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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
二章 北海道、異世界侵略対策委員本部騒動
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脅威の勇者。ステータス高すぎっしょ!

 俺とキャリー、そして秋晴臣の3人で釧路支部のラウンジに来ていた。


「おい、来るのが遅い青谷!」


「はぁ!?テメェらだけ旅館に泊まっといて何言ってんだおい!」


「知るか!お前の腹もゲロまみれにするぞこの野郎!」


「なんか臭いがすると思ったら、お前リバースしたのか?きったねぇ!」


「よーくわかった!うっオェェェ」


 よぉし!青谷の腹はゲロまみれだ!

 本当は顔面にかけても良かったんだがな。

 あのおっさん神みたくなりたくなかったから避けた。

 まぁいい。こいつのこの世の終わりみたいな顔が見れただけな。


「光様。ラウンジを汚されるのは感心しません」


「文句なら父に言ってください。元々の原因は彼にありますから」


 二日酔いは一日続くっていうが、もうほとんど吐き終えてスッキリはしてる。

 まぁ吐けと言われたら吐けるけどな。


「ちょっといいですか?」


「記憶を見るんですか?昨日の夜は彼女とランデブーしてたからあんまりみられたくないのですが」


「わかりました。じゃあ今日の朝方の記憶を拝見しますね。あと未成年なんですからちゃんと着用しましょうね」


 おい!見てるじゃねぇか!

 全部外でも確率は上がるらしいな。

 まぁ見られたなら仕方ないから好きにしてくれって感じだけど。


「これは申し訳ないことをしました。同僚としてお詫び申し上げます」


 クソ親父の同僚だったのかこの人。

 あいつって一体AACのどの地位にいるんだろうか?


「貴方が謝ることはないです。それよりもさっきの勇者の話をしてください」


「そうでした。今日の昼のほんの数時間前の話です。北海道に潜伏していた勇者を発見した話はご存知で?」


 クソ親父の言ってたので間違いないだろう。

 俺は頷いた。


「その勇者を取り囲んでいたのですが、どうやらそこに潜伏していたのは勇者のパーティで、共に現代に来た仲間たちだったのです」


 勇者パーティだったのか。

 つまりは勇者以外にも人がいたから、人数が多すぎて返り討ちになったとかそういうことか?


「なるほど。まぁ仮にも勇者は異世界で魔王を倒して帰還するほどの人物ですしね。僕たちも勇者パーティを先日、逃してしまいました」


 佐川隆二らも一人一人がおかしなステータスしてたからな。

 学生には荷が重かったってことだろう。


「いえ。そこに勇者はいませんでした。そして勇者パーティだけなら脅威とは言い難いです」


 脅威とは言い難い?

 じゃあ勇者だけが脅威だったということか?


「勇者が戦闘の途中で参戦してきて全滅したってところですか?」


「ご明察痛み入ります。先日仕留め損なった二人は殺害したようです。しかし残りの4人の勇者パーティ達は思いの外粘り、勇者が到着後に全てのAAC職員は殺害されました」


 あの女性達は処分したんだな。

 しかしその勇者も多勢に無勢の状況を覆すあたり、バケモノと言えるな。


「被害規模はどれくらいですか?」


「北海道の支部に所属する全実働隊計134名。そして潜伏現場近くにあった、稚内支部は壊滅しました」


 今、北海道の全実働隊って言ったか?

 聞き間違いじゃなければ、現在北海道に実働隊はここにいる3人ってことになる。

 しかも1人でそれを成したのか?

 しかも支部長やそれなりの地位に就いている人間は、現役時代はAは取ってないとなれない。

 つまりその勇者は、そんな人間も相手取れるってことか。


「それは、とんでもないですね」


「はい。なので貴方達に――」


「このクソ明石!テメェ死ねぇ!」


「空気読めよこの豚面!冗談はその鼻だけにしてくれ!」


「んだと!さては俺のプリティな鼻に嫉妬してるな?」


「誰がお前みたいな鼻に嫉妬するかよ!今大事な話してんだ!もう一度ゲロ撒き散らすぞ!うっ・・」


 また再発したじゃねぇか。

 ヤバい。


「おい待て!俺が悪かった。だから、な?口をこっちに向けるのはやめろ!」


「オェェェェェ!」


 俺はまたしても青谷をゲロまみれしてやった。

 今日はもう無理寝たい。

 まだ昼間だけど。


「テメェ汚ねぇ!人にかけるんじゃねぇよ!」


「ごもっとも。だが断る」


 こいつの身体なんかより床のが大事だ。


「あ、晴臣さん。見ての通り俺は戦力になりえませんよ」


「え、えぇ。どうやらそのようですね。あ、本部までお送り致しますよ」


 ドン引きされてるし。

 この豚鼻の所為で印象悪くなったじゃねーか!

