↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/80

ーーー54---


食事を終えた俺達は、並びで取った部屋の片方。


まあ、俺の部屋にいる。


疲れてすぐに寝たいところではあるがいろいろとしておかなきゃいけない。


けど眠い。


「詳しいことは明日の朝にしよう。

 とりあえず、

   物理的に俺に怪我をさせない

   俺の物理的財産を奪わない

   それ以外は奴隷になる前と同じ

   俺から逃げない

   欲しい物、してほしい事、またその逆は正直に言う


 で、詳しいことは明日の朝に話をしよう。

 じゃあ、お休み。」


そういって俺はベッドに入る。


奴隷についての一般常識も教えてもらおう。


というか倒れこんだところで記憶が途絶える。




『チュンチュンチューーーーーーーーン』


スズメ的なスズメではない何かの鳴き声で目が覚める。


昨夜早い時間に寝たおかげか目覚めは良い。


うーーーん。


今は何時ごろだろう。


って考えたところで違和感を覚える。


左腕が重い。というか同じベッドに誰かいる。


おい、奴隷娘。なぜ同じベッドで寝ている。


しかも俺の左腕を枕に?


しかも抱き着くような姿勢で?


しかも一糸まとわぬ姿で?


うん「B」位か。


俺が思わぬ展開にいろいろと固まっていると、目を覚ました奴隷娘が、


「奴隷がすることは商館で教わったのですが、ご主人様が眠られてしまったので。」


顔を赤くしながらスリスリしてくる。


14歳の体に朝にそんなことされたらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。


プツッ。


理性の限界を超えた俺は布団をふっとばし、横で赤い顔をしたままの奴隷娘に欲情のまま覆いかぶさり、・・・


「お客様―――。朝ですよーーー。」


踏み込んできた宿の看板娘(12歳)に現場を押さえられた。


「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。」





「いや違うんです、お客様。

 覗こうとか邪魔しようとかじゃなくて。」


正座をしているのは、俺ではなくて看板娘(12歳)だ。


ただ、向かい合うのが全裸の俺とシーツを蒔いただけの奴隷娘ってのが大分アレだ。


真っ赤な顔の奴隷娘と看板娘。


マッパの俺の対空砲は高々度迎撃可能な角度で発射準備完了だ。


そこへ声を聞きつけておかみさんが・・・・


数分後正座をしている人物は変わっていた。





「誤解してごめんなさいね~。」


誤解が解けるのは良いんですが、女将さんもう服着ていいですか?


というか出て行ってもらっていいですか?




非常に気まずい雰囲気のまま宿の一階にある食堂で朝食を頂いている。


給仕する側の俺も奴隷娘も、給仕する側の女将さんも娘っ子も無言だ。


朝食だというのに昨夜の3倍くらい多い、10倍くらい豪華な食事だ。


なにしろツノツナのステーキが出ている。


ミノタウロスのシチューに、白パンにワインもだ。


新鮮そうなサラダに果物、チーズみたいなのもある。


「疑ったお詫びにもう一泊無料でサービスするんで泊まってってよ。

 もちろん部屋には一切入らないから。」


女将さん、もう止めてもらっていいですか?


俺のライフがゼロになりそうです。




厚意というか、損害賠償か慰謝料的なものを受けることにして、夕方戻ることを伝えていそいそと街に出る。


というか、あまりあそこに居たくない。


とりあえず外には出たものの、今日何するかまでは考えてなかった。


とりあえず少しゆっくりと、邪魔の入らないところで今後のことについて話したい。


「どっか邪魔の入らない二人きりになれるところって無い?」


「今朝の続きでしょうか?

それならば、少し裏通りに連れ込み宿があります。

 今はまだ『東陽』ですから、もう少しすれば入れるはずです。

 たしか日没前までで2000ゴル位かかります。」


頬を赤らめて言うな。


「いやそうじゃなくて。」


植え付けられた常識によると、確かこの国では一日を6等分して、

  日が出たら東陽

  南中付近が南陽

  日没までは西陽

常に太陽と真反対に位置する月の位置で

  東月

  南月

  西月

と分けていたはず。


ってことは朝から夕方までで2000円のフリータイムってやつだ。


日本でも「見た」ことはある。


高速道路のIC辺りによくある大人のアミューズメントだよね。


「今後について話し合いたいんだよ。

 そのための会議室とか個室みたいなの。」


「では商業ギルドの貸し部屋か貸し会議室、昼前の食堂辺りが人目に触れずに話ができます。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。