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しかし選択肢は九つ。
あえて分類するなら
①+(一)の前衛・重戦士型
①+(二)の中衛・戦士型
①+(三)の遊撃・軽戦士型
②+(一)の前衛・魔法戦士
②+(二)の万能型魔法戦士
②+(三)の後衛・魔法戦士
③+(一)の前衛・魔法戦士
③+(二)の中衛・魔法戦士
③+(三)の後衛・魔術師
ってところだろうか。
ゲームでは、万能型か極振りが遊んでいて楽しかったが、これは新しい人生だし、慎重に決めなくちゃいけないだろう。
遊びじゃないんだ。
最初は一人だろうし、戦士や魔術師の特化型では対処できないこともあるだろう。
やはり万能型にしよう。
万能型の②+(二)ならどんなことにでも対応できるだろう。
筋力85、精神力90、器用度100、敏捷度85、耐久値80、抵抗値90、魅力値75
LP700、MP700
渡界人の補正で、
筋力 +5%
精神力+5%
抵抗値+5%
耐久値+5%
LP +5%
MP +5%
があるので
筋力 89
精神力 95
器用度100
敏捷度 85
耐久値 84
抵抗値 95
魅力値 75
LP 735
MP 735
どうやら小数点以下は四捨五入のようだ。
「では、『ポイント増加』の倍数をお決めください。」
テーブルの上にどんぶりと六面体のサイコロが現れた。
なんでアナログ。しかも昭和チックな。
もう突っ込むのも疲れてきたので、黙ってサイコロを振る。
チンチロリンと乾いた音を響かせてサイコロが止まる。
出た目は5だ。
六面体のサイコロの出目は、平均が3.5なハズだから上々の成果だ。
「1が1倍。2が1.5倍。3が2倍。4が2.5倍。5が3倍。6が3.5倍となりますので、今回は3倍となります。」
「では、スキルポイントをお決めください。」
「ポイントはいくつになったんですかね?」
「はい、基本は(ゴニョゴニョで)87Pなのですが、順番に種族補正と年代補正、スキル補正が付きます。
種族補正が、陸人族で+5P。
年代補正が、十代前半で+18P。
スキル補正が、3倍
となりますので、『(87+5+18)×3』で330Pになります。
かなりチートでしょう。」
目の前の画面いっぱいに各種のスキルとレベル、必要ポイントが表示された。
やっぱり『寿命-選択年齢=ポイント』だったな。
寿命(101)-選択年齢(14歳)=87だ。
年代補正はどういう計算だ?
元が20で、寿命まで五年ごとに1ずつ減らす感じか。
「取得スキルを選択してください。」
「なお、前世界での取得スキルとして、
『隠密1』『気配察知1』『料理1』『算術2』『隠蔽1』『鈍感1』
転移ボーナスとして、
『異世界言語(中級)』『鑑定スキル1』『ヘルプ機能』
が与えられています。」
おい、なんかボッチの半引きこもりみたいなスキル構成だな。
間違っちゃいないが、認めたくはないぞ。