プロローグ
初投稿です。
まだこの時点ではロス大陸はどんな大陸なのかを書いていません。
皆様の多様な想像力にお任せします♪
僕は、歌うのが好きだ。
本当に時間さえあれば、歌のことだけをかんがえて、いつも鼻歌を歌って。
夜は家から出て、森に行き、一人で歌っている。
邪魔もないし、この森には小さな頃から何度も行っていて、ほっとするから。
いつも空の上の世界に心を弾ませていた。
「この空の上にも我々のような人間が住んでいて、我々のように暮らしている。」
僕が小さいときから叔父が僕に言っていたことだ。
空の上には雲があって、雲の上には土があるらしい。
おかしな話だ、とずっと僕は思っていた。
だって、今こうして踏んでいる地面だって土だし、
ためしに思いっきり上にほうりなげたって土は上に上がらない。
もっと高くなきゃいけないのかなと思って木の上に上って土を放り投げても上にいかないのだから。
だからあんなに高いところにある雲の上に土があるなんて、ちっとも考えられない。
僕はそんな疑問をいつも頭に入れながら、歌っているうちに、
雲の上の世界を歌詞にして何個も曲を勝手につくって、勝手に鼻歌でうたっていた。
―――サワサワ…
何でだろう。
僕はいつもそよそよとふいてくる風が嫌いだ。
妙に生ぬるいし、すこし息が苦しくなる。
折角の僕の時間が台無しだ、といっつも思ってしまう。
「♪もし…この上に…水があるならば…」
僕は自分で作った歌を口ずさむ。
「♪僕は、そこへ行ってみたい」
我ながら妙に素直で歌としてはふさわしくない歌詞だと思った。
でもこれがいまの素直な気持ちなのだから歌うことができる。
それが歌なのだから。
どんな世界なのだろう。
そんなことを考えながら、何度も想像図も書いてみた。
足元に雲があって、その雲に乗ることができる場所とか。
何度も僕たちの世界に雨を降らせる作業をするとか。
そんな図が何枚もできあがったけれど、
…なんだ、僕らの生活とは違うじゃないか。
と勝手に妄想してしまう。
そんなことを考えるだけでも一日が過ぎてしまいそうだった。
少しずつロス大陸がどんな大陸なのか、かっきりしてきたかとおもいます。
これから、少しずつロス大陸についての謎を明かしていきます。




