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169.歓楽の街~ヴェノムユーザー

 『さそり座』の神話。それを読み返して、思うことが一つ。

 それは〔アポロン神は嫌われている。もしくはディスられているのでは?〕ということです。


 サソリは星鎧ならヒーローになりますが。基本、亜怪人や悪党のモチーフであり。それは古代ギリシャでも変わらないと推測します。


 もちろんサソリが多数、生息している地域ならば〔恐ろしい神の遣い・化身としてまつられる〕ことはあり得るでしょう。ですが古代ギリシャにそこまでサソリがいたでしょうか?


 気候変動などで、今より生息している可能性もあります。それでも毒針を持つサソリは人気がなく。むしろ忌み嫌われており。


 ギリシャ神話でも上位の『アポロン神』にふさわしい『遣い・配下』なのか?私は首をひねるばかりです。

 『混成の暴行亜人ゴブリン・オーク・トロール』集団の一角を形成するオーク。その進軍を知らされた主様サヘルとルサーナは迎撃に向かい。

 ある程度、二体一組のオークを狩ってから、主様は閃光斧を装備して遊撃を仕掛けに行き。


 一方のルサーナは『多色怪毒ワンダーヴェノム』の準備に入った。

 今まで人間の領域で使ってもリスクの低い消毒・解毒の溶液ではなく。主様の魔術杖・猛犬として、敵を殲滅する『猛毒』の生成に取りかかる。


 「ギャ、ギャッ!」「グルッ」「ゴブバッ!」


 「来たか・・・」


 「「「・・・」」」


 とはいえ主様サヘルのサポートを忘れて、準備に執心するなど論外だ。ルサーナは作り置きの溶液を錬成して香水モドキ(フェロモン)を作り。それを気体化して地表・・をなでるようにに散布する。飲めない香水はルサーナにとって『毒物』という認識であり。『ワンダーヴェノム』の対象だ。


 それらを空気中・・・全体に散布してはいけない。それではオークまで釣ってしまい。

 不確定要素となり得る、ゴブリンだけを引き寄せて狩れない。


 「「「グルラァァ!!!」」」


 『流体毒液ワンダーヴェノム


 気化させた香水モドキを液化し、地面をぬらす。それによってできた泥に、魔力を付与してずらし。


 「ギッ!?」「ベッ」「ラァァ!!・・・!?」


 襲い来るゴブリン三匹のうち、二体を転倒させ。突然、単独の突撃となったゴブリンの動揺を誘う。そうして無謀な突出をするゴブリン一匹を迎撃する。ルサーナは『固形毒物ワンダーヴェノム』で錬成した剛爪付きガントレットで派手に切り裂き。


 『蛇毒の担い手(ヴェノムユーザー)


