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閑話~炎熱C.V.の戦術:バーンスライダー

 あくまで”当てずっぽう”のハナシですので、くれぐれも本気になさらないでください。加えて歴史上の人物を侮辱することにもなります。スルーできない方は、読み飛ばしてください。



 戦国時代のネタに”汚物(馬糞)をつければ、傷が治る”と、いう”迷信治療”がはびこっていたそうですけど。

 それを聞いて〔なんと愚かな・・・〕と、言うだけなら簡単です。

 このネタは、そこそこ最近の雑学であり。少なくとも私は『戦のケガ(に汚物を塗ったこと)が原因で病死した』と、いう戦国武将(・・)の話は聞いたことがありません。


 あんな”迷信治療”がはびこっていたなら。

 もっと大勢の武将が”傷が膿んで病死”と、なっていたと愚考するのですが。有名どころの戦国大名・及び家臣の武将が『いくさの後に、すぐ病死した』と、いう話は過分にして聞かず。


 〔身分のある武将は、戦傷に”汚物”を塗る治療を受けていないのでは?〕と、愚考します。

  冒険者ギルドの職員スタッフであるユングウィル・ソレイストさん。


 彼はフレイシアたち下位C.V.のスキルアップに協力してくれた。本人にその気がなくとも、フレイシアたちチームの『魔術』が成長することに貢献しており。

 フレイシアたち兵士C.V.は、ユングウィルを多重婚ハーレムの中心にすえることを、(本人の了解なく)決定する。


 〔貴方を好ましく思います〕

 〔女系種族の次代を産むため、協力もお願いします〕

 〔本命シャドウのハーレムからはじかれたので、代わりに・・・・・〕


 こんな本当のコトを言っても、お互い不幸になるだけであり。

 戦争・・種族の下位C.V.としては、えり好みにかまけて、求婚活動を長引かせるのは避けたい。少しでも結婚生活(・・)を長引かせるため、努力は惜しまないつもりだ。


 〔そのためにはユングウィルには出世してもらわないと・・・〕


 ある程度の地位・財力を得て、生活に余裕を持ち。出世よりも結婚生活ハーレムに、時間リソースを注いでもらう。そのためならフレイシアたちは、グレーな手段も容赦なく使う。

 

 実際、侮辱の言葉に対して、『支配階級』のように怒り。

 『術式』を他勢力の前で複数使い、事を大きくしたのだが。



 「これはいったい、どういうことでございましょう・・・」


 「「「「「・・ー・・ッ」」」」」


 そんなフレイシアたちにさし向けられたのは、完全に戦闘型C.V.のシャルミナ・ヴァン・ローヴェル様だった。

 兵卒C.V.にすぎないフレイシアにとって、自分より高い魔力を持っている上位C.V.というのに加え。『魔王』に仕え、侍ることを許された、規格外の戦闘力を誇る御方であり。


 フレイシアたち兵卒C.V.が大軍を編成して挑んでも、死体の山ができて終わる。『武力』をちらつかせての交渉は、絶対してはいけない理不尽であり。

 そんな災厄の化身は、ゆっくりと口を開いた。


 「今回、男性(人間)とハーレムを作ろうとしているのは、貴女たちだけではありません。安易に強行手段(魔術)を使って、殿方に悪印象を与えるのは、厳に慎むべきです」



 古来より昔話では、多岐に渡る異種族結婚が、破綻を迎えており。異種族C.V.とて、その昔話は他人事ではない。


 人間側からすれば〔異種族との恋愛・婚姻は、破局してしまう。だから親の言うとおりに、結婚しなさい〕と、いう教訓を昔話に込めているのでしょうけど。


 女系種族C.V.としては〔せめて昔話で失敗したような。破綻した異種族結婚の二の舞だけ(・・)は演じないようにしましょう〕と、いうものであり。


 例えば〔子供を産んでいる部屋を、けっして見てはいけません〕と、申し送った。それなのに人間の夫がのぞき、見てはいけないものを、目の当たりにして破局する。

 そういう昔語りを知って〔私の夫なら大丈夫ですw〕などと、言ってられない。


 実家であるC.V.拠点に帰還する。仲間のC.V.に警備を頼む。『結界』にこもる。


 〔そもそも産室は、男性不可侵の領域ですわよね^!^〕

 〔仰る通りでございますっ!・!〕


 このように物心両面から手を打ち。異種族結婚を維持するのに必要な、『誓約』を守る計画を立てていく。それが様々(・・)な戦場で生きる、カオスヴァルキリーの【婚姻】というものであり。


