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【1】 幻想の始まり

どうも初めまして。もしくはお久しぶりです。

この小説は今まで考えた小説の案をTwitterの助言で「一つにまとめるといい」みたいなことを言われ実行してみたところ自分なりに最高の物が出来上がったので投稿しました。まぁ、新年だからみたいなのもありますが・・・。

自分なりに好きなモノを詰め込んだような作品です!では、楽しんで読んでくれればと思います!

「どうする。魔法の」

「これは私たちの責任だが私たちはもうどうすることもできない。やはりあの方法しかないのだろうな・・・。人間で言うところの十万年対策を打ってきたがどれもダメだった。本当にあれをやるのか?武剣の」

 そこは真っ白の世界。

 汚れを知らず、声以外は全くの無音。

 白い世界に二人の青年の声が響く。その声は自分たちが作った世界を見下ろしその世界の創造神である魔法神と武剣神である。

「しなければ・・・私たちの作った”あれ”を破壊してくれなければ一時的にでも止めることができない」



「だがそれでは犠牲となるものが不憫だ。たとえ死ななくともこれからは・・・」

「もうやるしかないだろう。私たちもこの世界も限界だ」

「わかった。もともと結論は出ていた。悪いな武剣の」

「私たちはやることをやった。あとはこの者に託そう」

 真っ白な世界に色が落とされた。



     ☸     ☸



 私は、何年ここで眠るのだろう。

 中学二年の時、私は交通事故に合い昏睡状態になった。

 体は動かないが意識ははっきりしていて目は閉じたまま口も開けない。

 私の世界は耳から聞こえる声と音。そして肌に伝わるシーツの感触と空気の温度。

 ひどく、ひどく狭い世界。



 だから事故に合うまで好きだったアニメや小説を思い浮かべながら自分の世界を作り出し暗闇の世界を作り替える。

「今日はやけにリアルに想像できるな」

 口は動かせないから心の中で呟く。

 でもそこは真っ白の世界ただその真っ白の世界に光り輝く真っ白の球体が二つ。

 でも少し違和感を覚える。

 いつもならば暗闇の世界にテレビの砂嵐がかかったような映像が見えるはずだ。

 何かが違う。



 ふと視界がぐらっと揺れた。

 反射的に体勢を立て直す。

「え・・・」

 世界は真っ白で輝く球体が見える。

 体があり手があり足があり指がある自分の体が見える。

 手は動き足は一歩をしっかり踏み出し首が動く。

「人間」

 それは若い青年の少し冷静な声が頭の中に響く声。



「・・・・誰だ」

「まず先に謝らしてほしい。済まなかった」

「なぜ?」

「私たちは君の人間としての理から外してしまった」

「私たちは第三世界の輪を作り出した創造神と呼ばれる存在」

 こっちも若い青年の声だがさっきよりも熱がこもっている声

「創造神?」

「そう、私は魔法神」

 冷静な声が頭に響く。

「私は武剣神」

 熱のこもった声が響く。

「済まないが私たちは時間がない。君に頼みたいことがあるのだ」

「頼み・・・」

 私はかなり戸惑っている。

 昏睡状態から少しも知らない場所に放り出され頭に響く声。

 戸惑うには当然だろう。



「私たちはこの第三世界の輪を作った時に同時に”神”と言うシステムを作った。完璧に異常も何もない文字通り完璧なシステム。だが私たちは完璧に作りすぎた。世界を壊さないようにするように作られたあのシステムは観察を行ううちに人間を学習し始め理解し、生物の数の制限を始めた。

