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ヴァルキリーズ・シティ~混成都市ができるまで、あるいは盗賊連合の滅亡記  作者: 氷山坊主
閑話~混成都市の渦+シグルスの模擬戦闘
395/422

395.閑話~乗っ取り+闘技場の『山崩し』

 昨今、歴史研究が進み、色々と異説が発表されるようになりました。


 その中の一つに『徳川綱吉は名君だった』と、いうのがあります。

 『生類憐みの令』は命を大事にする法律だったとか。大火事・浅間山の噴火など、災害が続いたので、天に罰せられた暗君扱いされた・・・などなど。


 『徳川綱吉』を擁護する説が、いくつかあるようですが。私は『結果』が全てであり。


 『経済』を傾け、混ざりものの多い”悪貨”を鋳造したり。

 死後に”生類憐みの令”が、すぐに廃止されたことを考えれば。


 『就任当初はともかく、総合的には完全に”ダメ将軍”だった』と、考えます。

 『目つぶし術式群(フォトンゲーム)』によって、フォルカは盗賊ギルドの遊撃部隊を壊滅させる。 それによって求める戦利品を得た下級シャドウたちは、続けて貴族家の乗っ取りを企てる。


 

 「頼もーーーう‼」


 「何者だっ!ここはポロス男爵の屋敷であるぞ!!」


 それなりに身ぎれいにしているものの。大きな袋を担いだ怪しげな一団に対し、門番が誰何の声をあげる。


 「我が名はフォルカ・浦須羅うらすら

 

  混成都市ウァーテルの支配者にして、類まれなる叡智をふるわれる。

  偉大なる女王イリス・レーベロア様に、お仕えする配下の一員だ。


  今日は男爵家の今後について、会談を設けたいと思い、来訪した(セット)


 「なにぃ!?あの魔女シ…」


 『・・・・・(フォトンショック)


 「y・*/ーー∼-ギュあア;・*」×2


 まぶしい光を放つだけの『フォトンショック』が、瞬時に眼前で炸裂して、門番の不遜なセリフを断ち切る。

 使者としては無礼な行いだが、シャドウとしては温情をかけてやった。

 ”魔女”から続けて『C.V.様』までセリフを告げれば、半殺しで済まさないところだった。


 「な、何を…」


 「無礼者っ!キサマの不用意な発言で、ポロス男爵家が不利な外交を強いられたら、償えるのか?とっとと主に取り次げ!!」


 まあ実際のところ、ポロス男爵の命運は確定しているが。門番たちとて、少しでも穏やかな転職をしたいだろう。

 そんなことを考えるフォルカたちのところへ、屋敷から家人が走り寄る。


 かくして穏やかに遠い外交が始まった。




 「それで使者殿は、どのような御用向きで?」


 「・・・…」×2


 「急な訪問になって申し訳ない。だが”賊”に関することは、秘かに事を運ばねばならなくてな。

  このような形になった」


 一応の礼節をもってフォルカは話しているが。対面でソファーに座るポロス男爵の両脇には、武装した騎士が護衛につき。

 一方のフォルカというと〔いまだに”賊”へ協力している、愚か者にかける情けは無い〕と、いう本音を隠そうともせず。視線は侮蔑ぶべつの色を帯びていた。


 当然、穏やかな交渉になるはずもなく。


 「ひまではないので、単刀直入に言おう。

  速やかにウァーテルの軍門にくだり、領地を明け渡せ」

  

 「キサマァ…正気か⁉」


 「聖賢の御方(イリス)様の名前を出して、戯れを行うなど(などできない)万死に値する(これは、もう)行為だろう(戦争だ)


 

 本来、領地を治める貴族を、武力で排除するのは悪手だ。

 理由はいくらでもあるが。一番の理由は、『領主(の武力)が侮られると、際限なく殺し合いが起こる』ことであり。


 〔”アイツが武力・”非合法な手段”で、権力を得たのだから。オレも同じことをしよう〕と、いう”殺戮の連鎖”が続く。そのため多少のバカでも、領主の権力をふるうことが認められ。

