416.閑話~素人の外交+アッシュティンクル::
『品物』には 流行り廃りがあり。
常用できないから、『魔除け』にできない『メドゥーサの首』に対し。
日本の『鬼瓦』は、『鬼の面』と共に磨かれてきた【歴史】があります。
『お祭り』・『能楽』や『民間伝承』など。日本の様々な『舞台』で鬼は登場し、畏れられると同時に、祀られてきました。
『鬼』は悪鬼であると同時に、人を戒めたり、祟りを鎮める。『守護者』の面も併せ持ち。
そのため『鬼の面』も職人が、丹精を込めて製作し。『鬼の面』を管理する人々も、おろそかに扱ったりしませんでした。
混成都市ウァーテル:イリスたちが”盗賊ギルド”を駆逐して、築き上げた都市には複数の強者が滞在している。
一応魔導師団長であり、陸戦師団の副団長ガルド・ログナー君と事実上の夫婦になっている。『雨の天輪』をはじめとした、極めて広範囲への『大魔導』を行使するクララ・レイシアードさん。
珍しい水属性シャドウな汐斗君の恋人であり、やめとけばいいのにハーレムを作ろうとしている。『気体・液体・固体』という『魔術能力』で、一般C.V.のふりをしているアン・グリュールヴさん。
そしてシャドウ一族の侍女頭であり、誰よりも一族を大事に思っているアヤメ。
イリスと同格の実力を持つ者が3人もおり。
彼女たちに準ずる実力者に、シャドウ一族で姫長の扇奈、黒霊騎士のシャルミナ団長がいる。
この中の数人が協力すれば、近隣の人間国家を滅ぼすことも、可能なのでしょうけど。
イリスは統治が面倒なうえに、いずれ破綻する帝国を築く気など欠片もなく。
与えられた任務を達成すべく、地図上は大陸の果てと記されてる辺境の山頂で、同盟相手のC.V.を笑顔で迎えた。
「初めまして^・^
6級水属性のC.V.ウィルニス・スィーアルンと言います。
魔王ハーミュルズく…様の軍団で勇者役を務めています」
「よく来てくださいました。
等級は‥5級、光属性のC.V.イリス・レーベロアにしましょう。
混成都市ウァーテルの支配者であり、この領域に秩序と混沌をもたらすべく、活動しています」
穏やかだけど〔社交の素人です〕と、言ってるに等しい、挨拶を互いに交わす。
とはいえウィルニスというの規格外が来訪し、イリスは今まで以上に行動に神経を使う必要に迫られる。
”強い者が正義””弱肉強食”
”帳尻が合えば、いくつか国を滅ぼしてもかまわない”
こういう”暴力ルール”を下手に振りかざすと。
〔それなら私が同レベルのことをしてもいいよねっ〕と、勇者C.V.さんが言い出しかねず。そうなったらイリスも無傷ですまないし、混成都市の崩壊もあり得る。
〔武力で安直に強硬手段に出るのは、”生臭坊主”の時で最後かな…〕
そんなことを考えつつイリスは『極秘の外交』に取り掛かり。
まともなC.V.が聞いたら、突っ込みで済まない『名乗り?』を、そろってスルーする。
「水流の息吹をあびなさい…『ハイドラブレス!!』」
『枝は牙に…葉は翼に‥『グリーンドレイク!!』
ついでに『水那』とミレイユさんが魔術バトルを行っているのも放置する。
本来ならセコンドについて、アドバイスの一つもするべきだけど。
