420.閑話~聖賢と水蛇+金輝の外交:アルゴスワン:アッシュドゥーム
〔川で船を沈める怪異なら、『ガルグイユ』以外にも『ローレライ』がいる〕と、仰るかたもいるでしょう。
しかし憎まれ殺された『ガルグイユ』と異なり。
『ローレライ』は〔とても美しい『神秘』〕と、認識されており。
〔川の難所で、ぼんやりするな〕と、いう『戒め』になったり。『セイレーン』など他の神秘を取り込んだり、戯曲が作られている。
無惨に退治され、『姿形』も微妙な『ガルグイユ』に対し。
〔地域の伝承となった『ローレライ』は、比べるべくもない〕と、愚考します。
『魔竜鬼』という『魔術能力』がある。
術者の分身であり、使い魔であり、魔造生物でもある、『魔力の塊』であり。
膨大・多彩な『魔術による製造?技術』が、活かされつつも。魔力量・イメージによって、『術理』を超えた不条理な存在を使役⁇できる。
そんな『ドゥーガ』だが、近年にどこかの魔導士C.V.がさらなる改良を行い。
〔水が『気体・液体・固体』の三態に変わるように。『ドゥーガ』も術者の感情の熱によって、三形態に変化するようにしましょう〕
かくして『魔竜鬼』は、思いっきり術者の都合・ニーズによって、三形態に変化するようになり。
〔『強度・関節部・変身時間』など、変化に伴うデメリットは?〕と、いう突っ込みは語られることなかった。
かくして侍女のユリネが生み出した、『義妹の水那』は『人間態・蛇使い・多頭蛇竜』の三形態を、状況によって使い分けるようになり。
人間どころか、C.V.の『ドゥーガ使い』からも〔不条理な存在〕と、認識されるようになる。
『覚悟ッ…ハイドラタービュランス!!ブレス!!・・酷冷泉!!』
そんな『水那ちゃん』が、イリスの背後から『水属性の魔術』を連発してくる。
正確には『魔術』『蛇体の能力』『義姉の魔術能力を模倣』なのだけど。
イリスにとっては、似たようなものであり。
「『アルゴスゴールド』の刃よ、切り裂け!」
『キャゥっ⁉』『へぶらっ;-⁺!』『アあァァァーーー』
『術式干渉』と『呪術干渉』を重ねたイメージが、三連の『魔力攻撃』を分解していく。
本来は『制約』によって、『攻撃魔術』を禁じているイリスだが。
〔『魔力の塊』である『水那』に行っているのは、『魔力への干渉』だよ~』〕と、いう屁理屈をこねて、この『模擬戦』を行い。
『多頭蛇竜』の形態をとる、『水那』を容赦なく切り裂いていき。
「・・・…ー」
『ひぅっ!?』
『水那』の本体である、『魔力繊維』に殺気をかすめさせる。
『巨大ドゥーガ』との戦闘経験が少なく、身内に優しい。扇奈や侍女頭たちにはできない斬撃が、『水那』に崩壊の恐怖を刻み込み。
『水霊シャドウのフォーム。今の攻防で、蛇体の水が漏れたから回収!…水を集めさせてください!!』
「いいよっ、ちょっと休憩しようか^・^」
『ハイぃ~--~∼』
〔山頂で暴れたり、水気を放出すると。麓の人里に迷惑をかける〕
こんな建前で、『水那』に水気を集めさせ、ダメージを回復させる。
事実上、『水那』に休憩を多くとらせる模擬戦を、イリスは行っていた。
その理由の半分は、『水那』が『巨大ドゥーガ』の形態をとるのを、止めさせることにあり。
”邪術師・狡猾な賊”の罠にはまり、万が一にも暴走しないよう。
人型に『コスト』をかけさせ、人間社会に溶け込める形態を、『水那』にとらせていく。
そのために『多頭蛇竜』の全能感を叩き潰すため。人目を気にせず『多頭蛇竜』の力をふるわせ、そんな『水那』をイリスは容赦なく叩きのめす。
最低でも『巨大な蛇体』に本体を隠し〔無敵チートが、実戦で使える〕と、いう誤認イメージを消し去る。
そのために…
『えぇーー~い、アクエリアスブロウ!!』
「おおっとぅ・・いい攻撃だね」
『こんな軽い攻撃が、通用するの?ルサールカクロウ!』
