表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨の日は  作者: 鳥頭
2/4

やっぱり馬鹿な後輩

再び私の後輩になると、あいつは武道なんてやり始めた。

傘を振り回すだけじゃ物足りなかったのかってからかってやったら、あいつは珍しく真面目な顔で、目標があるんだなんて言い出したっけな。


少しはしっかりしたのかと思ったが馬鹿なところは相変わらずのようで、私はあいつの抜けているところを度々目にすることとなった。

あいつは雨の放課後に下駄箱で佇んでいることが多く、私は遭遇する度に仕方がないから傘に入れてやった。


私は真ん中に傘を差したはずなのに、気付けば私の方へと傘が寄せられていたのは、あいつなりの気遣いだったのだろうか。

いつものように家に上がらせてもらうと、あいつは自分の肩をタオルで拭いながら温かいコーヒーを差し出してきた。


そういえば一度だけ、どうせならシャワーでも浴びてくればいいと勧めたことがあったっけ。

私としては合理的な意見を述べたつもりだったが、あんなに怖い顔で睨まれたのはあれが初めてだったな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