小者の雷~雷鈴電鐘::前
『竹取物語』とは、どんな物語でしょう?
私は『かぐや姫』によって人々が様々な冒険へと誘われる。月から来た『異邦の姫』の影響により、まがりなりにも『宝物』を求め。貴族とその家臣団が、外に目を向けた話だと愚考します。
もっとも『かぐや姫』に求婚した貴族のほとんどが、まともに『宝物』の探索を行わず。一番ましなのが『龍の珠』を求めた貴族ですが〔嵐の海で船が沈没した〕、という結末は明らかに力不足な姿をさらしており。いくら勇猛でも『超常の姫君』にふさわしいとは言えないでしょう。
『竹取物語』は異郷に目を向けると同時に、そこから『宝』を得ることを否定する。
〔貴族はしきたりに従って生きるべし〕、という戒めの物語だと愚考します。
獣と比べ、人間の身体能力は大きく劣る。だが『手指』に関しては、獣など丸腰以下の持たざるモノだ。
遠距離攻撃を可能とする。『石・武具』を細かく握る『指』と、スナップをきかせられる『手首』を持ち。水をすくい物体を移動させる『掌』は、仲間の救命すら可能とする。
〔そして手拍子を打てる。『音楽』を奏で発展させられるのは、人型種の特権と言える。
獣の『鳴き声』は連絡手段・模倣や、本能による『定番能力』にすぎず。
「威嚇・警告・狩り・子守」の四点で、獣の『鳴き声』はほぼ終わってしまい。『音楽』と言えるのは「異性へのアピール」ぐらいでしょう。
『音』を楽しみ、驚かせ、感動させられるのは人間の反則技と言える〕
『雷鈴電鐘!!』
『[:「`*・~^+-っ!*!」]』×3
ライゾウの奇襲により『合成鹿獣』三頭の頭蓋が瞬時に砕かれる。だが『鹿』の身体に『牙亀』『巨猿』の頭がはり付いた、異形のキマイラどもの生命力は高く。
ライゾウが『双短棍』をふるって、仕留められたのはたった三体だけだった。
「おのれぇ、迎え撃てっ!!」
『オwォオーーー!』×10[マジックバイト]×4「ルスト^リーフ」×8
当然、それで『キマイラエルク』の群れが壊滅するはずがなく。ライゾウに無数の『魔術』が放たれ殺到する。周囲を破壊し尽くす強風が吹き荒れ。その合間をぬって、噛みつき・腐食の『魔術』が対抗策までも潰しにかかり。
『旋風閃+雷鈴鐘!!』
「なっ!?」『「・:・~--」』[・・、:・?]
一挙動で『攻撃魔術』の射程外に走り去った。奇襲をかけたルートを逆戻りした、ライゾウの身に届くことなく『魔術』の重奏は終了し。
「油断するな!次の襲撃に・!`ッ・」
『落雷・豪雷・・~雷撃-~-電鐘』×3
『[「~・!;ッ!!-^-:-~」]』×6『ケェ-~っ!?』×3[「・!Gy・-^-Bbッ?!:*」]×9
倒れた『キマイラエルク』三体の身体から響き渡った、『雷鳴の幻術』に仰天する。驚きつつも周囲を見渡せる個体は少なく。『雷の音』に怯え、動揺を露わに、首を縮める『キマイラエルク』の頭部が大半だった。
『雷鈴電鐘!!』
「ぐっ・・!?」『*!;[・*:「--~*:!ッ!」:*-];+ォW*/』
それを見たライゾウは、一撃離脱で厄介そうな一頭と一人を始末にかかる。『雷鳴の幻術』に対し、もっとも動揺の少なかった『ボス格の脅威』を討ち取り。
『獣使い』であろう“賊”は右腕を砕くだけにとどまったものの。
「『雷撃の大魔術』を撃つ、つもりか!`!『牙亀』ども・:『防御結界』をはれ・・防御を固めろ!」
[[[[[[[[[[マジックドーム]]]]]]]]]]
『雷鳴の幻術』に対し、『防御天蓋』を展開するという。ライゾウにとっては大助かりな、“悪手”の指示を魔獣の群れに出してきた。
ならば容赦なく、この好機を活かさせてもらう。
『雷鈴電鐘!!』
「そこの三匹は、地に伏せ〔倒れろ〕!!」
『キマイラエルク』三体が、『獣使い』の指示に従って地面に倒れ。天蓋・屋根の『魔術障壁』が、ライゾウの襲撃を阻む『大盾』の連なりと化す。
それは『雷鈴電鐘』の突撃を一瞬だけ受け止めたものの。
『地雷・剛雷・・~電流-~-・雷鈴鐘』
地面に仕掛けられた。移動中のライゾウが脚から大地に付与した、『雷鈴鐘』の轟音により。倒れこんだ盾役の巨体が驚愕し。脚から伝わる『鳴動』によって、残りの『キマイラエルク』たちにも動揺が広がっていく。
それは鹿脚の機動力を捨てた『合成鹿獣』にとって、致命的な隙となり。
ライゾウにとっては、大きな好機だった。
