表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヴァルキリーズ・シティ~混成都市ができるまで、あるいは盗賊連合の滅亡記  作者: 氷山坊主
閑話~混成都市の渦+シグルスの模擬戦闘
398/424

398.閑話~金輝の暗躍+C.V.の求め+打算の開拓

 フランス地方の水竜『ガルグイユ』は、水害を起こすとされた邪竜であり。

 治水ができない為政者、祈っても水難が解決しない聖職者たちにとって、悪者にできる。

 ”水害は『ガルグイユ』のせいで、我に責任は無い!”と、いうスケープゴートにできる、怪物だったと愚考します。


 ただし同様のことは、古今東西で行われており。洪水が起こった河川に生け贄にささげる、ひどい因習もあったそうですから。

 『ガルグイユ』の伝承がある地方だけが、特別に酷いわけではないでしょう。


 とはいえ以前、記した『タラスク』と同様に、『ガルグイユ』も聖人?に捕らえられてから、惨殺されており。捕虜のあつかいに関しては、思うところがある。

 当時の聖職者の思考が、”異教徒は皆殺しでOK”の凶悪さが見え隠れしており。


 弱らせた獲物を子供に与え、狩りの練習をさせる肉食獣のごとく。

 捕らえた『ガルグイユ』を、村人にリンチさせて、異教徒への攻撃を訓練させてるように、感じており。


 普通にドン引きします。


 『水難・水害の概念である、邪竜は完全に討伐された』と、いう解釈もできなくはないですが。

 それなら『一人』の英雄として退治・封印すればよいわけであり。

 他所では”民衆にリンチさせて処刑する”ような、凶行はしないと思うのですが、いかがでしょう?

 混成都市ウァーテル。交通の要衝にして、大陸の経済を回す商都であり。

 かつて”盗賊ギルド”が犯罪を中継していた過去は、物心両面から抹消されようとしていた。


 都市を支配するC.V.勢力は、正義の英雄ではないものの。

 物理的に”盗賊ギルド”の構成員を下から上まで、等しく殲滅していき。


 ”悪徳都市”と呼ばれていた時代など比べ物にならない、巨万の富を各国に流通させていき。


 〔”盗賊ギルド”・・・財貨に”寄生”して、”詐欺”を行い。闇討ちしか能のない、”弱者バカ”ですか?〕

 

 物心両面から”盗賊ギルド”を狩り立てる、C.V.は広報戦で()容赦がなかった。



 とはいえ権力者と結びついた”盗賊ギルド”が、完全に滅びることはなく。

 表沙汰にできない、貴族の裏仕事を行う者として、その存在が消えることはなかった。


 「言うとおりにしたのだ…これで、約束は守ってもらうぞ・!」


 「勘違いしないでください。貴方と『約束』をした覚えはありません」


 「なっ…」


 「あくまで利害関係が一致したことに伴う、『契約』を履行するだけ。

  目先の損得勘定を超えている、『約束』は結ばれない(・・)イセリナとガトラス侯爵家の関係は、そこまで深くないでしょう」



 ただしそれは”盗賊ギルド”が姿を隠して、潜伏できればの話しであり。連絡を断たれ、財源(裏稼業)が破壊され、面子を念入りにつぶされ続けている。

 現在の状況で”シーフ”がC.V.勢力に逆襲するのは困難であり。それどころか後手に回って、『追撃』と『待ち伏せ』のどちらを受けているのかも、判然としない。


 そんな状勢で、混成都市の参謀であるC.V.イセリナは、”盗賊ギルド”を攻撃するべく、外交を行っていた。

 それゆえポロス男爵を一時的・・・に救援した、ガトラス侯爵を呼びつけ、密談を行っている。



 「・・・・・混成都市はガトラス侯爵家の領地を保証する。その『契約』を守ってもらうぞ!」


 「同時にガトラス侯爵家は責任をもって、寄子(愚鈍貴族)の手綱を握る。治安を守り、公正な裁きを行い、雇用を創出する(スラムを縮小する)