 その計画は『ハーレムのあるじを探す』と、いう時点から既に始まっている。



 「求婚も含め、その前段階に強行手段をとりすぎたり。『策』を使って殿方を囲い込むと。


  人間の男性は、そのくびきから逃れようと、”不毛な浮気”に走ったり。

  心が離れ、『色欲』が減衰することが珍しくありません」


 「「「「「・・・^・」」」」」


 そのため恋愛シチュエーションに気を使ったり。いっそ『婚姻外交(繁殖目的)』と割り切って、C.V.ハーレムがないと生きていけない、心身に男性を●●してしまう。(●●まで行うのは、同族(C.V.)からもすこぶる評判が悪い)


 「そのためお相手(ターゲット)が恋愛に、どのくらい時間をかけるか?情熱で押し切るか、時間をかけて距離を縮めるべきか?

  魔術・戦闘力やハーレムへの忌避感を調べ。食事の好き嫌い、安らぐ条件や結婚願望などを知り。


  殿方にストレスを与えること無く、好意を蓄積していく。そのために情報を集め、やるべき事はいくらでもあります」


 C.V.の恋愛感においては至極、ごもっともなことをシャルミナ様は仰り。フレイシアたちも、かつてはまっとうな方法(マニュアル)で、ハーレム入りを目指したものだが。


 〔〔〔〔・・・-・〕〕〕〕


 〔だけど、その方法が使えるのは、上位C.V.様だけですけど〕


 魔王の側室であるシャルミナ様は、間違いなく上流階級であり。修行・恋愛に手間をかけ、自分より強い魔王(男性)と関係を持てた。自由恋愛?と半ば政略結婚の混成を、同時に楽しめた雲の上の存在であり。


 〔昔話にある、異種族結婚の失敗から学ぼう〕などと、いう艱難辛苦は『資料』でしか、ご存じない。口頭で『想い』を切り捨てられた、下位C.V.の失恋など実感しておらず。

 無論、その分の実力を示し、戦果をあげる義務も発生するのだが。


 〔〔〔〔〔同じてつは踏まない・・・今度こそっ!!〕〕〕〕〕


 フレイシアたちは、戦術を駆使して、恋愛の障害を突破する・・・とはいえ上司に配慮は必須であり。


 〔これ以上、強攻策をとるのは許さない。それを行えば、黒霊騎士シャルミナ様が制裁を行う〕・・・と、いう警告をもたらす使者として、シャルミナ様は来訪された。


 さらにシャルミナ様ほどの上位C.V.を、『メッセンジャー』として利用できる。

 それほど混成都市ウァーテルを支配する、イリス様は規格外の上位C.V.ということであり。


 〔おとなしくする・・・では足りない。

 私たち(チーム)が幸せになるためには、【依頼】に貢献する手柄が必要だわ〕


 再びハーレムの『枠』から外され、求婚相手を探すのはまっぴらです。


 そんなことを考えつつ、フレイシアたちは『講義(忠告)』を聞き続けた。






 〔名誉をかけて、決闘する〕


 誇り高き戦士にとっては『見せ場』でも、権力者たちにとっては『通過儀礼』にすぎない。

 貴族が『決闘』に勝てば、武勇を示せるが。負けても裏から、後日に報復すればいいだけであり。決闘に勝とうが負けようが、身分で劣る者の破滅は確定している。


 決闘が成立するのは『審判』、もしくはその代替となる衆目がある場合であり。あるいは決闘によって、同格の者が不毛な消耗戦を回避できる。勝者と敗者、双方が確実に利益を得られる、例外的な状況の時だけだ。


 それは混成都市ウァーテルが成立し、決闘を尊ぶC.V.勢力が、『流通』を握っても変わらず。

 ”侮辱”の言葉を受け、不意討ちで決闘を行うことを、他勢力(有象無象)に認めさせても。何らかの嫌がらせは、変わらず続く。


 フレイシアが単に決闘を行っても、徒労に終わると彼女は確信しており。



 「それではこれより冒険者・・・パーティー『戦神の槍』とC.V.フレイシア。両者による、模擬戦(決闘)を行う!」


 「ふざけんじゃねぇーー―!!このアマがっ!!」「「「「・・ー・・~・」」」」


 「「「・・●ー●・」」」「「・・:・ッ」」「・*・」「「・~・-・」」


 冒険者ギルドの訓練場において、模擬戦をった『決闘』が行われようとしていた。ちなみに相手は予定していた期日・対戦相手ではなく。


 決闘前の予行演習として、アドバイザー(ユングウィル)やフレイシアたちが『お願い』して、制裁に引きずり込んだ。他勢力に内通して、出世・報酬を裏取引していた、冒険者の”裏切り者”であり。