『人間態の水那』が放つ『水術』を、イリスは受け止める。かなり露骨だが、『魔力防御』を下げつつダメージを受け。
〔人間態が使える、創意工夫した魔術も有用だよ~〕と、いうイメージ・成功の体験を『水那』にさせて。
『スプラッシュ・・』
『*ッ⁉・アルゴスセイバー!!』
イリスの背後、山頂の空から『膨大な魔力』が撃ちだされる。
それを肘から放った『アルゴスセイバー』で迎撃し。
イリスと『水那ちゃん』の模擬戦は終了した。
『スプラッシュスコール!!!』
‥エルボー!!』
〔一度、発動した『術式』は止められない〕
〔なんで、私のより後に発動した『術式』が、追い抜くの?〕
〔奇襲・:・天災・?‥このままじゃ…〕
世界の果てな山頂で『水那』は聖賢様と、模擬戦を行い。
突然、出現した『膨大な魔力』と『水弾驟雨』によって、イリス様を挟撃する形になってしまう。
『不本意だけど…●ー●』
それなのにイリス様に動揺はなく。
その左手が、『水那』の視界を覆い。同時に『魔導の干渉』が、『水那』の身体構成に干渉してくる。
”賊の邪法”をそらす『術式干渉』とは、けた違いの『魔力』が流入し。
『多頭蛇竜』に成ろうとした、『水那』を『小蛇』に変えて。
「まきこんでゴメンね。君だけは生きて、ユリネのところに帰すから」
『WoooOOOO---------』
そうつぶやいて『小蛇の水那』は、胸元にしまわれる。
そんなつぶやきをしながらも、イリス様の身に降りそそぐ『魔力』は、やむ気配がなく。ようやく『水那』も、『魔力』に混じる”悪意”を感じる。
弱い『水那』はともかく。高峰を、麓の土地を巻き込む『魔力の放出』は、卑劣な気配を発し。イリス様が、肘から『アルゴスセイバー』を放たなければ・・・・背中で『魔力』を受け止めなければ、どれほどの惨事が引き起こされるか。
小さく変化した『水那』は、珍しく恐怖を感じ。
「それで、カクれているつもり?」
『/>;●!○?』×2『ギィ/<-⁉』『y+/>●!!』
『ナニか』がイリス様に斬られた、気配を感じる。
かばわれ、懐にしまわれた現状で、『大気の水分』から感知を行うわけにはいかない。
それでも”複数の邪気”が散った、予感をいだき。
「目玉を代償に『怪魔』を創り‥『怪魔の魔力放出』で境界を越えた攻撃を行い‥それで『感知を妨害』して、『認識隠蔽』をかけた”ニンギョウ”に暗殺をやらせる。
”狂信者のエサ”でホイホイやってくる、”穢れ”よりはマシな手管だけど…ボクに重傷を与えるには、だいぶ足りないかな~」
『『『『ぎゃ/gアy//ーギャ/-/-/アアアア 』』』』
『気付かせる力』『感知の根源』である、『認識』を惑わす能力を、仮にもふるう連中が殲滅されていく。
『光術で攻撃を禁じる制約』を課している、イリス様の『長剣』が縦横無尽にふるわれ。殲滅の速さで、『ナニか』の存在が消滅させられてゆき。
「『ステルスの弱点』をカバーするため、『感知・操作』を外部に依存させる。二流なりに考えたのだろうけど、『アルゴスワン』」
一瞬、イリス様の懐にいる『水那』まで、見透かされてると錯覚する。
『水』を照らし、透過して、反射する『光線』をあびる、イメージを『水那』はいだき。
『グ;―――』
『膨大な魔力』を放出していた球体が、唐突に停止する。
イリス様は振り向いていない・・・『水那』が錯覚していた、刹那に一閃を放った?だけど『長剣』のリーチでは届かなはず…わからない、わからない、想像できない、当てずっぽうにしかならない、怖い、すごい、恐ろしい、素晴らしい…
様々な感情が、『水那』の中を駆け巡り。
『彼女』は『小蛇』の形態のまま、まどろみの中に沈んでいった。
息を吸って、吐いて『呼吸法』を会得し。血潮を視て、鼓動を聞いて、『血流操作』を『身体強化』に取り入れる。
