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ーーー37---

奴隷商館を後にして宿に向かう。


追加で取った部屋は今日のところは無駄になりそうだがまあ仕方ない。


とりあえず一寝入りしてからだ。


明日は、


 1 ツノツナを売って残りの600万ゴルを作る

 2 自分の能力(身体・魔法)がどれだけかを確かめる

 3 ババンガ商会で夕食

 おまけ 冒険者ギルドを見てみる


をする必要がある。





目覚めるとまだ辺りは暗かった。


遠足前の園児か。


なんか行事の前は興奮で寝れず、当日は楽しみで早起きしてしまって肝心の最中に眠くなってしまう子だったのを思い出す。


まあ、修学旅行は日中よりも夜が本番って話しもあるから、それでオッケーだったが。


部屋を出て宿の食堂に行ってみると、もう朝食は食べられるようだ。


宿屋って大変だな。


夜は酒を出すので遅いし、朝は朝食を出すので早い。


日中は洗濯や掃除、料理の仕込み。


休日なんて多分無い。


従業員がいるなら良いが、家族営業だと疲れ切っちゃうんじゃないのかな。


そんなことを考えながら、朝食をとる。


硬い黒パンに何かの芋を茹でたもの、塩味のスープ。それと果実水。


まあ朝食は軽めにって人も多いかもね。


今日することの順番を考える。


まず商人ギルドに行って金を作る。


隣の冒険者ギルドに行って、討伐依頼を見て、人の行かなさそうな所を探す。


そこに行って訓練する。


戻って夕食。


これが無駄のないプランだな。


ついでに冒険者ギルドへの依頼の出し方も確認してみようかな。


奴隷娘ちゃんが騙されたようなことが実際にできそうなのか確認もしておくべきだろうし。


食事を終え、果実水を一息に飲み干すと宿をでて商人ギルドへ向かう。


商人ギルドへ着くころには空はうっすら明るくなっていた。


もう営業しているようだ。


営業時間を確認してなかったけど、確認する必要があるな。


ドアを開けると


「ようこそカキ様」


昨日のジト目受付嬢が目ざとく俺を見つけて声をかけてくる。


客は俺一人。


そらこんな早朝に満員御礼ってことはないだろな。


でも、俺の名前を憶えてたんだ。


一回しか会ってないのに。


たとえ衝撃的なことがあったとしてもすごい記憶力だ。


受付には必須の能力なのかもしれない。


「ちょうどご相談がありましたので応接室へおいでください。」


そのまま受付嬢に腕を組まれ応接室へ連行される。


腕に・・・当たって・・・・朝だし・・・・・・ちょっと待ってもっとゆっくり。


なんて不埒なことを考えている時間はあっという間に過ぎ去り、応接室に押し込まれました。


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