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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
二章 北海道、異世界侵略対策委員本部騒動
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瑠璃色と藍色

 今度はここだ。

 任務管理棟。

 任務の通達をする人達と、それを管理する人達いる。

 目の前には二人の女性がいた。

 それぞれの代表者だ。


「あたしの名前は宮崎瑠璃。みんなとはたまに話したことあったよね?」


 どことなく聞いたことがある。

 本部から任務が通達されるときは、北海道に居るときに本部長に直接連絡するのでは無く、こういった職員達が対応してくれていた。


「初めまして。僕は明石光です」


「青谷大連~」


「キャロライン・スカイデース。ナイストゥミートゥ」


 俺達はそれぞれ宮崎瑠璃と握手を交わす。


「今回、勇者が襲撃してきたら君たちが守ってくれるんだって?頼むよ!あたし達の命は預けたかんね!」


 そういうと宮崎瑠璃は俺の背中を叩いてくるが痛いんだが。

 すごい痛いんだが。


――――――――――――

名前 宮崎瑠璃 29歳


レベル200


ジョブ 魔法使いになりそうな女


状態 健康


HP123452/123452

SP145/145


筋力15467

俊敏142

技量147

スキル

姉気質(常時) 無自覚破壊神 思念伝達 記憶改変無効

――――――――――――


 いやー俺に守って貰う必要ないんじゃないですかね。

 筋力だけ異常な数値が出てるんだけど。


「宮崎瑠璃さんは・・・その・・・筋力がお高くて」


「あー覗いたなー。覗きはダメだぞー」


 たしかに無断でステータス確認したのはいけなかったな。


「ごめんなさい」


「あー謝って欲しかったわけじゃないのよ。ただ歳とかも出るからいけないよって言いたかったのよ」


「えぇ。肝に銘じますよ」


 宮崎瑠璃さんの歳は29歳だしギリギリ許容できるって感じか。


「今失礼なこと考えたでしょ?」


 俺はそんなに顔に出ないタイプだと思ったんだが、エスパーか?


「代表の方にそんな失礼なことは」


「堅いわね。ラフで良いわよ。こっちは守って貰う立場だしね」


「そうか?じゃあそれで行かせて貰おう。年上とは言っても先輩後輩の関係じゃないしな」


「いやーいきなりそこまで図々しくなるとは思ってなかったわー」


 いやお前が良いって言ったんだろ!

 よくわからん人だな。

 苦手だ。


「じゃあどう喋ればいいんだ」


「あはは冗談冗談。そのまんまでいいよ」


 なんかイライラしてきたな。

 ぶん殴りたくなる。


「もう好きに呼ばせてもらう。改めてよろしくな」


「えぇよろしく」


 俺達ばっかり話しているが、もう一人後ろから睨んでいる人がいるんだ。

 そいつに挨拶したいのだが俺が目を合わせるとすぐ宮崎瑠璃の後ろに隠れてしまう。


「あー、そこの人の名前も聞きたいんだけど?」


「あーこの子超絶人見知りでね」


「AAC本部所属・・・全任務管理担当・・・長崎藍」


 声ちっさ!

 人見知りも良いところだろ。

 ていうか俺達はクソ親父・・・副本部長に言われてあいさつ周りしてるんだぞ。

 上司の使いの人間に対してこれは余りにも失礼な気がする。

 まぁ別に自己紹介であいさつもしたしいいのか?

 しかしステータスを見て絶句した。


――――――――――――

名前 長崎藍 23歳


レベル200


ジョブ コミュ障


状態 健康


HP123/123

SP99999/99999


筋力15

俊敏12

技量175

スキル

バーサーカーソウル キレ障 怒怒怒 憤怒解放 記憶改変無効

――――――――――――


 何このスキル。

 この人短気なのか?

 しかもどこかのカードゲームの主人公が使ってそうな名前のスキルもあるし。


「あーまた見てるなー。藍はステータス見られると・・・・藍?」


「おい小僧?勝手にステータス見てんじゃねぇよ」


 なんか雰囲気が変わった。

 むしろこっちのが話しやすそうだ。


「それは悪かった。しかし守る相手の実力を把握するのも防衛側の役目じゃないか?」


「知るかボケ!ちょっと一発殴られろ」


 やばい話を聞かないタイプだ。

 ていうかなんかヤバイかこれ?

 宮崎瑠璃がかなりおびえてる。


「光くん逃げなさい!彼女のステータス見ればそれがわかるわ」


 どういうことだ?


