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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
プロローグ
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異世界で魔王を倒したけど現代に帰って来た僕。名前は天池龍輝だよ

 突然ですが、こんにちわ。

 僕の名前は天池龍輝(あまちりゅうき)

 異世界召喚により、女神様から力を授かり勇者やってました。

 先日、魔王を倒したことにより、異世界から帰還。


「帰らないで勇者様!」


 プリーストの女性、マリアが僕に制止をかけてきた。


「ごめん。僕は、向こうで待ってる人達がいるんだ」


 そう言って、仲間から止められたけど、こちらにいる家族にも心配をかけないために戻って来た。

 驚いたことに異世界での勇者の力を引き継いだままだった。

 そして元の学校生活を始めた。

 なんと異世界に行ってから三年も経っていたのだが、こっちでは一日しか経っていなかったのだ。

 そしてこっちに戻ってから三日経った今は、英語の授業中だった。



「じゃあ次、天池くん。明日は今日より良いことあるかな?の英語訳を言えますか?」



「はい!I wonder if tomorrow is a better than today?」


 僕はこっそり、スキル:翻訳を使ってその問題を解いた。


「はい、正解です。よく勉強できてますね」


 僕は返事をして席に着く。

 周りのみんなも拍手してくれた。

 いやー勇者時代のスキル様々だ。

 一昨日はオヤジ狩りに合っていたサラリーマンを助けて、御礼に高級料理を驕って貰った。

 昨日も悪漢に追われている女性をたすけて、御礼に今週の日曜日デートを受ける約束をした。



「こっちの世界に戻ったら、暇すぎて飽きるだろう思っていたけどとんでもない。こっちに戻ってから楽しい」



 実際この力を使えば世界征服なんて簡単にできてしまいそうだ。

 まぁしないけどね。

 放課後のチャイムが鳴る。


「天池~帰ろうぜ」


「天池くん。一緒に帰ろー」


 そんな風に色々な友達に、一緒に帰宅しようって誘われる。

 僕はとりあえずお手洗いに行ってからと思って一人でトイレに向かった。

 そしてトイレで三人の男子生徒が、一人のメガネを駆けた男子生徒に絡んでいた。


「おい~。明石ぃ~。今日、金無いんだよ俺達」


「そうだぜ明石~。今日も金貸してくれよぉ」


「あ、あのまだ、この前貸したお金がまだ戻っ・・・グフォ・・・」


 あれはたしかクラスメイトの明石光だった。

 髪の毛が鼻のまで伸びていて、いつも本ばかり読んでいる奴だ。

 ライトノベル?って言う、挿絵のある小説をカバーもしないで読んでいる、いわゆるオタクと言う奴だな。


「おい、お前達。明石が嫌がってるじゃないか!それに暴力はよくない」


「あぁん?なんか文句あるのかよ!でめぇだれだぁ?」


「僕は天池龍輝。僕こういうの見てるとイライラするんだよね」


「天池くん・・・」


 三人は下衆な笑い声を上げる。


「ギャハハハ。かっこいいねぇ天池くんは。そうだ、お前が金を代わりに貸してくれよ」


「断る!お前達みたいなゴミに出せるお金は一銭たりともない!」


「へぇそうかい!」


 殴りかかってくる不良。

 しかし異世界で魔王を倒して僕には、この程度止まって見える。

 身体を右に傾けて、腹に拳を入れようとする。

 しかしもう一人が横から金属バットをふってくる。

 僕は咄嗟にスキル身体硬化を使う。

 いくら勇者と言っても、生身で金属バッドなんかくらったら骨は折れる。

 鈍い音がして金属バッドが折れ曲がった。


「ば、化け物ぉぉ!」


 まぁそうなるよね。

 僕も目の前で金属バッドで殴った人間が逆に金属バッドを曲がらせたら、誰でもそう思う。

 不良達が全員逃げ出そうとし始める。


「待てよ。明石に謝るのが先だろ?」


 不良達は土下座していた。

 それだけ恐怖していたのだろう。

 当事者の明石はそんなことどうでもいいかのように、俺を見ていた。


「いいよ。君たちには感謝してる」


 すると不良達は走り去っていった。

 感謝してる?一体どういうことだ?


「天池くんさ。一昨日から雰囲気が変わったよね」


「あ、あぁ。そうか?別にいつもと変わらないと思うけど」


 あ、まずいな。

 女神様にこっちに戻って来るとき、異世界の話を現代でしちゃいけないって言われたんだ。

 ここでバレたら、何が起こるかわからない。


「金属バッド。普通さ。人が殴られたらバッドじゃ無くて人が折れると思うんだよ」


「いやー打ち所がたまたまよかったんじゃないかな?アハハ」


「そう。ところでさ。勇者って知ってる?」


 ヤバイ・・・さすがにこの嘘は無理があったか!?


「あーあれだろ?ファンタジーゲームとかの主人公」


「うん。その勇者がもし現代に現れたらまずいよね」


 あ、これはバレたな。

 仕方ない。助けた御礼で恩着せがましいかもしれないけど黙っていて貰おう。

 しかし次の瞬間には、僕は明石を見上げていた。


「異世界での魔王討伐ご苦労様。現代に戻ってこなければ、異世界でスローライフを送れたのにね」


 身体が動かない。

 どういうことだ。

 ――――ドサッ。

 横から音がしたので目を向ける。

 首のない身体が倒れていた。

 え、まさか。僕の身体!?


「勇者ってすごいね。生命力も半端ない。でもそろそろ死ぬと思うよ。さよなら天池くん」


 嘘だ・・・死ぬなんて・・・

 女神様はこのことを知ってたんだ。

 だから勇者であることを言うなと言った。

 僕は後悔しながらそこで人生の幕を下ろした。

初めまして、神世界と素因封印、神にステータスを見せられ職業が勇者とワクワクするが、その職業は魔王だった!?を読んでくださっている方はこんにちは。

異世界から帰還モノが流行っているので私もかいてみましたーw

楽しかったらブックマークと高評価お願いしまーす。


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[気になる点] なんで100倍はステータスが高い勇者を殺せたのか謎すぎ
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