  C.V.勢力に敵対する、”盗賊ギルド”を援護する『政策』は、一切禁止していただく。


  これが貴国を存続させる(侵略戦争をしない)条件よ」


 暗闇の中で言の刃をふるいつつ、イセリナは内心でため息をつく。


 〔どうして他領の治安を、混成都市に属する私が向上させなければ、ならないのかしら?それって領主貴族のプライドにかけて、自ら行うべきことでは?〕



 長年、”盗賊ギルド”と癒着し、甘い蜜をすすり、諜報を(耳目を)任せていた(依存していた)。そういう貴族どもにとって、”盗賊ギルド”の壊滅は迷惑極まりない、”急激な変化”なのでしょうけど。


 イセリナたちC.V.勢力から言わせれば〔”無能”を生かしておくだけ、ありがたく思え〕と、いうものであり。占領コストが高く、将来的にデメリット(悪評・激務)ばかり多い。

 そんな侵略戦争が割に合わないから、宣戦布告をしないだけ。


 もう少し貴族たちが無能なら、大陸中が火の海になっていたところだ。

 


 〔ガトラス侯爵は、そんな貴族たちの中では、マシなほうだけど…〕


 マシなだけで、C.V.勢力が求める基準には、全く達していない。


 そもそも”盗賊ギルド”にすら(・・)死の掟があり。C.V.でなくとも、軍勢には『軍規』が存在する。

 しかし貴族を罰する『貴族法』は”ザル法”であり。”反逆罪”か、それに準ずるような”やらかし”をしない限り、表向き罰せられることはない。


 陰謀・侮辱などで、貴族が失脚することはあるものの。”ザル法”は『掟・軍規』に比べユルすぎであり。致命的な失態を犯すまで、愚かな貴族が野放しになる。

 その結果”盗賊ギルドの甘言”に乗って、貴族どもは”悪政・事実上の詐欺”を小狡こずるく行い続け(・・)


 それに対し〔そろそろ引導をくれてやり(強行策をとり)たい〕と、C.V.勢力が考えるのは、当然の流れだった。



 「『混成都市との契約(依頼料の分割払い)』を妨害した報復として、ポロス男爵領及び周辺の領地を攻め滅ぼす。占領に興味はないから、野心ある者(貴様の政敵)に手柄を立てさせ、貴族の秩序を混乱させる。

  

  それが嫌ならば・・・寄親として、問題のある貴族家当主を強制的に隠居させ。『契約』を最低限、守れる判断ができる者を、跡継ぎにする。


  簡単なことでしょう?」


 「・・・・・承知した(簡単なわけあるか)


 半独立な領主家の当主をすげ替える。それは領主たちが、反発すること必至な、内政干渉であり。強い勢力(寄親・イセリナ)による内政干渉(当主交代)は、”力こそ正義”という悪しき判例を作った。その怨みは、世代を越えて続くでしょう。


 同時に”盗賊ギルドに頼る”という、”やらかし”を行う者が現れたら。

 その連中が強攻策を行った(暗殺を企てた)ことを理由に、過剰な反撃を行い。不穏な貴族・”盗賊ギルド”両方をともに、破滅させるのがイセリナの狙いであり。


 「『戦争の抑止』を大義名分にして、足を引っ張る寄子(害悪な貴族当主)を整理する(をクビにする)。私とアナタで、愚かな貴族たちを、事実上の挟撃を仕掛ける。


  お互いに、(裏切ったら)足を引っ張らない(、容赦なく)ようにしましょう(攻め滅ぼす)


 「ガトラス侯爵家の名にかけて、『契約』を破ることはしない。その代わり、こんな事はこれっきりにしてもらおう…」


 「そうなることを、こちらも願うわ」


 そう言いつつも、イセリナは胸中でつぶやく。


 〔”盗賊ギルド”に散々、汚れ仕事をさせてきた貴族が、陰謀の世界から足を洗えるのかしら?〕・・・と。












 冒険者には、様々な仕事がある。討伐・護衛に探索など、華々しい依頼から。

 薬草採取・都市の清掃や手紙の配達など、臨時の仕事的なものまで。

 日夜、様々な依頼を受け、こなしているのが冒険者という役柄なのだが。


 冒険者のオルフェイは声を大にして、主張したい。


 〔凶悪な人外の”強制観賞”は、冒険者の仕事ではない!〕と…


 