今回ばかりは会談を優先させてもらい。魔術バトルは『極秘の外交』を隠す、『覆い』になってもらう。
そんな姑息な『隠蔽』を行いつつ、ウィルニスさんとの会談が始まり。
「まずは面倒な交渉から済ませよう。
魔王軍に所属するC.V.が、この地で討たれた件について…『賠償』はこの条件でかまわない?」
「ええ、事前に交渉した通り。この大陸で居住可能な地域の3分の1を譲り、賠償金は100億ベレを即金で支払う。
ただし平時は人・物の往来に制限をかけない。魔王軍の『租借地』は人間を、傀儡の王にすえて『外聞』に配慮すること」
各国の『王』が聞いたら噴飯ものなやり取りが、テーブルで確認されていく。
だが悪徳の都が陥落してから今に至るまで、”悪党な盗賊ギルド”に対抗する人間勢力は出現せず。当分の間、C.V.勢力が相応のコストをかけて、この大陸を支配するとなれば。
”盗賊ギルド”の傀儡・弱者を相手にするほど、イリスたちは甘くない。
せめて有益な提案を権力者たちが、期限内に行っていれば。もう少し建設的で、国の面子に配慮する『会議』が開かれた、可能性もあったのだけど。
しかしC.V.勢力が持つ『魔術・軍事力』に警戒して、怯えた各国の権力者たちは、その機会を逸してしまい。イリスたちと魔王軍の都合を最優先に、『秘密条約』が結ばれ。
その確認作業を行うべく、イリスとウィルニスさんは、辺境の頂にある地に集ったのだが。
本来、イリスも魔王ハーミュルズ軍も、無駄な流血を嫌う『穏健派』と言われ。そうあるように努力も重ねたけど。
〔〔”盗賊ギルド”の傀儡・共犯者になっていた、権力者が大勢いるのだから。強大なC.V.勢力が”連中”を操り人形にしても、文句は言わせない〕〕と、考える程度には凶悪であり。
この場で人類文明に影響を及ぼす、『大魔導能力』が放たれる『契約』が結ばれていた。
「それにしても”盗賊ギルド”はともかく、”悪徳貴族”をも破滅させる。
そんな都合のよい、『魔導能力』があるのかしら?」
「んーー、残念だけど”悪徳貴族”全てを破滅させたら、統治機構が混乱してしまって、シャレにならないからね~
だから中小の”悪徳貴族”を狙い、逃げ足の速い”盗賊の幹部”たちから、財貨を吐き出させ。
ボクの『魔導能力』で直接的に血は流れないけど…品物に関わる商人・職人さんたちを巻き込み、”冒涜”する」
「お手並み、拝見するよ。
『魔王ハーミュルズの名にかけて、貴女の決断に護りの水をもたらす』」
そう告げてウィルニスさんは『魔力』を少しばかり高め。
「・:‼・?」
「○ー:*!」
『水那』ちゃんとミレイユのバトルが、その威圧によって硬直させられる。
『朝焼けに煌めき 日中に輝き 黄昏に影を描くもの
燦然と照らし 瞬時に透過する 反射して陰りを映す、閃きよ
決断の始点 契約の文字 天秤の皿を穢す、愚か者から依存を奪え!
巨人の肩にある聖賢は、地表に刺さり
先人の聖剣は灰から出でて、瞬き、光輪の影を讃える
アッシュティンクル!!!』
そうして『アルゴスゲーム』『グローリーゲーム』に連なる、イリスの三つ目の『魔導能力』が、大陸中に降り注いだ。
「貴様の横暴を、これ以上許すわけにはいかない!