 個人の能力よりも、『血統』など伝統の仕組みによって、貴族の地位は保証される(ことになっている)。


 ただしモノには限度というものがあり。


 ”下劣でバレバレな陰謀?(嫌がらせ)をして、無事で済む”と、いう誤認バカには破滅してもらうべきだろう。



 「まず、”コレ”について説明してもらおう」


 そう告げて、フォルカは担いでいた袋の中身を、床へと転がす。


 「・・・:-?」「・・-・ッ」×2


 「‘◎`…:-」


 床に這いつくばった者は、”盗賊ギルド”に属する遊撃部隊の一員だ。


 一見、拘束されてないようだが。長時間、袋詰めにされた圧迫感に加え。

 『光術』をまぶた・鼓膜に付与され、重要な感覚器を封じられ、荷物以下のあつかいを受けており。

 心身の消耗は大きく、”賊の精兵”は力なく床に突っ伏す。


 そんな男を見下ろしつつ、フォルカは通告を行う。


 「先日、こいつらと交戦したんだが・・・その際、『ダークグラス』というつたないながら、『ライト』に対抗するモノを確認した。

  こちらの男爵家で、それについて何か知らないか?」


 「「「・・・-・*」」」


 答えたら破滅しかねない問いかけに、男爵家の者たちは沈黙で応じる。

 しかしフォルカは立場の弱い冒険者ではなく。シャドウの一員として、容赦なく言の刃をふるう。


 「沈黙して、追及の手が緩むのを待つのは、勝手だが。

  このままだと、良くて破産。最悪の場合は汚名を被せられて、破滅だろうな」


 「っ…」


 「『ダークグラス』程度の魔道具は、とっくの昔に対策されている。

  はっきり言えばC.V.様たちにとって、子供の遊具以下であり。『術式』の未熟な、俺たち(シャドウ)の訓練道具だ」


 「な、なっ‥」


 

 つまり”C.V.様の『術式』に対抗できる、高価な魔道具(ダークグラス)だ!!”などと、誤解したあげく。大金を払って『ダークグラス』を購入した場合、多額の借金をかかえるだけで、すめば御の字であり。

 

 他の貴族・上位の貴族に対し〔とても有用な(光術に対抗する)魔道具(ダークグラス)があります〕と、外交を行ったりすればどうなるか?


 〔役立たずの魔道具を、賢し気に紹介する愚か者〕と、いうあざけりだけでもポロス男爵の面子はつぶれるが。

 〔キサマを信じて魔道具を購入した、当家の面子まで潰れた。ただで済むと思うな!∼!!〕と、怒鳴りこまれたり。普通に恨まれ、報復されるか。

 

 上位の貴族が痛手を受ければ、配下・寄子への威厳を保つため、徹底的にポロス男爵家を潰しにかかるだろう。



 「キサマ等ぁ・・‐…;」

 

 「言っておくが、C.V.(イセリナ)様たちは”詐欺師”を嫌悪なさっている。

  本来、『ダークグラス』は火花が飛ぶ作業場で、鍛冶師の『目』を保護するための『魔道具』を造る。他にも技術者の『視覚』を守る『素材』として、売られたはずなんだが。


  愚かしくも、”C.V.様の『光術式』に『ダークグラス』で対抗できる”と、妄想する奴が現れるなど。驚くのを通り越して、あきれ果てたな」



 もっともC.V.様は戦()種族であり。外交のネタ(交渉材料)に、今回の”不幸な事案”を利用するぐらいはなさっている。

 それなりに友好的な権力者には、『ダークグラス』を本来の使用目的で使えるよう、技術交流を行い。敵対的な連中からは、しぼり取ったり放置している。


 『光術の目つぶし』を使う、神官・モンスターに対し。『ダークグラス』はそれなりに有用な防具となるが。

 光神殿は斜陽の一途で、強硬派は隠れ潜むことすら(シャドウ一族によって)困難な有り様だし(狩り立てており)

 『目つぶし』を行うモンスターなど、ウァーテル近郊には棲息していない。


 つまり放置される貴族は、『ダークグラス』と『購入費用』という二重の負債を抱えたまま(・・)になり。

 『二重の負債をかかえ、どんな墓穴を掘るか、見物されている』と、言っても過言ではない。


 

 ただし黒よりグレーな俗人フォルカとしては、〔”連中”は負債を他者に押し付けるか。迷惑な賭けに出る〕と、確信しており。 


 「さ・て・と…ここまで詳しく、貴重な話をしたんだ。

  当然、礼はしてくれるんだろうなぁ?」


 「なにを…+;」


 「この状況を脱するべく、何か策を考えているんだろう?