 「イヤっ、イヤァーー」「ローラっ…」「うワぁ~ー;」

 「しっかりしろ、気をしっかり持`*:・」「ヒィ+;…」


 「頼むっ・・仲間の心が、これ以上持たないっ・:^;せめて距離をっ」


 『ギッ、ギッ、ギュ…』×6


 オルフェイの哀願によって、特別席な造魔(アラクネチェアー)が後退していく。それによってオルフェイたちのパーティーは、妖気の渦中から距離をとろうとするも。



 『シャうッ!』


 『八妖輪陣…』


 空気を引き裂いて、二つの影が通り過ぎる。

 手指がしなり、肉がぶつかる、凶手?が縦横無尽にふるわれ。


 「・ー・:ッ;!*」×5


 「いかん、前進だ!後退を中しs‘・;」


 背筋が凍り、心が理解を拒否する、『邪気』が瞬時に広がる。安息に遠い、昏い闇が全身を覆いつくし。次の瞬間には、ソレが蟲にかじられ、溶かされ、吐き出されていき。


 『コキュートスネイル…』


 「『八妖輪陣』・・廻れぇー」


 〔やめてくれぇーー〕



 オルフェイたちをイスに載せて、拘束したあげく、人外バトルの観賞を強いている。クモ型のクリーチャーたちまで、混乱したように、足をふるわせ踊らせる。

 それによって乗せられているオルフェイたちも、身体を大きくゆすられ続け。


 「ッ…ー『シュッ』」


 「尻尾⁉…違うっ―-」


 空中で回転する影からムチのような、ナニかが伸び。それをかすめた細身の女が、迷わず己の身を凶手で削り。


 『…ーーー〇:/○ッ/ー/シ』 


 「…見切った!」


 『旋風閃弓…人矢じり・;*』


 地を割いて、恐ろしいモノが飛び出し。空から急降下したものが、さらに地面をうがつ。他にも黒い影がさらに飛び交い、ぶつかり、邪気を発して。


 オルフェイの意識は、深い闇の中に沈んでいった。






 〔幹部になって、権力をふるうのが気持ちいい〕と、いう俗物は多い。

 何故なら四凶刃で弓兵シャドウのタクマが、そうだから。他人をあごでこき使い、顔色をうかがわれ、失敗してもとがめられない。


 そんな権力をふるえたら、さぞかし心は快楽を感じるだろう。


 〔無理に決まっているけどなっ+・;〕


 「それで…いったい何があったんだ?順番に説明してくれ」


 そう言ってタクマは女三人を見渡す。


 『竜爪獣アラクネ?』を操る霧葉。『竜角鬼カマキリ』を使役する桐恵たち、シャドウ一族の姉妹2人。

 そして超上位C.V.様に縁のある、リアベル(普通に)ウィダーシュ(お強いC.V.)様。


 彼女たち3人を見据えて、タクマは詰問する。


 その問いに最初に応えたのは、まず霧葉だった。


 「私は冒険者パーティーを尾行して、監視していたわぁ。


  そろそろ”盗賊ギルド”が、冒険者にちょっかいをかけてくる、頃だと思っていたし。冒険者のほうも、ギルドに所属する(ほぼ全ての)盗賊がいなくなって、斥候職が欲しいところ」


  両者は必ず接触するから、待ち伏せして・・・と考えていたところに。

  明らかに”ヤバそうな(人を縫い付けた)妖獣”がやって来た。それで出所を探ったら・・・」



 〔シャドウの上位(アヤメ様のように)互換のような(感知を重視する)C.V.が現れたから、試し合いをしたわぁ〕


 霧葉の返答を聞き。タクマとしては、魔術戦闘な試し合い?など、やめて欲しい所だが。戦争種族C.V.様との外交は、『模擬戦闘』のような、荒っぽい接触も必要であり。

 一族の秘術である『八妖輪陣』を使ってなければ、問題はなかったのだが。


 

 「それじゃあ次は桐恵きりえだ。いったいなんで・・」


 「言いたくない。一族の者でもない、妖しいC.V.に手の内をさらしたくない」


 「・・・・-・」


 もっともそうなことを、桐恵は言ってるが。幹部のタクマから、聴取を受けている状況で、リアベル様への敵愾心を隠そうともしない。


 戦闘特化で、多角的な外交ダメという”恥”をさらしており。

 タクマとしては説教したいが、不機嫌な桐恵を刺激したくない。


 そもそも彼女の手の内を考えれば、単に霧葉の援軍に来て、奇襲を仕掛けた。

 それなのにリアベル様が平然として(奇襲をかわし)、この場にいることが不満なのだろう。



 タクマは問題を後回しにすることを決定し。

 次に緊張感をもって、リアベル様に問いかけを行おうと、振り向き。


 「…っー・(ご主人様)-^…^・〇(タクマさん)・⋰ー(アナタ)


