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神様とおにぎりカフェはじめました!  作者: 鈴羽えりか
プロローグ
1/15

1.プロローグ


「よし、これで大丈夫」


桜舞い散る木の下で、新しい制服に身を包んだ私は、緊張とわくわくした気持ちに、頬を少し紅潮させていた。


私の名前は、須藤あかね。

今日は高校の入学式、高校生活が始まる。


紺のブレザーに、白いブラウスと胸元には赤いリボン。それに、赤と白のチェック柄のスカート。

スカートの丈は、2回ほど腰の部分で折り曲げて膝上に。

中学まで三つ編みおさげだった髪型は、おろしてストレートロングに。


手には、入学祝に親から買ってもらったスマートホン。

今しがた、若者に人気だというSNSアプリをダウンロードしたところだ。


「これで、写真を投稿して世界中の人と交流ができるのか……地味な格好はやめたし、若い人に人気のあるアプリもダウンロードしたし、これでクラスメートと仲良くなる第一歩は完了!」


私は両手に力を込め、拳をぎゅっと握った。


今日から私は生まれかわっーーーーピロリンッ♪


「もう、なに?新たな学校生活に決意を新たにしている時に……メッセージ?」


ぎゅっと握りしめていた左手にあるスマートホンの画面に目をやると、先程ダウンロードしたばかりのSNSアプリ"フォトグラム"から、メッセージが届いたというお知らせの音色とマークが現れていた。


「まだ投稿もしてなくて、フォローもフォロワーもいないのに……誰からだろう?運営側からのあいさつかな?」


そう思い、なんの躊躇もなくメッセージマークに人差し指で触れ、メッセージ画面を開く。


そこには、


「『ようこそ、神々の世界へ。あなたには、こちらの世界で我々を助ける義務ができました』?」


神々の世界?助ける義務?え、なにこれ、なんか間違ってゲームアプリでも取っちゃったのかな?


なんて考えているのもつかの間、途端にスマートホンの画面が激しく光出す。


「うわっ!まぶしっーーーーー」


私は、目を開けていられないほどの眩しさに、瞼をぎゅっとつむり、スマートホンから顔を反らした。






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