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51.説明会~フォトン・シェード

プチR魔術の長い説明を本編でしたくないのでここでします。興味ないかた。既に理解しているかたは読み飛ばしてください。

   吸血鬼の眷属化


 被害者から吸血することで呪縛し隷属化する。人間を吸血鬼という異種族に変化させる。人間として生きてきた時の記憶・能力を残しつつ従属させるその能力は他のアンデット・魔物とは一線を画す数段上の能力と言える。


 ゾンビ系なら食欲。霊体系なら怨念に突き動かされて醜い外見そのままに心も発狂しているものが圧倒的に多数のアンデットの増殖。


 ヴァンパイアがゾンビ・血に飢えたモノを作ることもあり、そのタイプは確かに醜い。だがそれなりでもまともな服装・心を持つ比率はヴァンパイアの眷属が最も高いと断言する。




   

   フォトン・シェード

 

 この魔術はヴァンパイアの眷属化を流用した術である。


 牙の替わりに視線の魔力を。体液・呪縛の替わりに『被術者に有用な情報』の言霊を。

 かみ痕の代替に有用情報を労せず入手したという〈心の隙〉に暗示をかける。


 なお眷属化されたものは普通に日常生活、戦闘行為ができる。というか眷属は〈親・根〉である術者のイリスたちC.V.に対して攻撃し反逆できる。奴隷化・洗脳する能力はフォトン・シェードに一切ない。


 眷属の義務・不利益は術者であるイリス〈たち〉に情報を提供し続けること。そして呪縛の起点となった『有用な情報』を話した相手をも眷属化することだ。


 なお[イリス]に提供される情報は位置・移動ルートに関すること。思考・使用魔術が視線に表れやすくなる。尋問から逃れられず、戦闘の予備動作が無駄に大きいのと同じ状態に陥る。

 下位眷属はイリスと契約した者にも情報提供をしなければならない・・・となる。


 フォトン・シェードはこんな感じです。ヴァンパイア眷属化と比べれば下位互換どころかささやかな情報をかすめとる術式と言えるでしょう。





   使用条件~ネタバレ注意




 さらに使用には【C.V.の光】属性でなければならない。

 この光属性というのは光の魔術が得意だけど他属性の呪文を器用に唱え、魔道具も使える。そんなゆるい縛りではありません。


 光属性以外の魔術によるバフ、治癒術にレジストする。他属性の魔道具を使用するときには何らかの負荷・ペナルティがかかる。霊薬の使用にも制限がかかるロクでもない縛り。


 実力が上がり、器用になればなるほど。縛鎖も重くなり複雑にからんでくる。魔術への抵抗力を求めるあまりそのデメリットをおおいに受ける。


 はっきりと悪意に満ちた【C.V.の光】属性でなければフォトン・シェードは使えません。


 


 以上で終わります。お読みいただきありがとうございました。

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