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1日目

 3時間目、古典の授業を耳に流し窓の外に広がる青々とした空を見ていた。

 すると時計の針が12を指示した時、空にポッカリと黒い穴が開いた。

 その中から出てきた黒い人型の者はこう言った。


『1年後、世界は滅ぼす』


 そしてその黒い人型が穴へと戻ると、穴は消え、また青々とした空が戻ってきた。

 真っ黒過ぎてイケてる素顔をしていたかは分かりませんでした。

 その後も放課後まで学校で過ごしました。

 いつものとおりに。


 しかしそれは子供の、生徒の社会だけでした。

 帰り道にある街頭ディスプレイからは、昼間に起きた出来事を繰り返し放送しており、駅では社会人だと思われる人々でごった返していました。


 子供にとっては小さく話題の種にしかならない事でも、大人にとっては影響が大きいものだったみたいですね。

 感じるものが違うからなのでしょうか。

 まあ、多少影響は私にもありました。

 家に帰ると両親が書き残したメッセージがあったのです。


『お父さんと明日からお祖母ちゃん家で暮らします。机の上にあるお金は自由に使ってください』


 一人娘に色々と素っ気ない親だったんですね。

 17年間生きてきて初めて知りました、ええ。

 まあ、お金を残してくれたのは義務なのでしょうけれどありがたいですね。


 2000万円。


 何処からこんなお金が出てきたのか。

 夕食は冷蔵庫の野菜室に眠っていたものたちをお鍋にして食べました。

 それから入浴した後、特に読みたい本もなかったのでゲームをして眠たくなるまでの時間をつぶしました。

 作られた世界を馬車で旅するビデオゲームです。


 バトルシステムがないので凄くのんびり出来、自由がきくので私は好きです。

 世間の評価はクソゲー。


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