『だけど骨・間接の連動は?神経の伝達・電流の秘密・・・筋肉も働いて
先人の知恵、知識の巨人は大きすぎて、数も多く
イリスにできるのは視て、見通して、観続けて…・・・
正道の戦士が見ない、内臓たちを併せるだけ
正中線から外れた混沌をも束ねて、併せ
表裏の影光、灰と魔鐘の衝撃よ響け… アッシュドゥーム!!!』
『グ;――――』
イリスの”ねじくれた身体強化』が、一瞬の輝きを放つ。
先人の血と汗の結晶を、いびつに掛け合わせ。ソレを『アルゴスワン』で認識し観測することで、『アルゴスドゥーム』とは隔絶した『呪力』が発生し。
怪魔を構成する『魔力』を、瞬時に侵蝕していく。
〔これ以上は教育に悪いから、『水那ちゃん』は眠らせて…〕
〔○;…:○〕
緊急事態とはいえ、無理矢理『小蛇』に変えてしまった。
そんな『水那』にイリスは謝罪しつつ、『怪魔の創造主』への”お礼”を考え。
「よし、ユリネに告げ口しよう」
考え得るかぎり、最悪の選択を行った。
混成都市ウァーテル。文化の交差点であり、大陸における商売の心臓部と讃えられている。主にC.V.が治める大都の政庁で、秘密外交が行われていた。
「そんなっ、高すぎます!この『エメラルド』が130万Gなど…
先月までの4倍では、ありませんか!」
「これでも価格を抑えて、販売しているわ。
それに買い取りの資金がないなら〔レンタルにすればいい〕と、言っていたはずよ」
それなりに豪奢な部屋で、ウァーテルの宰相イセリナは下級貴族と『外交』の席を設け。
〔『宝石の輝き』が陰る、以前の相場で『エメラルド』を売れ〕と、言ってくる男爵家をあしらっていた。
「遠方からウァーテルに訪れたのです…
そんな当家の苦労を、思いやる気はないのですか!」
「悩んで苦しみ、貴方たちより大変な旅をした者など、珍しくもない。
その理屈だと、リメラ男爵はお帰りいただくか。改めて予約を取ってもらってから…」
「それだけは、ご容赦をっ!何としても『輝く宝石』を持ち帰らねばっ‥」
〔借金が返せなくなる。もしくは客の上級貴族に恨まれる?〕
はっきり言って、イセリナの知ったことではない。本音を言えば門前払いにしたいくらいなのだが。リメラ男爵は、ある『もの』を所有しており。
それに用があるからイセリナは、こんな会談を設けているのだが。
「・・・そこまで言うのならば『契約』を結ぶ覚悟はあるかしら?」
「『契約』ですとっ⁉
いったいどんな取引をしようと、言うのです」
警戒心をあらわにしているリメラ男爵に対し、イセリナは〔借金の証文を、既に抑えている〕ことを、告げる予定はない。
リメラ男爵から『財貨』を絞る取る気はなく。まして領民に”大増税”を課すのと同義な、”暴利”を貪るなど論外だ。
「常識的な『契約』よ。
いくつか条件を満たした者たちを、自由に領内を出入りできるようにする。
どこかの”中の下貴族”ですら所持している、『通行自由の特権』を混成都市の住人たちにも譲渡して欲しいのよ」
「なぁっ!!それは、何というか…」
「密売を行い、生き血をすする”賊”が、自由に領境を越えられ。
『契約』を守り、富を大陸中に循環させる。私たちウァーテルの人員が、荷物をあさられ、痛くもない腹を探られる。
それとも”賊のエサ”に飛びついて、私の旅商人にちょっかいを出した、救いようのない”愚か者”が、どうなったか知りたいと?」
「滅相もございません+;…・」
〔”愚か者”と一緒に、リメラ男爵も滅亡する?〕
イセリナの恫喝に、リメラ男爵は心底から怯え。同時に瞳には、怒りの感情が見え隠れする。
しかしイセリナからすれば、〔治安を乱し、領民の生き血をすする。そんな”盗賊ギルド”ごときに与えている『フリーパス』を、いつになったら献上する気なのかしら?〕と、問い詰めているにすぎず。