 〔決闘前に、未完成の『魔術』を調整するのに、協力してください〕と、言ったらホイホイ釣れた。本来の決闘相手である、他勢力に連絡を送った愚か者であり。


 「貴重な情報も(スポンサーに)得られたし(切られるか)この決闘に勝て(裏切り者として)たら私は(冒険者に)見逃しましょう(袋叩きにされるか)


 「「・・`・ッ」」「てめぇーー!」「殺す!!」「イヤァ・・」」


 『荒くれ者(冒険者)』たちに〔どちらにつくべきか?〕と、いうことを知らしめる『見せしめ』でもある。


 「それでは・・


      『アイスストーム!!』『コールドゾーン』『アイシクルカノン』


       ・始め!!`?」


 開始の合図を待たずに、フレイシアに向けて『水属性』の攻撃が放たれる。氷雪の嵐が吹き荒れ、それを増強する結界が展開し、氷塊が撃ち出され。


 『耐冷術式レジストコールド


 「「「・・ッ!?」」」


 『対抗術式』を唱えつつ、フレイシアは愛用装備(大盾)をかまえ、攻撃をしのぐ。

 普段や訓練の際は、仲間にあわせた兵士C.V.(共通)の装備だが。単独で決闘に出るとなれば、完全武装をまとう。


 「・・-・+!」×2 


 そんなフレイシアに対し、軽装の戦士二人がそれぞれ左右から疾走してくる。

 タイミングを合わせた挟撃は、大盾一つで防ぐのは厳しく。神秘な盾戦士タンクのごとく、フレイシアでは『マジックシールド』の類を展開することもできない。


 「殺ったぞ!!」「・・-ッ」


 『焦熱動床バーンスライダー


 「どわa*;+*ーー」「・-・・ッ・」


 とはいえ『火属性』の防御術役ディフェンダーとして、いくつか迎撃手段はあり。

 『灼熱の床板』を数枚置き、地面を溶岩流にする『魔術能力バーンスライダー』は、その一つだ。

 敵の足場を変化させ、動揺を誘うことを目的としており。それを踏んだ敵の脚を灼く、熱量はないものの。


 「ヤメッrR、*;*-」


 戦場において転倒することは、敗北への連鎖であり。足場からの熱波で、動揺した者の足払いをすることは、フレイシアにとってたやすく。


 『連火烈弾バルカン!+バーンスライダー』


 「ぐっ!?ッウワァーー・・*;*」


 とっさに跳躍して一度目の『バーンスライダー』を回避した者に、訓練用の『バルカン』をあてる。その一射で着地に失敗した者を、フレイシアは再度の『バーンスライダー』で引き寄せ。


 「「*・`;・」」


 「これで残るは三人ね。S級冒険者パーティーなら、もう少し持ちこたえて欲しいのだけど」


 「何故だっ!何故、初撃の『氷の魔術』が通じないっ!?」


 今まで訓練場で使った『魔術』を見れば、フレイシアたちが『火属性C.V.』と、いうことは明白であり。対抗する『()属性』が、弱点であることは間違いない。

 ただしフレイシアたちは戦争種族C.V.であり。

 スペックは高くとも、ワンパターンor手札が限られているモンスターの類ではない。


 弱点ミズへの対抗策ぐらい考え、研究成果を共有・・し、その上で訓練をしている。

 もっと言えば、戦闘力の高い冒険者(不穏分子)の情報を集め。金の動きを調べ、彼らが購入した『氷の魔道具』の使用方法を考え、対策も練る。


 〔不良冒険者の付け焼き刃(閃き)に、後れをとらない迎撃手段ぐらい、持っているわ〕


 「無論、キサマたちが衰えたから。高い位階ランクに依存して、その刃をびさせたからよ!」


 「キサマぁーーー!!」「そんなわけが、あるか・・・」「ふざけるなっ!」


 とはいえ真実を告げることなく、フレイシアは不良冒険者(内通者)たちを、こき下ろす。決闘で命を助けるかわり、名誉を貶め。

 連中に憧れる者、同調する冒険者たちの集団を、切り崩す布石を打っていき(見せしめにして)