 学習する力をつけたあのシステムは私たちからの対抗手段を学習し私たちからは手が出せなくなった。

 だから私たちはあのシステムが世界に干渉しないようにすることを考え着いた。

 だが私たちは世界に干渉してはいけない」


「・・・・・・」


「”神”もこれほど世界に干渉するには何かが必要だ。

 私たちは”神”が干渉するその何かを突き止めた。

 この第三世界の輪に存在するすべての世界に一つづつ”神殿”と呼ばれているものがあった

 それは世界に”神”が作った一種のバグのようなもの。

 だからそれを破壊してくれれば”神”の干渉はできなくなる。

 ”神”は魔物バグを生み出して生物の制限を行っている。

 その”魔物”は”神殿”で作られ出口である”教会”を通って放出される。

 でも教会から神殿に行くことことはできないし、神殿も生物の目には見えない。

 だけど神殿から”神”は生物を見ているから常に視線はある。その”神の視線”を追ってくれればいい」


「・・・・・なぜ、どうして私なんだ?他では駄目なのか」

「残念なことに私たちが残っている時間も力もない。人間には長く感じるだろうが私たちはもうすぐ新しい精神体になってしまう。君に託すしかないんだ」

「何ができるんだ・・・私には。所詮は人間だぞ」

「だから私たちが君に”神”に対抗し守ることのできる力を与える」

「激痛になるが耐えてくれるか?」

「私は何もできないかもしれない」

「それでもいい。その時はこの世界が続くだけだ」

「君に私たちの尻拭いをさせてしまって悪いと思うよ」

「・・・・・・・・やってくれ」



 突如、私の体が、魂と呼ばれているものに何かが刻まれていくのを感じる。



              脳の中がきしみ


ぐちゃぐちゃに掻き混ぜられ


       体はずたずたに引きちぎられ



   切り刻まれ


                   押しつぶされ



              狂ってしまうような痛み。


「――――――っ。―――――――――――っ!!」




           声が出せない。


                    息ができない。


        のどや肺が焼きただれているようだ。



     私はもう―――




 すっと今までの痛みが嘘のように引いた。

「はぁ、はぁ」

 この息切れだけがさっきの名残を示している。

「これが今の君だよ」

 そこに出されたのは一枚の何の変哲もない板。

 そこには文字が書いてあった。


 名前   パーミス・リーヴィヒア


 MP  5500(人間が貯蔵できる最高値)

 スキル   鑑定、魔法神の魔力湖への接続、魔道王の知識、魔法合成、武闘王の技術、闘気、直感、生活技術(極)狩猟技術(極)サバイバル技術(極)異世界言語解明、不老長寿、刻印

刻印

   場所、背中の肩甲骨のあたり

   効果、翼の召喚


   場所、瞳の中

   効果、魔眼の召喚



加護

   魔法神の加護

   武剣神の加護



「誰だ?もしかして、私か?」

「そう今の君だ。君は名前を失っていたから私たちの古い友人の名前を付けさせてもらった」

「・・・・・私のせいで世界が壊れるのでは?」

「そうだ。君がそう願い実行すればそうなるだろう。鑑定でスキルは理解できるはずだ。君の魂の寿命は神と等しくなった」

「わかった」

「では次はこっちだ」

 私の目の前に大量の剣や斧、楯や杖、槍などの武器が大量に浮かんでいた。

「どれでもいい。好きな奴を持っていってくれ」

 私は武器を鑑定していくうちにあることを思いついた。

「では少しの間時間をくれないか?」

「あまり時間はないぞ」

「わかった」

 さっき脳と体に魔力が何なのかそして使い方すらも体に刻まれたため使い方はわかっている。



 鑑定で視ていき一番強い各種類の武器を選んでいくそして魔力を最大限に使い自分用にアレンジと改良、開発を行う。

 そして一つの武器が出来上がる。

「死を呼ぶ玩具箱デッドコールトイボックスってところかな」

 ずっと昏睡状態の私がずっと考えていた厨二病全開のネーミング。

 それは神界最強の武器を一つにまとめたもの。

 待機中は正方形の小さな箱だが一つ一つがおぞましいぐらいの強さを誇る。

「よく、ここまでの物を作ることができたな。君以外では使うことすらままならないだろう」

「私は、少し恥ずかしいな・・・」



「私からはこれをあげようかな」

 魔法神はそう言って渡してきた。

「これは闇喰いのローブ。あとで鑑定で効果は見ておいてくれ」

「私からはこれだ」

 武剣神から送られたものは

「滅魔の篭手と思念のブーツこれもあとで鑑定で視てくれ。私たちはもう眠らなければいけない世界を頼んだよ。できれば最後に私たちの友となって欲しい」

「私でよければ・・・」

「ありがとう」

 私は白い世界から吐き出され、その”世界”を見た。

 針時計の上に薄い紺色のドームが貼ってあり時計の針は少しづつ動いている。

 それが一定間隔で並んでいて青白い輝きが飛んでいる。

 私は理解する。このドームの並びこそ魔法神と武剣神が言っていた第三世界の輪だと。

 私はその中の一つのドームに落ちていった。









楽しんでいただけたでしょうか。キーワードにも表記したようにかなりの鈍足投稿になると思いますので気長に気長に読んでくれればと思います。

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