 「・・・・・:*」


 

 肉食獣の視線に硬直した。


 一見すると冷静そうな無表情だが。

 タクマの立ち位置からだけ、感知できるよう、瞳がわずかに潤み。霧葉たちからは見えないように、肌が赤みを帯びている。


 無駄に器用な身体の発情は、本気で求愛するC.V.の作法とのことだが。

 タクマの認識だと、甘噛みしつつも、両の手指・腕でがっちりオスを抑え込んでいる。かつて(・・・)のように逃げられる気がしない、危機的な状況であり。


 「お久ぶりです、リアベル。少し見ないうちに、お綺麗になりましたね」


 「^●:●^ありがとうございますタクマ様。先ほど霧葉殿のご協力で、”未熟な穢れ(キラーゲーム)”をぬぐいさり。

  タクマ様に気に入ってもらえることを祈念して、(バステトサバイヴ)身体を磨きました(を発動しました)


 「・・・・・…ー」


 社交辞令が容赦なく呑み込まれる。

 この状況を打破すべく、タクマは同族姉妹に視線で訴え。


 「・・○:○ー・」×2


 おもいっきり白い目でにらまれた。

 


 







 シグルスの街へ、食糧を供給する村の一つノーグ。

 そこに出張して『ある試験運用』を行おうとする、冒険者ギルドのスタッフ(ユングウィル)は清々しい気持ちだった。


 黒霊騎士団、シャドウ一族や盗賊ギルドなど。最終的に暴力によって、物事を進めようとする者たちが、このところ複数人・複数勢力おり。

 それはユングウィルにとって毎日、様々なプレッシャーにさらされ。様々な威圧に苦しみながらも、平静を装う必要がある、日々であり。心の休まる時間がない、暮らしだった。


 特に幹部シャドウのタクマは、事あるごとにユングウィルを呼び出し。

 権力基盤の弱い領主ザリウス様も並べて、延々と愚痴を聞かせてくる。


 〔とっととハーレムを築け〕

 〔ヤバい内容の愚痴を聞かせるな。地面の穴に(王様の耳は)叫んでろ(ロバの耳)!〕


 そんな本音を抑えて、面従腹背の『外交(情報収集)』を行う日々から離れられる。心が洗われるのは、ユングウィルの気のせいではないだろう。



 

 「おはようございます、ユングウィル様。今日の予定を、ご確認ください」


 「おはよう、フリス・・・承知した。このまま進めよう」


 とはいえユングウィルは村に遊びに来たわけではない。本音を言えば、もう少し状況が推移してから、行う予定だったが。

 『人間サイズの山崩しを、闘技場で競い合う』と、いう企画が炎熱C.V.たちの怒りで、焼滅してしまい。炎熱C.V.5人から大不評をいただいた以上、失点を取り返すことこそ最優先であり。


 ユングウィルは、そのためにノーグ村を訪れていた。

 


 「それじゃあ、今日もがんばって耕そう」


 「ハイッ!!」×20


 ユングウィルの前には、若い村人たちが並び、快活な返事をする。その顔は希望に満ちており、全身から活力を発していた。

 彼らは農家の次男以下に生まれた者たちであり。長男が結婚すると同時か、その前ぐらいに村を出る。


 継げる農地がなく〔兵士か冒険者になれれば、恵まれている〕と、いう者たちであり。農村での暮らししか知らないのに、都会の荒波(盗賊ギルドの)にもまれる(えじきになる)はずだった者だ。


