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神様とおにぎりカフェはじめました!  作者: 鈴羽えりか
高校デビューより異世界デビュー
7/15

2-6.妄想癖

謝っても、胸ぐらを掴む手を離さないでいると、「ヴァン」と一声、エミユが発した。


穏やかなようでいて芯の通った声音に、ヴァンはパッと手を離した。


謝ってきてくれたのは、エミユだった。


「ごめんね、あかねちゃん。ヴァンは口も悪いけど、手も悪いんだ。後で、僕がきつ〜くお仕置きしておくから、許してね♪」


お仕置き?

超絶イケメンの青年が、二人きりでお仕置きタイムとなると……まさか、あんなことやこんなことや?!


いや、それは未だ手を出したことのないゲームのジャンルなんで、私には刺激が強いですっ!!


「私なら、大丈夫ですので……っ!どうか、お手柔らかに!」

「ん?あかねちゃん、どんなお仕置き想像したの?」


顔を真っ赤にしているであろう私を見て、エミユは楽しそうに笑った。


……どんな想像したか、この人にはばれているような気がする。


この人はあれだ、恋愛ゲームでいう"温厚そうに見えて実は腹黒タイプ"な人だ。

攻略が難しい感じの。て、いや、攻略しようとしてどうする!

私は友達もできたことなければ、男子ともうまく話せないし、彼氏なんていたこともないし!


まぁ、恋愛ゲームはたくさんプレイしてクリアしてきたけど、あれはあくまでゲームの世界であって…………

でも、私は今、現実に異世界に召喚されてここに存在しているわけで……。


いやいや、一体私は何をしに来たんだ。来たんじゃなくて、呼ばれたんだけど。


「……っで!私はなんでこの世界に召喚されたんですか?!」


エミユの視線から逃れるように、無理やり話を本題に戻し、勢いよくルイのほうに顔を向けた。


ルイは少し驚きながらも、話を進めてくれた。


「あ、はい。あかねを召喚した理由なのですが、私たちが消えてしまわないように、知恵をお貸しいただき、協力してもらいたいのです」

「その知恵って、どんな?」

「それをこれから、あなたに考えてもらいたいのですが」

「……協力って?」

「それもあなたがだした知恵の元に、なにかしら協力していただきたいのです」

「…………」



まさかの具体的課題なしっ!!!

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