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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
二章 北海道、異世界侵略対策委員本部騒動
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勇者ってご都合主義という味方がいるから強いよね

「えーっと君は勇者くん・・・かな?その方は一応俺の上司なんだ。離してくれると助かる」


 こいつは俺がゲロをぶちまけた勇者。

 まさかこいつが攻めてくるとはな。

 でもまぁあのときの責任はクソ親父にあるからな。


「君はあのとき嘔吐していた。あのときは大丈夫だったかい?」


 いやここでその話するか?

 人を刺しながら言う台詞じゃない。

 こいつ本当に勇者か疑いたくなるな。

 AACの職員か何かがこいつらに恨みを持って刺したって方がしっくりくる。


――――――――――――

名前 国府宮 恭哉 17歳


ジョブ 英雄


レベル 111


状態 健康


HP111111111/111111111

SP111111111/111111111


筋力111111111

俊敏111111111

技量111111111

スキル

翻訳 状態異常無効 身体強化 信頼強化 限界突破 身体硬化 見切り 無詠唱 逆転する世界 転移 空間収納 

―――――――――――― 


 うげ・・・。

 なんだこのステータス。

 スキルが多すぎる。


「なにをしている!さっさと翁を助けんか!」


 いや、死にに行けとかそういうこと言ってるよ貴方。

 どうするんだよこれ。


「って言ってるんだけど?」


「ごめんね。僕も大事な人を異世界侵略対策委員に奪われた身でさ。ここは退けないかな」


 あーあ。

 こいつ絶対襲撃してくるとかいってた勇者だよな。

 こんなにステータス高いって聞いてないぞ?


「そうか。俺も任務だからさ。そいつ助けないといけないんだわ」


「大丈夫。僕は君たちもちゃんと殺すから。君らだって罪なき命を奪ったり、もてあそんだりしてるでしょ?」


 殺すって勇者の台詞じゃねぇぞ。

 まぁそのことについては否定はできないんだが。

 

「やっぱ闘わないとダメか?その人はどのみちその傷じゃ助からないし、そいつの命でひとまず許して貰えないか?」


「許せるはずありません。フーリンを殺しておいてよくもそのような事を言えたものです。逆に惚れ惚れします」


 なんだこの眼鏡かけた、ジ・インテリ系男子は。

 どうせ賢者とかそんなポジションだろ。 

 ラノベ読んでりゃこんなの予想付く。


――――――――――――

名前 ザノール・クルーガ 19歳


ジョブ 賢者


レベル 188


状態 健康


HP58412/58412

SP447411/447411


筋力465

俊敏568

技量95427

スキル

翻訳 状態異常無効 無詠唱 魔法詠唱効果倍増 変速魔法 転移 見切り 空間収納 

―――――――――――― 


 ほれみろ!

 まぁそんなくだらないこと言ってられない。

 なにせ勇者恭哉ほどじゃないけど、十分強力だ。

 なーにが、取り巻きは大したことないだあのクソ親父。

 普通に強すぎて笑えてくるぞ。


「そのフーリンって人を殺すように命じたのはこいつらだ。フーリンって人は気の毒だった。なんなら実行した人間もこの場に連れてこよう。それで手打ちにしてくれないか?」


「貴様!この期に及んで我々を見捨てるのか!どこまでもゴミめ!」


「そうだふざけるな!」


「ゴミはゴミらしく我らの盾になれや!」


 知るか!

 ここで全滅か、生存の可能性に賭けるかの二択だ。

 どのみちお前等は殺されるんだ。

 知ったことじゃない。


「そんなこと言って良いの?」


「キャリー。こいつらが全員見逃せって言って聞くと思うか?」


「俺は思わないな。ていうか今俺達を見逃してくれる可能性もあるかわからないぞ?」


「そしたらまぁ・・・闘うしかないだろ?」


 正直、この場をなんとかできる奥の手はある。

 その方法がリスクが高すぎるんだよな。


「君たちそれ英語でしょ。ごめんね。僕らのパーティは全員スキル翻訳があるから内緒話は筒抜けだよ」


「別に聞かれて困ることは話してないさ。で?どうなんだ?見逃してくれるのか?」


「答えはノーだよ!」


 そういうと翁に刺してあった剣を引き抜き、首を飛ばした。


「翁!貴様!これがどういうことを意味してるのか――――」


「知ってるよ?でも喧嘩を売ってきたのはそっちだよね?僕の仲間を殺しといて自分は殺されないとでも思ったの?」


 ごもっとも。

 まぁ殺される気もさらさらないが。


「ふざけるな世界に蔓延る害虫がぁ!ゴミ共!奴らを――――――」


「少し黙ってろ!お前は翁のように死にたいのか?」


「誰に向かってそのような口を――――」


「全員攻撃来るぞ。回避!」


 警告したが、ゴミゴミさんの首は吹っ飛んだ。

 ゴミゴミさんだけじゃない。

 重鎮達の首がほとんどが胴と無き別れになったな。

 今のはザノールの仕業だ。

 なんか唱え始めてたと思ったが。


「今のを防ぎますか。貴方にはこれが見えたようですね」


「今のは魔法か」


「ご明察。今のは風魔法:疾風断裂です」


 詠唱が早いっつうの!