アンヌ‥お前との婚約は破棄だ!!」
「ッ⁉」×5「・ー・:?」
「なっ!」「●‐~ッ⁉」×8
毎夜のように『翼の無い怪物』が襲来し、王城が脅かされていたデリング王国において、社交パーティーが開かれていた。
数日の平穏を得ただけで〔これからは『怪物』が襲来しない〕と、いう根拠の無い希望にすがり。本来なら国内の貴族をまとめるべき、大事な社交の場で、”暴言”は発せられ。
「・・・かしこまりました殿下。
ところで、一つお尋ねしたいことがあるのですが…」
「何だっ!貴様の悪行に関する証拠か‥それとも婚約破棄の理由かっ?」
瞳は濁り、表情を歪めた王太子は、新しい婚約者の肩を抱いて醜態をさらす。
そんな元婚約者にアンヌ嬢は静かに問いかけ。
「胸元を飾る『宝石』の輝きが失われ、濁った色に変わっていますが。
お気付きになられています?」
「ハァッ⁉‥・なっ!こ、これはいったい・+‐・」
胸元で燦然と輝いていた『ダイヤモンド』は、安物のガラス粒以下となり。宝石職人が全霊をかけたカッティングに、有り得ない黒ずみが浮かぶ。
そうして不穏な『魔力』を放出し、王太子たちの影が大きく広がって。
「イヤァーーー‐―ー!なにっ、何なの!*?」
「ミアっ?」
”真実の愛”とやらを語る前に、王子に甘えていた小娘が両の腕を突きだす。その二本の腕は王子を突きとばし、物心両面で距離を取らせ。
”物語のイベント”が始まる前に、イロイロなものを終わらせた。
「ち、違うのっ…その『宝石』が怖かったから‥胸飾りを弾き飛ばそうとシタだけで;+・…w」
「衛兵っ、宮廷魔術師を呼んできなさい!
誰か杖を・・棒状の長物を持ってきて!」
「・・・-・ッ:」×10「キャアーーーッ」×6
「下がって‥!」「「「お下がりを、こちらへ」」」「避難をっ!」
王子の胸元を飾る『ダイヤモンド』が突然、輝きを失い。あげくにあり得ない黒ずみが浮かんで、持ち主の『影』が不気味にのびる。
その怪奇な現象は、『ガーゴイル』など比較にならない衝撃を、貴族たちの物心両面に与えた。
王侯貴族の権力・財力の象徴である『宝石』が、”呪い”に侵され。加えて〔非常時に何をするか?〕という本性を、渦中の人物たちがさらけ出し、公の場で見せつけた。
それは不安にさいなまれていた、貴族たちの仮面を容赦なくはがし。
「違うの‥違うのよ…私は怖かっただけで・・・」
「虚勢でもいいから、心を強く持ちなさい!槍の心得のある者は、杖で胸飾りを弾き飛ばして・・っ!
じゅうたん・・テーブルクロスを持ってきなさい。
気休めだけど、それでダイヤを覆って…」
残酷なまでに令嬢と小娘の差異を、際立たせる言動が大勢の前でさらされ。
こうしてデリング王国における、悪役令嬢の物語は始まることなく、幕を閉じてしまった。
大陸の裏社会を取り仕切っている”盗賊ギルド”は、その知らせを伝えられ。
可能な限り早く、臨戦態勢に入った。
「俺たちと組んでいる、貴族の『宝石』が次々とクズ石になっているだとっ⁉」
「へぃ、『宝石』の輝きが消えたと思ったら、斑点みたいなシミが浮き出て…
〔宝石が呪われた〕〔悪行の恨みが、宝石を覆った〕とか、言われて大騒ぎになっていやす」
「あんの”クソ魔女”がぁ∼ー」
部下の報告を聞いて、シーフロードのセプトスは頭をかかえる。
『魔術』を使う”魔女C.V.”どもは、盗賊の使えない『魔力』という凶器をふるう”災厄”だ。
そんな”魔女”でも、単独行動して色ボケて、甘ちゃんになっていれば。不意打ち、闇討ちで始末することも可能であり。
悪徳の都から撤退した時は、逆襲の時期をうかがうつもりでいたのだが。
〔混成都市を築いた”魔女イリス”は、盗賊の弱点を熟知していやがる〕
拠点間の連絡を断ち、資金源をたたいて、面子を徹底的につぶす。
