。

 よくある聖剣を抜くと勇者になるための情報が流れ込んでくるというが、剣の名前レーヴァテインと、この剣能力、超速回復のやり方しか流れ込んでこない。

 まぁこの剣を持ったことで得られる恩恵のが大きいけどな!



 僕は夢でも見ているのか?

 彼は封印したはずの聖剣を抜いた。

 それだけならいい。

 剣を抜いたところで宝の持ち腐れなのだから。

 最後の晩餐の三段目の分身斬りは、とどめというところで、呆気なく弾かれた。

 そう、問題は剣を持ったことで変わったステータスだ。


――――――――――――

名前 明石光 17歳


レベル15


ジョブ 学生


状態 健康


HP1120/1120

SP126/1996

筋力999999999

俊敏999999999

技量1111111111

スキル

影斬 鎖生成 剣技 銃技 清掃 記憶改変無効

――――――――――――


 筋力と俊敏は僕と互角。

 そして恐るべき技量の高さ。

 剣を持つだけでステータスが上がるなんて聞いたことがない。

 先程も空間に隔離する前にステータスが上がっていたけど、その比じゃない。

 じゃあ彼に一体何が起きたのか。

 僕は再度、剣をそれぞれ両手に持って構えた。

一読ありがとうございます!

さぁ今回の話も大詰め!

一体どのような結末が・・・

よろしくお願いします!

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