 『猛毒』を扱い、戦闘を行える『身体強化』を発動する。そうして自らの背後に肘打ひじうちを放った。


 「ギャコッ!?」


 「あと二匹っ、『ワンダーヴェノム!』」


 「ゴカッ」「ギッ」「「・・・ッ!」」


 何も無いはずの空間に、割られたゴブリンの頭が出現する。それを一顧だにせず、ルサーナは背後を振り向き後退し。

 転倒したゴブリン二匹の首を正確に踏み砕いた。


 「シャッ!」「・・・」


 「もう感知している。無駄だっ!」


 小柄なゴブリンが空中からわき出るように出現し、ナイフを投じてくる。それらを余裕でかわしつつ、ルサーナは片足を蹴り上げ。


 「バハッ!?」


 姿隠しか透明化なのかは不明だが。それら隠行術がまだ通じると考えた、愚かな暗殺ゴブリンを蹴り砕いた。


 「ケッ、ギフグッ!」


 「逃がさない・・・『石化毒物ワンダーヴェノム!』」


 「・・・ッ!」


 形勢不利と見たゴブリン一匹が、逃走をこころみる。だがそれは悪手だ。

 既にゴブリン共には気体化した香水モドキ(ワンダーヴェノム)をふきつけており。皮膚に付着したそれを、多めの魔力で固体セキ化すればどうなるか。


 「・・:・*!・・ッ」 


 「顔面と汗腺が多い(・・・・・)ところをコーティングしてしまう。コレは殿方サヘルには見せられないな」


 固体化し仮面のように顔を覆う、毒物をつけたゴブリンが悶絶している。呼吸が困難なのに加え。

 どうやら香水モドキと汗が混ざった身体部位も疑似的に『石化』した。多めの魔力による強制力で、“大事なニク”をまきこんで変成セキカしたらしい。


 「まずは痕跡を破砕して・・・」


 「-----ッ+:*`」


 「ゴブリン程度なら、体術だけで仕留められる。だったら固形毒物ワンダーヴェノムの爪は必要ないか・・・」


 そんなことをつぶやきつつ、ルサーナは次の狩り場へと移動する。俯瞰視点マップでオークの陣容を見つつ、『猛毒』の生成も継続しながら。

 

 それから程なくして、オーク集団に同行・おこぼれを狙ったゴブリンたちは全滅した。


 


 『ワンダーヴェノム』という魔術能力がある。ルサーナが『毒』と認識したものを形態変化させる。自然界・他者が調合したものに、ルサーナが魔術で生成した様々な『毒』


 それらに付与魔術で干渉し、錬成で形態変化を強制する。『気体』『液体』に『固体』へと変化した『毒』は周囲の者たちを驚かせ。

 毒を操る知識・技量に覚悟のない者たちの馬脚を現させる。奴等は“毒使い”などと自惚れているが。毒性の弱い(・・)『ワンダーヴェノム』を目の当たりにすると、大騒ぎして破滅していく。


 「ゴブリンはいなくなった。ならば次は・・・」


 もっとも敗北した“毒殺魔”連中は、明日の我が身かもしれない。そうならないよう、『毒』の扱いには慎重に慎重を重ね。間違っても主様サヘルの『錬金光術アルケミックライト』が『毒殺魔』の汚名を被せられないよう、【誓約】をかけて使用する必要がある。


 『ヴェノムユーザー』という毒を感知できる、身体強化を併用する。その能力も【誓約】の一つだ。


 『ルサーナ、無事か?』


 『主様サヘル、こちらは順調です。ゴブリン共は沈黙しました』


 そんな事実確認をしていたルサーナに、サヘル様から『魔術通信』が入る。『ワンダーヴェノム』で作った『壁色の溶液ドク』を耳に付着させ、その震動により通信を行う。秘匿性の高い『魔術通信』だが、頭部に毒を付着させるリスク付きの魔術であり。