 「こうなったら覚悟を決めろっ!!」「奥の手を使うのか・・・」

 「くそっ・・こんな所でつまづいていられるかっ!!」


 不穏な空気を漂わせる連中に対し、フレイシアは言の刃をふるう。


 『切り札を使うなら(フレイムバイザー)、急ぎなさ(setup)い。で(●ー●)ないと私の魔術能力で(バーンカウント!)、何もできずに終わってしまうわ』


 フレイシアが放った、挑発まじりの言葉に『魔力』が練り込まれ。

 『バーンスライダー』をベースにしたチームの切り札に、焦熱が注入されていく。

 

 それに対し『戦神の槍』たちは、自分たちの奥の手を、訓練場でさらすか否か。フレイシアの挑発に乗るか、無視するか迷い始めてしまい。


 『崩れて、爆ぜろ・・カノンバスター!!』


 「「「・●・*:!ーー*~」」」


 両脚を炙り、上方から熱波が襲いかかる。『術者』・『攻撃魔術』の両方を迎撃する、『カノンバスター』による挟撃によって、冒険者たちは無力化された。









 ネタバレ説明:『バーンスライダー』について


 8級火属性C.V.フレイシアが使う『魔術能力デザイン』であり。本来はチームで防御陣系を組むための『デザイン』です。


 フレイシア一人で発動すると、『焦熱動床バーンスライダー』の名の通り、『熱気を放つ動く床()(正方形)』を数枚放つ。ほぼ、びっくり仕掛け(ギミック)な『魔術能力』となります。


 ただし火を恐れるヒト・動物にとって、足下から熱波が放たれるのは、恐怖以外の何物でもなく。何と言うことはない、『動く床板』に動揺したり。足下に視線がいって、フレイシアの動作を見逃す。

 何より攻撃前後に『バーンスライダー』をかけられ、体勢を崩す。体勢が崩れなくとも、集中を乱すと隙を見せることになります。


 『前衛盾役タンク』ほどの頑強さがない。『防御術役ディフェンダー』であるフレイシアにとって、有用な『魔術能力』ですが。


 『バーンスライダー』の本領はC.V.班(チーム)で、使用した時であり。単純に『熱気を放つ動く床板』の枚数・性能がアップしますが。

 熱気の『熱量』が上がって、敵の脚を灼いたり。溶岩流・赤熱した動床などの『幻覚』を被せ、『バーンスライダー』の詳細を隠し、さらに敵集団の恐怖をあおあります。



 そもそも訓練場を破壊し、決闘相手を殺す『溶岩流』など、放てるはずもなく。

 しかも決闘相手の冒険者は5人もいるわけで。

 観客席で「「「・・●ー●・」」」していた、班の仲間がフレイシアの魔力供給サポートをしても問題無い。


 〔問題があるなら、苦情を言えばいいでしょう〕

 

 〔〔〔そうだよね^~^〕〕〕


 これが戦争種族C.V.の『決闘ルール』であり。

 いくら強くても『決闘=ケンカ』の範ちゅうを出ていない。強くなるほどケンカをせず、手の内(観客に)を隠したがる(馴れていない)

 そんな冒険者の隙をついた、戦術でした。

 『本多忠勝』『馬場信春』など、『生涯に、一度たりとも戦場で傷を負わなかった』と、いう伝説を持つ武将はいますけど。総大将を除く、たいていの武将は戦場に出て、傷の一つも負ったでしょう。

 そこで”迷信治療”などしていれば、一族・大名家の武将が病死して、組織崩壊していたと愚考します。


 ただし!私は〔”汚物を塗る迷信治療”がデマの類だ〕などと、一切考えません。誤訳・作り話なら、もっとマシな内容が出てくるでしょう。


 考えられるのは、身分のある者は”迷信治療”を行わなかった。『物忌み』など『穢れを清める風習』がある、高い身分の者は”汚物(の穢れ)”を塗る治療を受けず。軽傷が膿み腐って死亡する、その確率はマシとなり。


 そうして権力を持つ大名が、死傷者を増やす”迷信治療”に、気付いたか否か?それが各勢力・軍勢の強さを決めたと愚考します。

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