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掌編小説集4 (151話~200話)

ストーカー

作者: 蹴沢缶九郎

自宅のポストを開けると、差出人不明の手紙が束となって落ちた。手紙のいずれも書いてある内容は、「私と結婚して」や「あなたをずっと見ている」など、大体同様である。俺は手紙をゴミ箱に捨てた…。


差出人の心当たりならあった。一ヶ月ほど前に合コンで知り合った女だ。その女は可もなく不可もなくといった感じで、大して印象にも残らなかったが、女の方から積極的にアプローチしてきたのをいいことに、あわよくばと調子に乗った俺は、その日、女と関係を持った。

だが、それがいけなかった。女は完全に勘違いをしてしまい、一度だけの関係で俺の彼女を気取り、すさまじい数のLINEや電話、果ては会社まで押し掛けてくるという暴挙に出た。


これにはさすがの俺も怒った。


「一体どういうつもりだ。迷惑だ。やめてくれ。君と付き合うつもりはない」


怒鳴る俺に女は泣きながら謝っていた。


「ごめんなさい、許して。そんなつもりはなかった。お願いだから嫌わないで」


いくら泣いて謝ろうが、そんな事は俺の知った事ではない。そもそも初めから好きではないのだ。泣き崩れる女を追い返し、女との連絡を絶った…。


俺がストーカーの被害に遭うようになったのは次の日からだった。絶えず感じる誰かの視線、非通知の無言電話、そして差出人不明の手紙…。


テレビでは見た事があったが、まさか自分がストーカーの被害者側になるとは思いもしなかった。ストーカー被害者の苦しみがわかった今、俺は馴染みの飲み屋の女性へのストーキングを止めようと思った…。

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