 そんな彼らの手には、古びた農具があり。

 あるものを待ち望んでいた。


 「フリス、頼む」


 「かしこまりました、御主人様。


 『大地の皮を削る 後方と平時に振るわれる腕よ


  灯火よりも熱い衝動をまとい 実りと恵みの陣を作れ


  ヒートファーマー』」


 メイガスメイドであるフリスの『火属性術式』が、若者たちの身体を活性化させていく。本来は『攻撃力アップ』をもたらす付与術式が、荒れ地を切り開く腕力をもたらし。


 「オレの土地!俺の畑だっ!!」「土地さえ持てれば、結婚できる!!」

 「アニキめ、ざまぁみろ…」「耕せ、掘り進め、チャンスは今っ!」


 怒涛の勢いで、若者たちは開墾を始める。その言動は危ういものもあるが、自分の畑を得られる、喜びのほうが大きく。


 ユングウィルと村長の指示で、農地を広げるべく開墾に取り掛かった。






 『(冒険の)依頼料の分割払い』を行うにあたって、様々な障害がある。

 そのうち財政面では、混成都市から『資金援助』を受け。ゴロツキの妨害に関しては、シャドウが”山賊”と一緒に殲滅した。


 そして次の問題となるのが、『信用・利権』に関してとなり。

 領主貴族の徴税とぶつかって〔分割払いより、税金を納めるほうが優先だ〕と、いう争いが発生したり。

 あるいは〔喉元過ぎれば熱さを忘れる〕と、いうやつで分割での支払いを渋る、依頼人が出るかもしれない。


 〔そんな愚かなことをするのですか?〕〔信じられない…〕〔・・・:・〕×2

 〔再び危機に瀕した時に、依頼を出せないリスクを考えれば…〕


 下位でも高レベルな教育を受けている、炎熱C.V.たちの意見はこんな感じだが。

 

 〔一つの村を作る時間・資金に労苦よりも、村を防衛する依頼料の方が、もったいない〕などと事実上、言ってるに等しい。”サンスウ”ができない、非道・無能な貧乏貴族の考えは違っており。

 村の存亡がかかった依頼料を運ぶ、村人を襲う”外道”に関しては論外だ。


 とはいえ、あまり強硬策ばかり取っていては、モンスターあつかいされる。

 あるいは怪物退治が終わり、用済みになったら破滅させられる。某英雄のように、ユングゥイルはなりたくないし、(C.V.たちを)させたくない。


 

 そこでユングウィルが考案したのが『臨時の農村支援』だ。


 〔農具を貸すなど、『支援』をする代わり、人手を貸してもらう〕


 〔農家の次男以下(借りた人手)を使って、開墾を行い農地を増やす〕


 〔増えた農地で、冒険者ギルドが欲しい作物を、育ててもらう(の情報を村に伝える)


 〔農地を増やす。作物の買い取り。他に農繁期に人手を出すなど、適度に村と『交流』を持つ〕


 これらによって〔『冒険者ギルド』と交流することは、村の利益になる〕と、いう関係を作り。関係を維持するため、『依頼料の分割払い』をしっかり行う状勢を作る。(『依頼料の分割払い』を踏み倒せば、〔様々な支援を打ち切られる〕と、いう交渉を行う(圧力をかける)



 こうしてユングウィルによる『地属性魔術』を使わない(・・)、期間限定の開拓が始まった。

 そんな『ガルグイユ』から産まれた、『ガーゴイル』は珍しいモンスターだと考えます。


 日本の『鬼瓦』と同様に、魔除けの効果を求めた。あるいは『水竜ガルグイユ』の由来から、雨除けを願ったのでしょうか?

 某検索では『鬼瓦の由来は、ローマでメドゥーサの首像を飾り、それがシルクロードを通して伝わった』と、のことですが。


 はっきり言って信じられない。その理屈なら、中東・ユーラシア大陸中に『不気味な魔除け像』が作られ。もっと有名になってもいいと愚考します。

 古代中国からの渡来文化な、可能性はゼロではないですけど。


 『鬼も称える』日本独自の文化こそが、『鬼瓦』を作った説を推したい。

 〔鬼とか退治したら、徹底的に殲滅する〕文化と、『鬼瓦』の関連は低いと愚考します。


 とはいえ『ガーゴイル』を教会などに造った建築は、距離的にも『メドゥーサの首像を飾った』に関連している。

 ミケランジェロも『メドゥーサの首』をモチーフにした、絵を描いており。


 『ガルグイユの首』→『ガーゴイル像』→『ガルグイユを信仰していた民の文化・生き残り』という連想・妄想を楽しんでます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