 〔もし御身を害することがあれば、即座にこの喉を掻き切る所存です〕


 〔あ~~・・・、頼んだぞルサーナ(オモスギルケド)。戦場でオレの命はオマエに預ける〕


 〔お任せ下さい、マイマスター〕



 こんなやり取りの後に、完成した『魔術通信』だ。当然、通信内容は重要事項に限られる。


 『こちらで〈魔王候補(エルダーオーク)〉を確認した。〈閃光斧〉では防御を破ることができず。

 結局、切り札の〈インビジブルダーツ〉を使うはめになった』


 主様の切り札である『インビジブルダーツ』。極細・透明な針を『攻撃光術』で加速し撃ち出す。

 へたな業物より高価な『針』を使い捨てにしなければならない。金食い虫で不本意な切り札だ。


 『わかりました。至急、〈針〉を用意いたします』


 『チ・ガ・ウ!そちらにもエルダーオークが向かう可能性がある。急いで合流するぞ』


 『かしこまりました、主様サヘル


 そんなやり取りを交わし、合流地点を決めてから『通信』切り。



 ルサーナは合流場所とは別の地点へと移動する。つい先程、ゴブリン共を破砕したところにオモムき。


 「・・、・・、・・ゲフッ」


 新鮮なニクを喰い、満足げな息をはくエルダーオークに遭遇した。




 『エルダーオーク』という上位オークがいる。

 基本、オークは強力になるほどパワー・防御力が増して、巨体になっていく。それはシンプルに強くなると言えるが、終わりの始まりでしかない。


 理由はこの世界には魔力があり。ジュネラルオークより大きな怪物など珍しくもないからだ。

 つまりジュネラルオークに進化して、強大な力を得たと増長すると。ちょっと強めな下級巨人(トロ-ル)むさぼり喰われるという。

 成長どころか命が終了してしまうのだ。しかもゴブリンと比べ、逃げ足が遅く。大食い(コスト高)のためエサを求め、縄張り争いが発生しやすい。敵・脅威が多いのに、退却ができないのだ。


 「だからオークが脅威になるのは、外的要因ウラコウサクがあるときぐらいなのだけど・・・」


 「ググッ、バッ、オオーーー!」


 稀に『エルダーオーク』という上位種が誕生する。一見するとジュネラルより小柄で、せオークにしか見えないが。魔力を得て、知性が高くなり。魔王へ進化するため、計画的に食事を摂る。


 “暴行豚人”ではなく、『退却の判断ができる魔猪』と同列に考えるべきモンスターだ。

 その脅威がルサーナに向かって突進してくる。


 『流体毒液ワンダーヴェノム


 『液化』した毒を地面に走らせる。それを踏めば足を滑らせ、転倒するだろう。最低でも警戒して足を止めればペースを崩せる。


 「ッ!?バメウッ!!」


 だがエルダーオークは転倒しかけたものの、突進を止めない。長靴のような魔力が脚を覆い。泥を飛び散らせながらも、ルサーナの間合いへ入ってくる。


 「『身体強化ヴェノムユーザー』!」


 それを迎撃すべく、ルサーナは『毒』の感知・解析能力を併せ持つ『身体強化』を発動する。『感知』に魔力を振り分けたぶん、パワー・防御力の強化は劣る。身体強化としては、器用貧乏な魔術だ。


 ただし“暴行亜人”との戦いにおいて、『毒感知』の能力は『動作解析サキヨミ』へと変ぼうする。ルサーナはサヘル様の所有物モノであり、“暴行亜人”の体液は汚らわしい“有害物質ドク”でしかない。実際、奴等の体液は塗布・服用のどちらをしても、ロクなことにならないだろう。