 ちなみにこの後こいつの背中を踏んだら、ブヒィと声がした。

 やっぱ豚じゃん!


「じゃあお願いします。今日はもう休みたいので」


 キャリーはと言うと、日本語で話しすぎて頭がキャパオーバーしていた。



「異世界侵略対策委員の支部を破壊したのはやりすぎだったかな?」


「恭哉が気にすることないわ」


「そうよ。あの人達何年も私達を狙っておかしかったのよ!それにフーリンにあんなことした奴らなんて!」


「これも神が私達をみているのです」


「そうです。この世界のライトノベルという本を拝見しましたが、獣人を虐げる傲慢なヒューマンなど我々の世界にはいなかった。それなのに我々を悪と決めつけ、力を振るう可能性があるから、自分が偉いからと暴力をする可能性があるからと言って、殺すなんてあんまりだ」


 僕だってそのことは苛立ちを感じていた。

 フーリンはあいつらに捕まり、支部の部屋で遺体をみつけた。

 遺体の跡を見るに辱めも受けたのだろう。

 臭いもすごかったからね。

 そして気づいたら支部を全壊させていた。

 フーリンは僕が異世界に召喚され、何度も挫折を繰り返していたときに一番に支えてくれていた子だ。

 そんな子をあんなにも無残に殺したあいつらを許せなくなった。


「キョウヤ。これで終わっていいと思いますか?正直に言います。俺はフーリンが好きでした。貴方のことを疎ましく思っていました。しかしフーリンは貴方を好いていた。俺はフーリンの気持ちを尊重しようと、耐えました。しかしフーリンのあの死に方はあんまりだ!絶対に報復しましょう」


「わかってるさザノール。少なくともこの北海道にいる異世界侵略対策委員の人間はすべて殺す。たしか異世界侵略対策委員本部が北海道の釧路近くにあったはずだ。そこの本部長を潰したあと、世界に蔓延る異世界侵略対策委員を全部潰す。みんな、付き合ってくれるか?」


 ザノール、クリーディア、ベネッサ、ヘイスト。

 最初はみんな敵だった。

 けれど今は信頼のできる仲間だ。


「もちろんです」


 ザノールは賢者で、先ほど言ったとおりフーリンの気を引こうと何度も僕を罠に嵌めた。

 最期はフーリンと共にザノールを追い詰めて、和解したんだ。


「恭哉は私達が必要だもんね!」


 クリーディアは僕を召喚した国の姫君だった。

 最初は僕を無能と罵り、城から追放した。

 僕がチート能力に目覚めてからも、何かしらの因縁を付けられ何度も嫌な目に遭わされた。

 けれど国の一大事。クリーディア自ら頭を下げて懇願してきた。

 僕は助けたあとも罵倒が待っていると思っていたが、フーリンが彼女と仲よくなり、それからは友好的な関係が続いている。


「がんばるよ!」


 ベネッサは元は盗賊で、僕とフーリンが旅をしている中、フーリンを拐った組織のメンバーだった。

 勇者パーティの仲間という名のスパイで潜入していたのだが、フーリンのまっすぐな心に負け、最期は自らフーリンを奪還し、共にその組織を壊滅させた。


「これも神の思し召しでしょう」


 そしてヘイスト。彼女は教会が難癖を付けてきたときに真っ先に攻撃してきた子だ。

 僕は闇魔法が得意だったが、闇魔法は魔族しか使えず、教会からは神敵扱いされて、国から追われたこともあった。

 しかし魔王から彼女を守ったことにより、彼女自ら教会に直訴。

 影響力も強かったため、神敵は取り下げられた。


「さて、異世界侵略対策委員の奴らに一泡吹かせようか!」


「一つ気になっていたのだけれど、恭哉ちょっと臭いわよ」


「クリーディア、それ私も気になってた。臭う」


「奇遇ですね。俺もそれは気になっていたところです」


「恭哉様はどんな臭いがしても恭哉様です」


 これ絶対さっきぶつかった奴の嘔吐の臭いだろ。

 あの後すぐに連絡が来たから転移したから臭いが取れてなかったんだ。

 あの人大丈夫かな?


――――――――――――

名前 国府宮 恭哉 17歳


ジョブ 英雄


レベル 111


状態 健康


HP111111111/111111111

SP111111111/111111111


筋力111111111

俊敏111111111

技量111111111

スキル

翻訳 状態異常無効 身体強化 信頼強化 限界突破 身体硬化 見切り 無詠唱 逆転する世界 転移 空間収納 

―――――――――――― 

一読ありがとうございます!

嘔吐回が続いてしまっていますね

鬼ごっこのゲームでもゲロ吐くキャラ居ますよね。

アーサーポーメー。

なにかわかりますか?

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