今や盗賊は”ノロマな鈍亀”のレッテルをはられたあげく、”シャドウ一族”の踏み台に貶められ。光神殿の本拠地をつぶされ、『情報網』を確実に削られていった。
「…そのっ、あの”魔女”どもが、やったとは限らないのでは?」
「‥てめぇ、死にてえのか?」
「ひっ‼」
『宝石』を無価値な”クズ石”に変える。こんな暴虐を行う奴が、”あの魔女”ども以外にいるはずがない。
万が一、どっかの妖術師が悪さをしていたら、望外な幸運と言えるが。”魔女”への対応で楽観論を語るのは、周囲を巻き込む害悪であり。
セプトスは殺意をこめて、部下の楽観論を否定する。
「あ、あ*…・ア・・」
「幹部を集めろっ‥緊急の会議だ‼一人も欠席は許さんと伝えておけ」
「ハイぃ――-ー」
愚かな部下が部屋から飛び出ていく。
その足音が聞こえなくなったのを確認してから。セプトスはすばやく部屋の『隠し金庫』を開け。
「また、やられた・…*・」
逃走資金として袋に分けていた、虎の子の『宝石』がクズ石に変わっているのを確認する。
『宝石には魔術を込めることができる』と、聞いており。理論上、『灰色・斑点の幻像』を付与?することも可能なのだろうが。
「いっそ、『呪い』でも込められていれば転売できるんだが…」
盗賊ギルドの利益になること、簡単に予測できることを、”あの魔女”がやるはずがない。幹部どもを集めたら、まずそのことから説明をしなければならない。
その繰り返しに、セプトスは心底からうんざりした。
”宝石から輝きが失せ、斑点が浮かぶ””宝石がクズ石に変わる”
そんな”悪夢の魔法”が発せられて、大陸中が震撼した。
〔『宝石』が穢れて、価値が下がる前に売りさばくぞ!〕
〔落ち着け!まずは情報を集めてから‥・〕
〔アアぁーーー、我が家の家宝がっ、財宝と資産が・・;・…〕
こんな風に誰もが”宝石の変化”で、損害を受けたのならば。嘆きは怒りへと代わり、この”邪法”を放った元凶を討伐する、気運が高まったかもしれない。
〔『国の至宝』や大貴族様の『家宝』は、”呪い”にかからないそうだ〕
〔『宝石』が穢され灰色になったのは、悪いウワサのある奴の持ち物だとか…〕
〔・・・何でも安直に『契約』を破る、無能貴族の”呪われ宝石”が”穢れ”を放出したと、いう話しだぞ〕
しかし『宝石を変色させる邪法』は狡猾かつ、邪悪だった。
不公平かつ不平等に、『宝石』を穢し変色させて、価値を貶め。
それら『宝石』を所有する、持ち主の面子・権威に資産を、乱高下させていき。
〔さすがはケルヴィン公爵の『宝石』です。”邪悪な光”をものともしない〕
〔デリング王家は『王冠の宝石』まで曇ったとか。なんて業が深い王家なのでしょう…〕
〔マズール商会も被害にあったそうですが。これからは取引相手を、よく【吟味】するそうです〕
こんな風に、不変なはずの『宝石の輝き』が、様々な濁り方をしたことにより。大陸中で様々な混乱が引き起こされ。
〔金なら、いくらでも払う。まともに輝いている『宝石』を売ってくれ!〕
〔認めない、認められない、許容などできないわ!!!何としてでも、代わりになる『宝石』を手に入れてっ‼〕
〔我が家の面子が…下級貴族ごときが『綺麗な宝石』をもっているなど、身の程知らずだ。こうなったら強硬手段を使ってでも、『宝石』を入手して…〕
こうして大陸中に、不穏な空気が流れはじめ。
『旋矢群!』『旋風閃‼』×2
「ッ;⁺!」「ひぃ…:」「ガカッ‘-」
「「「「「ギャァーーーーッ」」」」」
偶然、居合わせた旅人のシャドウたちによって、一掃されていった。
「何故ですっ・・何故、混成都市の下賤者たちが、我が国にいるのです!」
「それはまあ、シャドウでも観光か行商をする時がある。男3人だけで、旅に出たくなる時もあるのじゃろう」
〔〔〔〔〔ねぇよ…〕〕〕〕〕