  とっとと、吐け!!」


 既に発動している『ダークグラス』に伴う作戦で、ポロス男爵家を乗っ取ったとしても。

 恐ろしい(ハーレムの)調整役を、お断りした代償である『貴族家の乗っ取り』を達成したことになりはしない。


 〔さて、どう動いてくるか〕


 既に、いくつかの作戦許可はいただいている。

 そんなことを考えながら、フォルカはポロス男爵の表情を注視した。











 闘技場と訓練場を兼ねる施設が、冒険者ギルドに併設されたシグルスの街。


 そこでは今、一つの戦いが終わろうとしていた。


 「そこまでっ・・勝者レッドヘルム!!」


 「・・・^:^」


 「ちょっと待てぇー―い!」


 そして新たな争いが始まった。


 「何かな?仲裁役を断った、キドニスさん」


 「なにが仲裁役だっ…闘技場の『審判役』とか、聞いてねぇ∼ぞーー!!」



 冒険者ギルドに務めるユングウィルは、『仲裁役』を務める者を求め。

 経験は積んでいるが、年かさの冒険者を、闘技場の『審判役』に採用した。


 冒険者にとって、武力を示しつつ報酬を得られる。そんな闘技を仕切り、間近で観られる。

 そんな『審判役』は重要な役目で、報酬もなかなかに高く。闘技場の運営職員としては、上級職員と言える。


 当然、最初から〔求む、審判役!〕などと、求人をかけていたら人が殺到したかもしれない。



 「そりゃあ、聞かれなかったから、言わなかっただけだ」


 「なんでだっ!なんで、そんなことを…・⁺」


 「もちろん『仲裁役』なんて、面倒な依頼を受けてくれる人に、ご褒美は必要だろう^?^」


 ウソである。

 闘技場の利権に群がる連中をあざむき、うるさい冒険者の干渉を減らすため、黙っていただけだ。


 もっと言うならば、暴力が横行する世界において。


 口八丁だけの若僧では、『仲裁』などできはしない。しっかり学び経験を積んだ年長冒険者に、最初から『仲裁役』を、ユングウィルは頼むつもりだった。

 そして闘う闘技者に挟まれ、観客の声援・罵声が響く。そんな(プレッシャーの)中で公平()のある裁定を、臨機応変にできる。視野が広く、分析・判断に交渉ができる人物を選出しなければ。


 ユングウィルの求める、C.V.様たちの争いを仲裁できない。

 まして〔火に油を注ぐ〕事態となれば。ユングウィルの首を差し出した程度では、償いにならないだろう。


 よって仲裁役を育て、人員を確保しつつ。『審判役』という、役職の給料・権威によって、立場を安定させる。それが『闘技場の審判=C.V.様専用の仲裁役』という兼職であり。


 「うるせぇ、ウルセェ、黙りやがれっ❕‘!;