 よって“有害物質タイエキ”の詳細な感知による『動作解析』を行い。その上でカウンターを放てば、パワー不足を充分に補える。


 「ッ!?」


 「ジャハッ!」


 カウンターを合わせようとした、ルサーナの背筋に冷たいものがはしる。とっさに飛び退き距離をとるも、悪寒は強くなるばかりで。


 「それはっ!?」


 「ジャジャッ・・・+*」


 「邪眼か。厄介なっ」


 魔王候補エルダーオークは魔王の力を部分的に使える。その権能は個々それぞれだが、たいていはオーク・魔猪の能力を強化したものだ。

 だが異能力に絶対の法則テイバンなどない。ルサーナは身をもってそれを知り。

 『邪眼』の呪術により、すさまじい疲労にさいなまれていた。


 「このままでは、いけない。一旦、仕切り直してっ・・」


 「バルザッ!ボォーー!!!」


 ルサーナは背を見せ、エルダーオークと距離を取るべく走り出す。そんな彼女の背に咆哮ほうこうがたたきつけられ、同時に魔王候補エルダーオークが再び突進を開始した。


 「くっ・・・」


 勝利を確信したエルダーオークが獣欲を解放すべく、大量の唾液をとばす。6級C.V.ともなれば、魔王の供物くもつに十分な魔力を帯びている。

 それを貪り、魔王になった自らの姿を夢想したのだろう。






 身の程知らずにも。


 『爆化毒霧ワンダーヴェノム


 「シュアッ⁉ブルラァァ!!!」


 背面にストックしていた毒の結晶コタイを、ルサーナは気体へと変化させる。蒸散したそれは高熱のブレスと化し、エルダーオークの邪眼を顔面ごと焼きつくした。


 「オオオォォーー~ッ!」


 『蛇毒の担い手(ヴェノムユーザー)』 


 「ガポッ⁉」


 そしてエルダーオークの胸板を打ち砕く、ルサーナの肘がたたきつけられた。


 複数体の魔物と交戦するC.V.の体術において、背後への肘打ちは基本動作であり。まして先程から『毒の形態変化(ワンダーヴェノム)』の使用により、この場は毒霧が漂っている。そんな場所で、激しい動作トッシンなどすれば気化毒が体表に付着し続け。


 『ヴェノムユーザー』を使用しているルサーナは、付着している毒素ごとエルダーオークの挙動を見透かすことができる。弱い気化毒でも、付着し続ければ塗料と化し。


 『ヴェノムユーザー』が感知を行うための、目印・くさびと成るのだ。それによりルサーナは背後のエルダーオークを完全に捕捉する。


 「・・、・・、・・・ッ」


 「まだ生きているとは、随分と頑丈ね」


 エルダーオークの挙動を看破しつつ、ルサーナはそれに合わせた打撃をたたきこむ。

 防御を固めた時は、防御力の低い指・痛点を打ち。逆襲を試みれば、カウンターをたたき込む。そうしてフェイントを交えた時は、引っかかったフリをしたり。


 『固体毒爪ワンダーヴェノム!』


 「ゴァアッ!?」


 『固体化した毒(ワンダーヴェノム)』で巨爪を形成し、大技を放つ。それによりエルダーオークは確実にダメージと毒素を蓄積していき。


 「そろそろトドメをささせてもらう。覚悟っ!」


 「・・・ブガッ、ロォーー~~~!!!」


 『トドメ』の言の刃に対し、エルダーオークが応じてくる。そうして腰のポーチから薬瓶を取り出し、中身を勢いよくあおった。


 「それはっ!?」


 「ガルアッ、ロォーー~~~!!!」


 急速に魔王候補エルダーオークに魔力が集束し、皮ばかりの身体が膨張していく。


 「魔王の降臨・・・まさか『魔薬』で成し遂げるなんて・・・」


 「ロ、ロ、ロォ!オオォーー~~~!!?・・・!?」


 しかし身体の膨張は一瞬のこと。脂肪・筋肉の鎧が魔力の血潮によって形成され。巨人種を超える威圧感が放たれる。額から下腹部に至るまで、魔術紋が浮かび。




 「『毒の形態変化(ワンダーヴェノム)』×3」


 魔王の魔術紋アカシは溶け消え、蒸発し、無価値な石の欠片と化した。


 「!?・・・+;*----!!?」


 「安物の魔王もいたモノね。まあ“賊”の使い魔ごときではこんなモノか」


 「ナニをっ!キサマいったいナニをしダッ!?」


 『ワンダーヴェノム』


 「ッ!gyァアアーー~~~ッl」


 “暴行豚”に応えること無く、ルサーナは己の任務を果たす。“魔薬ドク”で急成長した巨体の血液ドクに、『ワンダーヴェノム』で干渉を行い。


 「ゴォgォ!??、ビッ、Hぃyッッy!!」


 血液を沸騰・気化させる。固めて血栓を急造し、血流を詰まらせる。そうして破裂した血管から流れた魔薬を『流体毒液ワンダーヴェノム』で吸いあげた。

 それにより仮初めの魔王が、瀕死の干からびたオークへと堕とされる。


 『キサマッ!・・ナッなニをシDァァ』


 「よし『大脳』への干渉はしていない。それにしても・・・この状態で『念話』を使えるとは。

  けっこう強力な『魔()』だったわね」


 『こダエrお、ワレのじツモンにコダッ、答え+;`~』


 断末魔のまざる、ろれつの怪しい念話がうるさく響く。だがルサーナに“害獣”と語らう趣味など無い。奇特な戦闘狂なら〔冥土の土産、死出の手向け〕とネタばらしを楽しむのだろう。


