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26.閑話 カオスヴァルキリーという種族  クエスチョン

説明会です。ストーリー中で説明するのは難しい。できてもいつになるか知れたものではないキーワードを少し書きます。

カオスヴァルキリーという種族がいる。彼女たちは武術と魔術の両方を修めた〔戦争種族〕である。(戦闘種族ではない)そして大半の者はヴァイキングに崇拝されていないし、全員が北欧の神々に仕えていない。様々な文明・文化の戦乙女が集った連合種族である。

さてこの説明を聞いた人の大半はこう考えるだろう。

「女性限定で世界中の英雄・多神教の下級神、半神が集った軍勢とどう違うの?」と。イメージ的に8割がたそれで正しいです。

しかしカオスヴァルキリーは下級神ではありません。そして人間よりスペックで劣っている点があります。それは属性の制限が厳しいこと。

人間の術者は得手不得手はあってもほぼ全ての属性を使えます。自分の才能だけでは火、水、雷の得意な術しか使えないという縛りはあるでしょう。ですが魔術道具の補助を受ければあっさりその制限はなくなります。実戦では使えなくとも、錬金術ならほぼ万能に近い属性を使える。それが人間という種族の強みです。

ところがカオスヴァルキリーはこの属性の制約が厳しいのです。自分の属性と異なる魔術はもちろん道具も使えません。錬金術は虹属性という例外を除き人間より下手と言っても過言ではないでしょう。

まあたいていの人間より魔力は高い。魔力の〔認識能力〕も優れているので魔術師としての実力は人間どころか他の亜人にも勝ります。



ですがこの属性の縛りは少しのメリットをもたらし。そしてそのメリットが台無しになるようなリスク・呪縛をカオスヴァルキリーにもたらしているのです。


イリスや後続のカオスヴァルキリーたちがウァーテルに侵略を仕掛けたのも呪いを軽減するための拠点作りという理由があります。選民思想や考えなしの世界征服・平和のためではありません。

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