  ひいき、してんじゃねぇぞ…横暴だろうがぁ!!!」


 間違っても目の前のバカに任せられる、役職ではない。

 とはいえ口で説得するのは難しく。


 「そこまで言うなら・・審判役の試験を受けてみるか?」


 「ハァッ!:⁉・・・・・」


 ガキの駄々こねと同レベルを、『交渉』と誤認しているアホに、ユングウィルは問いかける。


 「ちょうとこれから、俺も『審判役』の採用試験を受ける。

  そこで同時に、同じ条件で点数を競い。勝ったほうが『審判役(仲裁役)』を務める。


  それならば、いいだろう」


 こうして適正の無い者を、ふるい落とす舞台が作られた。




 「・・・・・…・どうして俺を縛り上げるんだ?」


 「落ちたり、吹っ飛んだら危ないから」


 「・・・…・なんで俺を(柱サイズの)棒にくくりつけるんだ?」


 「試験の内容が、『大きな棒倒し(山崩し)』だからな」


 「・…・なんか、完全武装の(C.V.の黒霊)騎士が素振りをしてるんだが」


 「無論、彼女たちに試験への協力を、依頼したためだ」



 シグルスの街に建てられた闘技場は、冒険者の実力アップを目的としている。


 コロシアムで死ぬまで戦わせられる、奴隷闘士とは違うし。

 大勢の観衆を沸かせて、『賭け』の興行を行う闘技場とは異なる。間違っても、他都市の闘技場と競合して、利権争いを行う時間などない。



 「そういうわけで観客が喜ぶように、事前に勝敗を決めない(出来レースはしない)。大仰な動作をとったり、大技を放つ練習もしない。

  『審判』が多少の調整は行うが、実戦に近い模擬試合を行う。


  とはいえ、それだけでは退屈して、テンションが上がらない者も多いだろう。C.V.様の『魔術』によって、蹂躙されてばかりでは、やる気も出ない」


 そこでハンデをつけて、対戦相手の実力を調整したり。『創作競技』を作って、思考・対応力で勝敗が決まる興行を行う。


 『砂山に棒を立て、プレイヤーは互いに砂を、手で削り取っていく。そうして砂を削った時、棒を倒した者が負ける』と、いう『山崩し(別名、棒倒し?)』というゲームがある。


 「そんな『山崩し』を、巨大化して人間サイズで行う。

  とはいえ単なる大きな棒・大量の砂を、使うだけではつまらない。


  そこで普段、大口をたたいている者を縛り、棒にくくりつけて・・」


 『ダークスラッシャー!』


 『ガイストピアッシング!!』


 「:・威力が強すぎる・・来たれ!『ガイストシャドー(鎧影)』」


 黒い『風刃?』が空を切り。妖気を放つ槍が、ねじくれた軌道を描く。

 それらを『鎧の上半身(ガイストシャドー)』が、浮遊して受け止め。


 はがねか巨石か暴威ナニがぶつかり合う、『異音』が闘技場に響く。


 「・・・-;…あのっ⁺、これって:」


 「砂を削るための、『魔術の攻撃』だ。


  『棒』に直接、攻撃をあてて倒したり。吹き飛ばしたり、砕くのはちゃんと禁止にしている。

  あくまで棒をさした、『砂山』だけ(・・)を崩して競い合う。俺たちが一体化した(縛られた)()』を傷つけることなく。棒が倒れるギリギリまで、砂山を削った方が勝ちという。


  とても勇猛な(狂戦士な)黒霊騎士様でも、穏健に勝負ができる画期的なゲームだ!」



 古代書に記された、本来の『棒倒し』は危険すぎる。

 武器など持たずとも、黒霊騎士様による『重量鎧フルプレート』の機動がかすっただけで、人間の兵士は強い衝撃を受ける(重傷ですめばマシ)。『魔術』の撃ち合いともなれば、たとえ身体が無事でも、見た者(只人)の『心』が死にかねない。


 そこで粘り強く交渉を行い。『本来の棒倒し(2チームの争い)』を、『巨大山崩し(棒一本の遊戯)』に置き換え。黒霊騎士様の人外バトルの開催を、ユングウィルはアトラクションに替えた。


 〔とはいえ、本当にお遊戯な『巨大なだけの山崩し』をさせたら。黒霊騎士様の不満が爆発しかねない〕


 そこでユングウィル自身を、まず棒にくくりつけて、黒霊騎士様の『攻撃』に身をさらす。

 〔オレは危険な闘技場に出ているぞ!〕と、アピールすることで、荒くれ者(冒険者)にらみをきかせ。


 態度が悪くて、騒々しい冒険者(不穏分子)も、柱サイズの『棒』にくくりつけて、反抗心を折る。C.V.様が怒れば、審判・仲裁のどちらもできないことを、身をもって知ってもらう。