〔魔力も残り少ない。コレで決める『雷鈴電鐘!!』〕
「「「コ、こ:・`ポイズンア`/*」」」
『巨猿』の頭が魔術の発動を試みる。それが完成する前に、ライゾウは双短棍を縦横無尽にふるい。
「バカな・・あれほどいた『キマイラ』が壊滅だと!?」
「^・・^-:^〔疲れたっ。とりあえず回復するツボを押してっ:〕思い知ったか。これがライゾウ様の力だ」
ライゾウは大見得を切って、勝利を宣言した。
森の奥にある開けた場所。『キマイラエルク』の群れが待機していて。その後、激しい戦闘があった場所に、黒衣の『邪術士』が訪れていた。
「これほどの『魔薬生物』をそろえても、シャドウ一人すら討ち取れんとは・・情けない」
そうつぶやく『邪術士』の声には、シーフへの嘲りがあり。標的への賞賛を帯びて。
そしてこれから使う『邪法』への期待に満ちていた。
「だが『儀式』を行う条件は満たされつつある。
こやつ等の『屍体』を材料にして『魔薬』を量産すれば・・・」
水場や用水路を『魔薬』によって穢せば。今回の『キマイラエルク』などものの数ではない、『魔獣の群れ』を率いることができるだろう。
さらにシャドウ一族が行動できる地域・時期を解析すれば。奴等が間に合わない状況を作り、惨劇を引き起こすことも可能だろう。
シャドウ一族が高い戦闘力を持つのは認めなければならない。だが常人・神秘を問わず、活動できる範囲には限界があり。世界と『狩り場』は広大すぎる。バカ正直にシャドウ一族と争うなど、愚か者の自殺行為にすぎない。
「よし、まずは『屍体』を『ギガスグール』に喰らわせて・・・」
「そうはいきませんわ」
「・`・っ!?」
女の声が木々の合間に響く。いけ好かない上品な声であり。同時に敵を踏みつぶすことになれきった、理不尽な言の葉でもあった。
「何Mぉ*/*」
『デッドリーホール』
誰何の問いは『暗黒の渦』に、のみ込まれていく。屍体の魔力・血や怨念すらもとどまることを許されず。
そして森の中は静寂につつまれた。
ネタバレ説明:『雷鈴電鐘』について前編
下級シャドウのライゾウが使う『魔術能力』です。端的に言うと『加速の身体強化』と『雷鳴の幻術』を同時に使う。
仲間とチームを組み。敵の『感知能力者』を『雷鳴の幻術』で惑わしつつ、『旋風閃』の機動力で間合いをつめて始末する。
単独では『雷鳴の幻術』で驚かせ、『旋風閃』の速さで奇襲・不意打ちを行う。
感覚が鋭敏な術者・モンスターを狩るための『魔術能力』であり。
不意打ちを行うための、姑息な“邪道技”とも言えます。
なお『雷鈴電鐘』を使用中の『旋風閃』は攻撃力が増し。『雷鈴鐘』の方は電磁波を放出できず、解析能力がなくなる。ひたすら様々な『雷鳴(の幻術)』を響かせる、悪目立ちするアレンジが行われます。
以上、『雷鈴電鐘』について前編になります
〔北欧神話は悪神ロキが、様々な『宝物・神具』を持ち込む神話〕、と仰る方がいます。
『竹取物語』でも、求婚者たちが本物の『宝物』を見出し、持ち込んでいたら。『北欧神話』ほどではなくとも、『宝物』によって争乱が引き起こされていたかもしれません。
しかし『かぐや姫』は『帝』のお召しまでも断り。一方の『帝』はかぐや姫が残した『不老不死の薬』を拒絶するという。
『宝物』を得る機会があった。それに等しい『帝のお召し』があったのに、どちらも拒絶したという。
『かぐや姫』は『変化』を嫌う、物語の原点だと愚考します・・・・・と言いたいのですが。
実は『かぐや姫』の最終節に〔かぐや姫の残した『不老不死の薬』を、日の本一の高い山の頂上で焼くように〕、と『帝』が命じるエピソードがあります。
当時の富士山は無名のマイナー山であり。首都の平安京からすれば辺境・魔境もいいところ。
その頂上に上るだけでも命がけの大冒険ですが。さらに『不老不死の霊薬』を持って行き燃やす。
近所の丘・低山で同様のことを行っても、やばそうな儀式が成立しそうですが。『霊峰富士』の頂上にレジェンド大冒険の登山を行って、『不老不死の霊薬』を燃やす。
子供の時なら〔それほどかぐや姫を想っていたんだな~〕、ですみますが。ファンタジー好きで、『龍脈』やらの知識を聞きかじっていると。
〔これで平穏が続いたら、奇跡だろう。あるいは既に天変地異が起こっている?〕、と愚考します。