 影を自分の前方にしか出す余裕がなかった。

 キャリーは瞬間移動でちょっと前に転移して避けた。

 青谷は拳を巨大化して鋼の拳で防ぎきったんだろうな。


「ヤバイね。僕でも油断してたら反応送れるのにさ」


「こういう技術だけはあるもんでね」


 技量だけは人並みより少しあるからな。

 あとは経験則と言ったところか。


「やはり異世界侵略対策委員と言ったところでしょうか?」


「そうだねザノール。一筋縄じゃ行かないね。彼は――――――えっとステータス解析」


 チッ!

 ステータス隠蔽はもってない。

 一体どうやってあれ獲得するんだろうな。

 生き残れたらクソ親父に聞いてみるか。


「うん。光くんは僕が受け持つよ。君の魔法に反応できるのはちと厄介だ」


「悪いが、こいつら二人もこれくらいできるぞ?」


 事実だ。

 Dランクなのは俺だけじゃない。

 この二人もそれなりに場数は踏んでる。

 ――――――ドガガガ。

 何かとても大きな音が鳴る。

 俺は思わずその方向を向いてしまった。

 しばらくすると横の壁を貫通して何かが吹っ飛んできた。

 女性だ。


――――――――――――

名前 ベネッサ 17歳


ジョブ 盗賊


レベル 188


状態 健康


HP78554/102465

SP32345/46518


筋力468

俊敏1457

技量468

スキル

翻訳 状態異常カウンター 見切り 鉄拳ドレイン 暗殺 暗器生成 

―――――――――――― 


 勇者の取り巻きか。

 しかも生成持ち。

 めんどくさいな。

 しかもこのタイミングでこっちの人数に合わせたメンツになるなんてご都合主義だねぇ。


「イタタタあの女!って恭哉!?」


「ベネッサ!?なんで吹き飛ばされてくるの!?」


「職員を何人か殺していったのだけれど分断されちゃったの。なんか機械?みたいなのがいっぱいあったところで、クリーディアとヘイストはそれぞれ敵と一対一にされたわ」


 機械がいっぱいある施設は研究所のことか?

 いやでも茂部さんがこんなことできるか?

 鼻くそとうんこしか集められないやつが。


「なんだって?そんな強者がこの施設にいたのか?」


「えぇ。ステータス解析をしたらとんでもないわ。解析した瞬間に一人の女性がキレてね。そしたらステータスがバカみたいに上がって天井を落としちゃったのよ。その場に残ったのは私とクリーディアで、私自身も殴られた瞬間にここまで吹き飛ばされてね。私は転移のスキルがないから戻る方法がないの」

 

 女性って事は茂部さんじゃないな。

 キレたってことは長崎藍か?

 あいつスキルにキレ障とかあったしな。

 だとすると機械が多かったのは任務管理棟か?


「彼女の相手はクリーディア。もう一人も筋力がヤバかったわ。そっちはヘイストが相手してると思う。早く助けに行かないと殺されちゃう」


 筋力が高いのは宮崎瑠璃だ。

 つまり場所は任務管理棟でキレたのは長崎藍で決まりだな。

 いいぞ!そのまま二人のところに行け!


「わかったよ。じゃあ早々に決着を付けないとね」


「そうですね。二人は強いですが、心配なことには変わりありません。この団体は強者がざらにいますから」


「それは実体験から?」


「えぇ。あのときは助かりましたよ」


「ふふっ。じゃあ二人ともこいつらなんて魔王を倒した僕達からしたら強敵でもなんでもないよ!勝って二人を助けにいくよ」


「はい」


「うん!」


 結局見逃してはくれないか。

 勇者様以外は武器という武器はないけど、少なくともベネッサは暗器生成があるから危険だ。


「光、敵さんはやる気みたいだけどどうするの?」


「どうするもやるしかないだろう。下手したら死ぬぞ?」


「俺は死なねぇよ。童貞のまんま死ねるか」


「死にたくない理由それじゃないだろうな?」


「童貞のまま死にたくないだろ普通?」


 死にたくない理由がとっても汚い。


「冗談は鼻だけにしろ・・ッチィ!」


「俺の鼻に嫉妬してん――――てめ・・・ぇ?」


「何するのひか・・・る?」


 あぶねぇ。

 あの勇者がなんかしたんだろうな。

 俺は地面に大きな空間みたいなのができたから焦って二人を吹き飛ばした。

 まぁ吹き飛ばすのは予想通りって顔だ。

 焦り一つ感じない。


「彼を殺したら戻って来るよ。そこの二人の相手は任せたよ」


「任せてください」


「そっちも気を付けて」


 ご都合主義にはいやになるね。

 なんだこれ?


「どうやら俺は隔離されるみたいだ。過剰評価も嫌になるな。青谷はザノールとかいう男、キャリーはベネッサとかいう女性をメインに狙ってけ。後は各自状況に応じての援護だ。俺はこいつをきっちり殺す。お前等も殺せ。全員殺害後離脱する。OK?」


「了解よ。これ持ってって」


 キャリーから短剣を渡された。

 ありがたいな。


「むっ。君・・・」


 勇者様は何か言いたげだな。

 まぁ知ったことか。


「俺の心配はするだけ損だ!明石死ぬなよ?」


 死なねぇよ。

 しかし隔離されるのは予想外だった。

 俺の相手は勇者だ。

 奥の手を使わないと勝てないぞ。

 さてどうしたものか。

一読ありがとうございます!

なんかすごいアクセス伸びてる!

ありがたい話です。

評価してくれた方ありがとうございます!

感想とか書いてくれてもいいんですよ?

じゃんじゃん意見待ってますからね!!

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