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2日目

前回の二倍くらいの長さです。

 今日から学校行きません。

 普通の人なら多分もったいないと言って行くのでしょうけれど。

 幸い3年次までの教科書は手元にありますし、それに私の代まで公立の高等学校は学費がなかったのですよ。


 昨日の今日ということもありますので、教師陣は機能してなさそうですし学校は子供の楽園と化しているんじゃないでしょうか。

 まあ、私風な言葉で例えますと地区ごとに点在する集会所。


 若者も老人のどちらも人でありますし、人とかかわることを望んでいるのだと思います。

 もう生徒ではないのだから学生服を着ていたらイケナイだろう。

 同じ学校に通っていた人に遭ったら不味いというか、個人的に嫌だ。


「あ、お母さん? お母さんのスーツ貰っていい?」


「ううん、サイズは多分大丈夫だから」


「え? 私のスーツ買ってたの?」


「ピアスはいらないや」


「うん、楽しく過ごすつもり」


「あはは、うん、うん、じゃまたね!」


 私のスーツがあった。

 当事者なのに忘れてたよ。

 薄化粧を顔に施した後、真っ白なブラウスに袖を通し、黒いジャケットとタイトスカートを被せるように着込んだ。

 これだけでも自身がいつもと違う印象に見えてしまうのだから、覗き込むように見られなければばれないかな。


 スーツに着替えただけで、朝ごはんを作る気力がなくなった。

 慣れないことをしたからだろう。

 お父さんが作る朝ごはん美味しかったな。


 お父さんから、収穫したと思われる野菜とのツーショット写真が送られてきた。

 返信と言ってはなんだが、今の私を自撮りして送り返した。

 加えたコメントは『一人娘の自撮りだ、今度地鶏食わせろ』。


 返信のコメントは『こちらへこれたら食わせてやろう。可愛いというか綺麗だ』

 いけねえよ。場所知らないし。口調魔王かよ。そういうコメントいらないし、服屋で連れに感想を聞かれて困った時の男性のコメントかよ。


 とりあえず駅前にあるコンビニでサンドウィッチを購入。ハムと卵の奴。

 電車が来るまでに、駅構内のベンチでさっと食べた。

 なんというかポーチを持ってくれば良かった。

 電車は通常通り運行していた。意外だ。

 動いていたことが意外というわけじゃなくて。

 人が少ない。

 ラッシュ時じゃないからかな。


 都心の駅に到着。

 改札横の服屋で、白いレースのトップスと青のワイドパンツを購入。

 合わせて2万円くらい。

 地下街にある、文具メーカーの名前と色を足したみたいな店で、白いブラウス3着着回し用と黒のプリーツスカート3着着回し用を購入した。


 初めて自分で服を買った気がする。

 というか普通に社会が回ってる?

 私の一家総出での勘違い?

 でも昨日駅こんでたしな。

 今いる駅、隣接しているモールの6階に着物の販売を主にする店があった。いいね、和服。

 おやつどき過ぎまで色々回ったけれど、最初に目ぼしかった服を買ったせいか、追加で購入することはなかった。


 家へへの帰り途中、スーパーで生きのいい蛸を購入。

 夕飯に一人でたこ焼きパーティーをした。一人で。

 結構年季が入っている、たこ焼き器だが使い勝手がいい。きっとお高いのだろう。


 結構満足な1日だったかな。

 入浴中、アイスのような名前の店のランジェリーが良かったという気持ちが込み上げてきた。

 いいし。

残り363話となりました。

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