 〔どうせ俺のような軟弱者は、ガキに押されただけで転落死する。眠ってる時に放火、隠し味に毒を盛られれば、人生終了だ〕


 そう考えれば、覚悟??も決まり。目をつぶって黒霊騎士様の攻撃を、視認しなければ。嵐の音に耐える程度のストレスで済むというもの。


 そんな”思考停止”によって、ユングウィルは『巨大な山崩し』を企画して。



 「御主人様・・・とっても楽しそうですね」「ええー、普通に危ないよ●ー●」

 「それで、黒霊騎士様に挑め(・・)ば、この危険行為を止めてくれます〇ー〇」

 「あらあら、フィニー。最初・・オハナシアイ(フレイムバイザー)から始めないと」


 「それで・・どういうことか(ユングウィル様、)説明を(覚悟は)してくださいます(よろしいですか)?」



 最重要事項(炎熱C.V.)存在ハーレムを、きっちり思い出した。

 そして”徳川綱吉”が経済を傾けた元凶は、完全にその政策が原因でしょう。


 その政策とは『大名の取り潰し』を、家光と並んで多数、行ったためだと推測します。


 ”忠臣蔵”において、取り潰された赤穂藩は〔『藩札』を何割返すか?〕と、いう問題に見舞われました。

 『藩札』というのは、『藩』独自の地方通貨であり、借金証文を兼ねる。

 『藩札を払う(渡す)から、銭・小判での正式な支払いは後日に行う』と、いうように使う。要は諸藩がツケ払いをしたという、お札っぽい『証文』です。


 そして忠臣蔵で赤穂藩が改易される際に、『藩札を6割も返した。普通は4割返しなのに⁉』と、感心されていましたが。


 要は大半の『大名家』が取り潰しになるたび、『借金が踏み倒されていた』と、いうことにほかならず。

 算定基準によっては3割どころか、2割以下しか返済しない。事実上の踏み倒しをやらかしていた。

 さらに武家の面子を守るため、”ねつ造”に近い算出方法を行い。


 『取り潰された藩における、藩札の支払いは4割が相場』と、いう数字も怪しいものです。例えば”どうせ藩が取り潰されるのだから、後は野となれ山となれ”と、いうのはノーカウントにするとか。小さな商人が泣き寝入りして、記録が残らなかったなど。

 

 武士のプライドばかり無駄に高く。財政の記録を怠り侮り、予算・人員をさかなかった。そういう藩が取り潰される非常時に〔藩札の4割を返した〕と、言いふらすのを信用できるでしょうか?

 おもいっきり、無理があります。


 商人のほうも”借金を踏み倒された”と、いう恥が知れ渡るのは、店の面子がつぶれる。そうなると『藩札の保証は4割が相場』と、いう『風潮・ウワサ』を作るほうが得であり


 その結果、『大名家の取り潰しによる被害・借金踏み倒しは、もっと大かった』と、考えるのですがいかがでしょう?



 もしくは『藩札』が紙くずになった、損害を取り返すため。某時代劇も真っ青な、あくどい商売に手を出すようになり。困窮して世間知らずな、浪人・弱者を食い物にしたり。平和な太平の世なのに、守りの商売をして、経済活動が鈍化した。

 諸藩も取り潰しを防ぐため、”賄賂工作”を行わねばならず。重税・臨時課税に労役を課すなど、事実上の悪政を行うようになっていく。


 そこに徳川綱吉が”忠臣蔵”でやらかした、”暴君の司法”を行う。『判例』を無視して、独善的な判決をくだすとなれば。

 ただでさえ大名取り潰しで、浪人があふれているのに、治安はますます悪くなり。”冤罪被害”も、さぞかし横行したでしょう。


 これだけやらかせば、経済が傾くのは当然であり。災害に対応できるはずないでしょう。

 

 以上、誰もが認める『大名が取り潰された数字』から、”徳川綱吉”が暗君・暴君であることを主張しました。

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