『宝石レンタル』の宣言を耳にして、ウァーテルに来訪した領主たちは、口上代わりに『フリーパス』を進呈するのが礼儀というもの。
それぐらいの貢献を、混成都市はこの領域に行ってきたし。勢力・財力に関しては比べるべくもない。
〔やはり、穏健策ばかりでなく。国を10くらい滅ぼして、『威』を示す必要があるかしら〕
「?*!:・・お待ちをっ…すぐに『無制限の通行許可証』を発行いたします。
ですから、どうかご容赦をっ!」
イセリナの物騒な眼光に、リメラ男爵は恥も外聞もなく、降参の意向を示す。
そもそも上級貴族の無駄なプライドによって、『フリーパス』の発行は妨げられていたが。
〔討伐した”山賊”の略奪品を、持ち主に返却した〕時期を境に、聡い貴族たちはウァーテルに恭順しており。当然、ウァーテルの要人たちが好きに移動できる、『通行の自由』も認めている。
〔まあシャドウ一族なら境界線どころか、『防壁』すらもないに等しいでしょうけど〕
無論、イセリナもせっかく得た『通行の自由』を乱用したり、グレーな外交に使うことは(ほとんど)ない。
”禁制品の密輸”など論外であり。良識派な権力者たちのニーズに応え、明朗な商いで良い関係を築いていき。
〔今回の『不幸な災厄』を利用して、一挙に盤面を支配する〕
もちろん『大陸中の宝石から、限定的に輝きを奪う』などと、いう芸当ができるのは姉上と魔導の水天C.V.クララぐらいしかいませんが。
クララはガルド副団長との同棲を、大いに満喫しており。
イリス姉上は上級シャドウ数人を連れて、行方知れずという有り様。
『宝石トラブル』の原因は調べようもなく。イセリナは混成都市を守りつつも、富を還流させるしかないとなれば。
「いいでしょう。正直、”鼠賊”と私たちを同列に扱う、”無礼”に対しどう対応するか。温めていた『計画』を実行するか、考えていたところだけど。
こうして『通行の特権』も入手したし、”侵略”など本位ではない。返礼にこの『エメラルド』を贈ろう」
「ありがとうございますっ!」
「礼には及ばないわ。この『エメラルド』はプレゼントしたものだから、リメラ男爵家で大事に輝きを楽しんでもらいたい」
「・・・…:えっ」
〔派閥のボスに献上するような、外交に使うのは許さない〕と、いうイセリナの通告よって、リメラ男爵は硬直する。
「それと魔導師団長クララが付与を行わなければ。”契約を破った者”が所有する『宝石』は、また輝きを失う(かもしれない)
維持に手間がかかる『エメラルド』だけど、リメラ男爵なら問題ないく管理できるでしょう」
「そs、それはhぁーあ、当たり前のことですっ!+;」
まるで突然、”負債”を押し付けられたように、顔色が蒼白になっているリメラ男爵だが。イセリナにはあずかり知らぬことであり。
〔リメラ男爵が、宝石を失った貴族の代理で、『宝石』を買い付けに来た〕
そんな事情は、イセリナにとって知ったことではなく。
〔リメラ男爵の自力で、必死に、全力で問題を解決するよう〕に、イセリナは願って、会談を終了させた。
ネタバレ説明:『アルゴスワン』について
イリスが使う『百眼巨人の魔導』の中で、核となる最重要な『術式』です。
『アイズ』『ドゥーム』『プリズム』の上位互換となる『術式』であり。
イリスにとって『切り札』の『魔術能力』ではありませんが。5割の実力を発揮して、通常の状態になる。『普通⁇なつもりのC.V.』と『凶悪な○○C.V.』の境目となる『術理』です。
多くの超越者が『チャクラ』を覚醒させたり。『五感』のさらに『上位の感覚』を目覚めさせようとします。
しかし『全身に目がある、エキドナ殺しの巨人アルゴス』をイメージする。
イリスにはどちらもしっくりこない。もっと人型生物にとって、『自然?な覚醒』をイメージしました。
そのイメージとは『あらゆる感覚は【触覚】が基盤となっている』と、いう術理であり。
