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薬害調査官 飛騨亜礼  作者: 坂崎文明
第一章 子宮頸がんワクチン薬害

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2/7

子宮頸がんワクチン副反応

「厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会)の資料はよくまとまっています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=284075

10万人(回)あたり副反応報告数:90.6(HPV)、1(麻疹風疹)、4(おたふく風邪)、0.94(A型肝炎)、7.8(百日咳ジフテリア)と、他のワクチンに比較してHPVが突出しています、などというツイートがあるんだけど」


 メガネ君が困った資料を出してきた。


「メガネ君、この報告書の落し所は子宮頸がんワクチンの副反応はなかった、何も問題はなかったという無難なものだということ分かってる?」


 飛騨亜礼はいきなり絶句したが、気を取り直して言葉を継いだ。


 そこは小説投稿サイト<作家でたまごごはん>の京都本社事務所である。

 厚生労働省秘密査察部の査察部長、薬師御言(やくしみこと)から子宮頸がんワクチン副反応の報告書を依頼された飛騨亜礼はとりあえず、<作家でたまごごはん>の運営メンバーとミーティングすることにした。


 厚生労働省秘密査察部なのに、全く秘密裏に動かない薬師御言(やくしみこと)にはあきれたものだが、まあ、本人は窓際部署に配属されて投げやりな仕事の姿勢みたいなので、飛騨もまあ、いいかなどと思ってしまっていた。


「でも、飛騨君、一応、まだ予備調査だし、私たち、医療の専門でもないし、ネットの情報を調べていくしかないと思うけど」


 神楽舞がなかなかまともな意見を言った。

 珍しい。


「でも、これって厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会)の資料なんだけど」


 メガネ君が正論をいう。


「というか、副反応って何なんだ? 副作用なら知ってるけど」


 飛騨が初歩的な質問をする。


「副作用=副反応で正解です。エイズとか肝炎薬害で副作用が何となく印象が悪くなったので、副反応に変えただけですよ」


「そうなんだ」


 飛騨は納得するが、医療分野は全く詳しくないので仕方ない。 


「でも、この資料によると、2013年頃からジフテリア、破傷風、百日せき、麻しん、風しん、BCG、おたふくかぜ、水痘、A型肝炎、B型肝炎、ロタウイルス、肺炎球菌のワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌、不活化ポリオ、混合不活化ポリオ、日本脳炎、インフルエンザのワクチン、子宮頸がん予防ワクチンとか、ワクチン接種ってこんなに多かったかなあ?」


 飛騨は素朴な疑問をいう。


「そうねえ。私たちが子供の頃は破傷風、BCGぐらいじゃなかったかな? いつのまにこんなに増えたのかしら?」

 

 神楽舞もあまりワクチン関係は強くないようである。


「これだけワクチンやウイルス打ちすぎれば子供は病気になりますよね」


 メガネ君が正論をいう。

 子宮頸がんワクチンの副反応はなかった、何も問題はなかったという無難な結論への道は遠い。

 飛騨亜礼はすでに挫折しそうになっていた。


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