 しかしルサーナはサヘル様をマスターと仰ぐ、『魔術書』でありC.V.なのだ。

 サヘル様の同族、C.V.の同胞たちを貪る。欲望を吐き出し、使い潰し、尊厳を貶める。そんな生態を持つ最低の“害獣”と語る口は無い。


 『オボエテイロッ!コレデ終わったと思うな!ワレは必ずヨミガえっ・・・エッ!?!?!!!』


 『蛇毒の担い手(ヴェノムユーザー)


 そもそもオーク集団・・との戦いは終了していない。オークに限ったことではないが“急速に増殖”する“暴行亜人”どもの知力アタマは一種のチートであり。

 〔鳥が本能で飛び方を知っている〕ように〔略奪暴行セントウの手際を短期間で覚える〕のは、普通に脅威だ。素人兵士ノウミンからすれば『戦闘民族』に等しい。


 「だからココで終わってもらう。オークはこの場で全滅してもらう」


 『キサマっ、なにヲ、何をする気だっ!gyィィーー;`』


 強化した身体でルサーナは仮初め魔王の肉塊オークを抱きしめた。さっき行った『血液の破壊』に連鎖して、血管・内臓も破砕しており。生き汚い命脈は程なく、完全に尽きるだろう。


 「こんなことだろうと、思った」


 『なッ!?』


 しかし魔王降臨の際に、増大した魔力が消えていない。それどころか息を潜めるように存在を隠し。バレた途端に、拡散して地中への逃走を試み・・・


 [『ワンダー!』          『ユーザー!!』


          『アンチ・・』          カラミティトリガー rise up]


 ルサーナの全力によって絡め取られる。『戦闘準備』の時から精製・生成していた『猛毒ワンダー』を流し。それをあえて『拒絶アンチ』させて同化を許さず。

 その状況を『感知する身体強化ユーザー』で捕捉しつつ、肉塊オーク抱きつぶす。依り代の肉塊もろとも完全に破壊する魔術イメージを流し込み。


 『ーー~・・ッ!』


 『ワンダーヒュドラ!!』


 断末魔の叫びごとオークの『知識転写マリョク』を消滅させる。これで〈オークを絶滅〉などということは有り得ない。今回の件は、せいぜい支城・分家を破壊した程度のことだ。

 だが当分の間、この近隣においてのみ。生まれて半月そこらで、他種族に略奪暴行をする“暴行豚”の増殖は減るだろう。


 『ワンダーヒュドラ』にはそのぐらいの強制力はある。

 拳闘ボクシングが攻・防とトレーニングの三相からなり。騎士が武術・馬術とそれらを維持する『経済』で成立するように。

 ルサーナの切り札も『ワンダー』『アンチ』と『ユーザー』を掛け合わせた全力なのだ。


 そんなことを考えつつ、ルサーナは主様サヘルと合流すべく移動を開始した。

  

 そもそもメジャー神格の眷族で『虫』は少数・マイナーです。

 エジプトの『フンコロガシ(スカラベ)』ぐらいでしょうか。あとは蝶が妖精(消えた神)を連想させたり。〔朝蜘蛛は神の遣い〕という言葉もあります。もっとも〔夜蜘蛛は親でも殺せ〕と続くのですが。


 日本だと『ムカデ』が山神・鉱山の守護神とのことですが。蛇竜の敵であるため、その信者たちからも悪神あつかいされ。神仏習合からも外れているようだと愚考します。

 他にもハエ・イナゴなど『虫』を使い魔にしているのは、邪神・悪魔が多く。


 〔何故アポロン神は不人気なサソリを使役したのだろう?〕

 〔ルーツに関係あるのか。ゼウスに下剋上を狙ったペナルティなのか?〕


 真実はともかく、個人的な想像のネタにはなると思います。

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