『光・光学情報』の感知に特化した触覚が、『視覚』となり。
『音・空気の振動』の感知に特化した触覚が、『聴覚』になった。
『食物の味・口内に入った物』の感知に特化した、触覚が『味覚』であり。
『微量な物質・匂い成分』の感知に特化している触覚が、『嗅覚』なんだよ~・・・というのがイリスのイメージであり。
極論すれば『スライム』のように、全身で感知を行い、『感覚器官』を触覚一つにまとめられる。メタル雷装のように、様々なデータを『視覚化』できる。
『アルゴス』『百々目鬼』のように、全身の感覚を『視覚』レベルで『情報を得て解析する』と、いうイメージをイリスは行い。
そうすることで『初見の敵能力を見破る』『感覚・精神に干渉する、チート能力を認識して、対抗する』ことを、イリスは渇望しました。
これがイリスの『アルゴスワン』であり。
全身の感覚を一つに統合して、超常の感知を行う。全身の皮膚感覚を、『視覚レベル』にまで引き上げて、全方位を見通す。
そんな『アルゴスワン』を発動して、魔力を解放し〔ようやくイリスは戦闘状態になった〕と、言える。
悪徳の都に突入した時のイリスは、手加減のはるか以前の状態にすぎず。『トランプタワー』が『ボトルシップ』を作るぐらいの感覚で、優しく進軍?…行進していたにすぎません。
以上、『百眼巨人の一』のネタバレ説明でした。
ネタバレ説明:『アッシュドゥーム』について
イリスの『通常体』となる、『灰塵の強化魔導』に属する、『術式?』であり。
『百眼巨人の魔鐘』の上位互換となる、頭のおかしい”邪法”です。
イリスの『痛覚の一部』に、被術者を強制同調させて、ショック??を与える。『アルゴスドゥーム』の時点で、妹・忠臣たちが使用禁止を懇願する、ヤバい『術式』なのですが。
『アッシュゲーム』を発動した状態で、『感覚』を強制同調させる『アッシュドゥーム』は、”狂気の法”であり。
『事実上の精神破壊』と言っても、ぬるい表現です。
ちなみに『アッシュゲーム』は、様々な『身体強化』を統合する。
骨・血潮・筋肉・神経系に感覚器を、『アルゴスワン』の超感覚によって観測・認識し。
それぞれを『強化』する、『先人の技』をいいとこどりしたあげく。心臓も含めた『内臓』の影響を考え、”歪んだ混沌の身体”をイメージする。
その”混沌”を刹那の間、正常??な心身に組みかえ?て、異形の力をふるう。
『身体強化』に風評被害?をもたらす、”冒涜の魔導能力”であり。
イセリナ、扇奈たち、まっとうな配下には秘匿されています。
そして『アッシュゲーム』の情報共有を行った。|アヤメ、ユリネとカヤノ《上級の侍女シャドウ》たちは、表情が歪まないよう、『身体操作』をしました。
何故なら、『アッシュゲーム』のもっとヤバい、使用方法を推測してしまったから。イリスが、この程度で納まるはずないから。
以上、『アッシュドゥーム』のネタバレ説明でした。
『タラスク』もお祭りのシンボルになっており。
〔何年か過ぎたら『ローレライ』と同様に、人気が出るといい〕と、思います。
一方の『ガルグイユ』ですが、日本の歴史を考えると、ロクでもない妄想をしてしまいます。
それは『川辺の民』に関して。水害・水難に遭いやすい、河原に住まい。”卑しい芸で身を立てる”と、差別されていた。もしくは『水運』で身を立てていたのが、『川辺の民』ですが。
『ガルグイユ』は、その西洋版だと妄想します。
『洪水』が起きれば、”冤罪”をかけられ。神父に従い、仮にも連行され。裁判無しの”私刑”にかけられても、領主への越権行為にならない。
国境を越えて旅する『ジプシー』なども、迫害されましたが。『ガルグイユ』は、それに共通するものを感じます。
もちろん証拠・信頼できる資料もない以上、あくまで私の”妄想”に過ぎませんけれど。