『宝石』を強奪したり、購入資金をあくどい手段で得ようとする。
そういう権力者たちは、国境・領地を越境する狡猾な”賊”と共に、『謎の護衛』によって返り討ちにあい。
『宝石』が(何故か)無事な王家・派閥貴族によって、不届きな貴族たちは攻撃されてゆき。
〔”奴”らと共倒れになって、心中するか。それとも”膿”を出し切って、栄華を貪るか。好きな方を選ぶがいい〕
こんな警告が権力者の枕元に置かれたり、裏取引があったというウワサも流れたが。
あくまでウワサにすぎず、真実は闇の中に消えていった。
ネタバレ説明:『アッシュティンクル』について
様々な物に『影』をもたらす。『術の対象』から、光沢・輝きを失わせる『呪いの魔導』であり。逆に輝きを強化することも可能な『魔導能力』です。
『ティンクルハザード』『グレイシャイン』という別名もあり。使い方によってはC.V.文明にすら大打撃を与えかねません。
宝石・ドレスから髪・肌などまで、きらめきをくすんだ灰色で覆い。文化・経済に文字通り、破滅的な混乱をもたらす、極めて影響力の高い『魔導能力』です。
とはいえ今回は、『次代を育成するC.V.が、活動しやすい環境を整える』と、いうのがイリスの目的であり。
〔混成都市を中心に、文明レベルを底上げしたい〕と、いうのが本音です。
そのため悪徳貴族の所有する『宝石類』から、輝きを失わせる『呪い』をかけ。
〔『契約』を守らない”横暴貴族”は、財貨も面子も失うぞ〕と、いう外交を仕掛けています。
そして誠実な貴族の『宝石』には、『魔導の呪い』をかけず。
そうすることで良識派な貴族の権威を、底上げさせ。
主に”盗賊ギルド”とつながりのある、”横暴貴族”の『宝石』を穢して価値を下げてしまい。
価値を下げるどころか〔『宝石』を守れず、『契約』も守れない無能貴族〕と、いうレッテルをはり。信用・面子など、何もかも失わせる。
『魔導能力』によって宝石の輝きを奪い、いきなり権威を失墜させると。周囲に被害をもたらす、王族の王冠・王錫などは『魔導』の対象に、あまりしませんが。
『広域の文化』を破壊し、宝石職人を”冒涜”していると言って過言ではない。
極めて凶悪な『魔導能力』です。
もちろん『鬼は全て邪悪!』という伝承のある、地域も少なくありませんが。
『鬼』に代わる『守護者』がいたり。
戦乱が忘れられるレベルで少なく。『鬼・怨霊』を鎮める文化が育たなかったり、忘れられた。
逆に”魑魅魍魎な外道”が多すぎて『(権力者でなく)鬼が邪悪だ!』と、叫ぶ声が大きく。『鬼』を悪役にした方が、”イロイロ”と都合が良い。
そういう地域もあるのでしょうけど。
やはり日本各地には、『鬼を祀る』文化が多数あり。『守り神』として畏れられ、敬意を払われてきた。
そういう【歴史】や文化が日本にあります。
流行り廃りがあり。近年の作品でも『虐殺に等しい、石化能力は邪魔!』という、あつかいをされている『メドゥーサの首』と、一緒にしてほしくない。
もう少し身も蓋もない事を言うと。
『髪が蛇の群れ』と化している『メドゥーサの首』は作るのも、磨いて保全するのも、コスト高で面倒くさく。
『流行った時』にしか作られない。略式・簡易版を苦労して作っても、今度は『メドゥーサの首』と認識されなくなる。
そんな面倒くさいものを、身近にあるべき『魔除け』と、イメージできるでしょうか?〔無理がある!〕と、申し上げたい。
角・牙をつければ、子供でもイメージできる。見習いから玄人職人まで、製作に情熱をかけられる。そんな『鬼の面』こそ魔除けにふさわしいデザインであり。管理・保全も『蛇化した髪』より、圧倒的に行いやすいのが現実であり。
コスト・イメージの両面で、『鬼の面』は『メドゥーサの首』を圧倒していると考えます。




