表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

【3】 街へ(後編)

主人公の一人称が”私”なのは僕の趣味です。

なんかかっこよくないですか?一人称が”私”なのは。


 私は森の中をしっかりと方角を確認しながら歩いている。

 無属性魔法の索敵ソナーと鑑定を使って敵を警戒しつつ木や草、木の実やキノコなどの森の中にある食べられそうな山菜を探す。

 今まで歩いて見つけたのは

 クルウダケ10本(一かじりするだけで気が狂いそうな位の激痛が走りショック死する可能性がある毒キノコ)

 ミミ3個(とても甘い香りがしており生物を引き付ける。ミミの木は肉食植物で誘われてきた生物を食らう。ミミは香りの通り食べるととても甘くみずみずしい)

 柴煮草しにそう21枚(紫色の毒々しい草だが煮込みその出汁は栄養価が高い。だが煮込むと意識がもうろうとするくらいキツイ匂いを発する)

 これらはしっかりと空間魔法で作った異空間に保管してある。


 しばらく歩いて大体8キロほど歩いただろうか。

 目の前を黒い狼が恐怖に顔を歪め逃げていった。

 突如、目の前に現れたのは先ほどの黒い狼を口に銜え、筋肉そのものでできているんじゃないかと見間違えるほどの強靭な脚、体毛は赤黒く、目は赤く輝き、長い二本の尾、その姿はまるでさっきの狼が変化したようにも見える。

 鑑定で視れば


  種族、魔物

  名前、ブラッデ


 と出た。

 どうやらスキルは分からないみたいだ。

「これが、魔物」

 私は玩具箱を取り出し命令する。

「コール、ウィザード」

 玩具箱は180センチほどの杖となる。

 それは、神々しくて禍々しい。

 飲み込まれそうなほどの美しさで杖なのにもかかわらず命を刈り取る刃にさえ思える。

 それが死を呼ぶ玩具箱デッドコールトイボックスの杖状態、ウィザード。

 そして私は闇喰いのローブに魔力を行き渡らせる。

 すると黒いローブはもっと黒く染まりそこの一角だけに闇があるように見える。

 魔眼の召喚により威嚇を発動し目は真っ赤に染まる。

 ブラッデはその強靭な脚を使いかなりのスピードで私の周りを走り出した。

 私はスキル・狩猟技術で気配を完璧に把握する。

 ブラッデはできるだけ身を低くしながらローブごと私が杖を持っている腕に噛みついた。

 だがローブの効果により傷一つつかない。

 私は水魔法のウォーターカッターを使う。

 初めてなので私は勝手がわからず制御が少し戸惑ってしまった。

 そのため水の刃が四方八方に飛び交い

 ズズズズズズズズズ・・ドスンっ!

 私の周りにある木は細切れにしたり切り倒してしまった。

 幸い、ブラッデは首を斬り飛ばすだけで済んだが・・・。 

 スキル、サバイバル技術で血抜きなども体が勝手に動いてやってくれるが不快感が募る。

 捌いたものは異空間に放り入れておく。

 死を呼ぶ玩具箱デッドコールトイボックスは杖の状態のまま私は魔法で遊びながら歩いた。



 少し私は魔法の練習がてら風魔法で空を飛んでいる。

 もちろん向かうのは東南の方角。

 これまでの戦闘は一回しかなかった。

 群れで動くスリーバーと言う鳥型の魔物に襲われたのだ。

 もちろん私は雷魔法で応戦し即座に終わらせた。

 今はその鳥は異空間に放り込んである。

 私は国から五キロ地点で降り歩いて向かう。

 前方で兵士らしき人たちが巨大な芋虫に立ち向かっている後ろに少し豪華な馬車もある。

 鑑定してみれば

 種族、魔物

 名前、グランド・ワーム


 グランド・ワームはその柔軟な体を生かし剣を構える二人の兵士を横から地面を削りながら捕食する。

 円状の口がもぎゅもぎゅとうごめき叫び声と赤い血が口からあふれ出しボトボトと内臓らしきものが零れ落ちる。

「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!」

 グランド・ワームは吠える。

 残りの兵士は三人ほど。

 私は地面に杖を立て

「フレイムチェーン」

 と呟いた。

 そしてグランド・ワームの足元から赤く燃え上がった鎖が伸びグランド・ワームを拘束していく。

 グランド・ワームの体は焦げていきその痛みでグランド・ワームはのたうち回る。

 私はフレイムチェーンをコントロールし地面に縛り付け拘束を強めていく。

「ギュェ・・・ギェ、ギュエァァィェ!!!!」

 最後に私に気がついたのか紫色の針を飛ばしてきたが闇喰いのローブには効かない。

 グランド・ワームは耐え切れなくなり緑色の体液をまき散らしながら体をバラバラにして絶命した。


 私はへたり込む兵士と馬車の横を通り過ぎ目でみえる距離の城門に向かった。

 ちらっと馬車の中を覗き見て誰かと目があった気がしたが気にすることはしなかった。

 フードをかぶっていたため顔は見られていないはずだ。



 門のふもとまで来るとやはり検問をしていた。

 身分証も金もない。

 あるのは草と果実と魔物の毛皮や肉。

 検問を受ける人はほとんどいなくガランとしていた。

 私は門にいる兵士に話しかける。

「済まない。この国に入るためにはどうしたらいい」

「お前は・・・・この国のもんじゃないな。身分証はあるのか」

「身分証は魔物に襲われた時に森の中に置いてきてしまったみたいだ」

「魔物ッ!よく生きていられたな・・・。それなら納得する。魔物を狩る奴らは化けもんだけどな。それなら金もないのか」

「あぁ、済まない。でも、これを売ったらどれくらいになる」

 私は、スリーバーを取り出す。

「こいつは・・・魔物のスリーバーじゃないか!なんでこんなものを持っているんだ」

 そっか、さっきの言葉の後に出すのは間違いだったな。

「いやまぁ、なんだ。襲ってきたのでな。殺したのだ。幸い一匹だけだったのでな」

「その一匹でも何人かは死んで帰ってくるんだぞ。まぁいい、それを売るなら結構な金になる俺が買い取ってもいいか?」

「いいだろう、その代わりにギルドの場所を教えてはくれないか」

「身分証も造らなきゃならないからな。いろいろあるが・・・魔法士ギルドはやめておけプライドの塊のような連中だ。あんたは商売も苦手そうだから・・・冒険者ギルドに行け。すぐそこの右の通路をまっすぐに行けば婦館のちょっと奥にある。ほれ、これが金だ」

 袋の中に銀色の硬貨がじゃらじゃらと入っている。

「まぁ、あなたが少しぼったくろうが私には関係ないことだな」

 あれだけ魔物に驚きに表情を見せたのだ。結構な値段はするのだろう。

「悪いな」

 兵士は苦笑いを浮かべた。





一応、フラグだてしてるんですけど続き書いてると回収が面倒だな・・・ってことに気がつきました。どうしましょう。へし折ることもできないんだよなぁ・・・。

続きは暇になったら投稿します!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