――――――――――――

名前 長崎藍 23歳


レベル200


ジョブ コミュ障


状態 怒り


HP9999/9999

SP0/99999


筋力9999

俊敏9999

技量9999

スキル

バーサーカーソウル キレ障 怒怒怒 憤怒解放 記憶改変無効

――――――――――――


 あー。なんの冗談だこれ。

 こいつのスキルもステータスを強化するタイプか。


「死ねぇ!」


「死なねぇよ」


 俺は鎖生成で鎖を生成し巻き付ける。

 身体に巻き付けても切られるのが目に見えてるから足に鎖を縛り、足を払った。

 すると長崎藍はバランスを崩して顔面から崩れ落ちた。


「イタッ!」


「はい、俺の勝ち。俺は今あんたの首を切断できるぞ?落ち着け」


 俺は長崎藍の頭を鷲づかみして押さえ込み言う。

 たしかにステータスが高くなるのは焦ったけど、その程度の上昇じゃ工夫でなんとかなる程度だ。


「すいませんでした。勝手に覗いたりして。もうしないから許して貰えますか?」


「くっ。わかったから手を離せ」


 よかった。理解してくれたようだ。

 俺は頭から手を離す。

 するとすぐに殴りかかってこようとする。

 さすがにこの距離じゃ躱すことはできないし、このステータスのパンチを受けとめても吹き飛ばされるのがオチだ。


「バカが!」


「あんたがバカよ!」


 ゴツン。

 宮崎瑠璃が長崎藍の脳天にげんこつを喰らわす。


「痛い・・・。何するの瑠璃ちゃん」


「落ち着かないからよ。一応彼17歳の子供よ。年上の器量で我慢しなさい」


「わかったよぉ・・・」


 お、どうやら収まったみたいだな。

 いやーしかし油断大敵だ・・・な。


「なんでキャリー銃を構えてんだ?ていうかなんで銃を持ってるんだ?」


「この銃はお義父さんからもらったわ。そして構えてる理由はあの女が光にベタベタしてるから」


 ベタベタって・・・。

 こいつもこいつで俺が攻撃されてるのに何してんだ。

 青谷は・・・近くにいた職員と雑談してる。

 最早こっちの仲間は誰も助けようとはしてない。


「とりあえず銃は仕舞え。仲間割れはよくないからな」


「わかったわ」


 キャリーは銃を下ろしてくれた。

 よかった。

 俺は長崎藍に向き直り口を開く。


「こんなことがあって挨拶は気まずいと思うけど、俺は明石光。よろしく長崎藍」


「よろしく・・・」


 うーん!

 普段もキレてるときくらい流暢に喋ってくれればいいのにな。

 俺達は一通り施設を見学した後、職員一人一人と握手をした。

 まぁ一人一人名前を言ってたんだが、さすがに覚えてない。


「本日はありがとうございました」


「こちらこそね。ほら藍もあいさつして」


「さっさと帰れ明石!」


「あぁそうさせてもらうよ!じゃあな長崎!」


 回ってる間何度も喧嘩して、呼び捨てで呼び合う仲になった。

 まぁ見ての通り良い関係では無いけどな。


「ジャアネナガサキ!光は渡さないわ!」


「誰がそんな奴いるかキャリー!精々ちゃんと手綱握っとけ!」


 キレてるんだか、エールを送っているんだかわからんな。

 少し面白いが。


「じゃあな長崎」


「豚に呼び捨てにされる覚えはない。長崎様と呼べ」


「な!?」


 そして相変わらずの青谷クォリティ。

 今回もナルシストぶりを見せまくった所為で二人には大分嫌われただろう。

 ブサイクナルシストは女子に嫌われる。

 当然の摂理だな。

 俺達三人はそうして任務管理棟をあとにした。

 さて、次は最後だな。

 どんなキャラの濃いやつがいるんだろうか。



「ザノール。侵入できそうか?」


「さすがに本部ですね。結界がすごいです」


 北海道AAC本部。

 こんな大きな施設だが、さすがの警備力だ。


「さすがに憎きAACの総本山。警備がザルな筈もなかったわね」


「大丈夫です。もうすぐ解析が終了します。俺は賢者として――――よし解放しました」


 さすがザノールだ。

 難しい結界だろうと打ち破るその手腕はほれぼれする。


「さて、まずは情報収集だ。いくぞ」


 全員は頷いた。

 待っていろAAC。

 フーリンの仇は絶対に取る。

一読ありがとうございます。

挨拶回りも終わりそうです。

そしてお酒飲むとすごく眠いですね!

宜しくお願いします

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