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Lovemaking Quest    作者: 人形大好きっこ
拠点作り編
3/9

拠点作り

『ようやくあたくしの呪いが解けるのですね……』


私は自称『女神』が言う通り、ドレスが消える前に服を見つけ出した。

本格的なメイド服だけどね。背に腹は代えられないじゃない。

しかも、どうやら呪い付き。

その呪いが口調の変化。

なんなの?この館。

私に恨みがあるのかな、あの女神は。

洋館にあった本を読み、解除方法はわかったけど、たまに本にも呪いがかかっててヒドい目にあったわ。

『1日踊り続ける呪い』とか、『声が出せなくなる呪い』ならまでいいほうで『ビスクドールになって、人間に戻っても身体の全て穴が塞がって、まばたきも目を閉じることも出来ない人形もどき状態の呪い』はひどかった。

自分を忘れそうになってたから怖い思いをした。精神的に死ぬかと思ったわ。


で、冒頭の部分に戻るんだけど、『口調の変化の呪い』で解除は最後。

時間かかったわ。


話呪解除(スピークリムーブ)


ようやく呪いが解除されたわ。


本の内容は全て覚えたし、スキルも増えた。


ステータスもゲームみたいに任意で見れるみたい。



---------------------------------

マホ=クロキ

種族:人間→人形姫

職業:恋愛捜査官[特殊]

称号:【孤島の人形姫】

スキル:間諜・恋愛天使・開拓[島]・威圧・七変化[特]・薬品調合[魔]・暗殺・全属性魔法・建築家

武器適正:銃・弓・身体・短剣

装備:異世界メイド服『伝説』級 [運搬]・[料理]

   時間止めのドレス『専用装備』 [時間停止]・[不老]・[解除不可]

   謎の髪飾り『伝説』級 [髪型固定]・[???]・[????]


特性:人形姫[試作品]毒などの状態異常が効かない

   人形姫[特注品]同じものは存在しない

   【種族特性】人形姫:食事も呼吸も必要がない。睡眠もとらなくてもよ いが、人間と同様の行動をとることが出来る。

      また、様々な姿の人間に化けることが出来る種族。

------------------------------------------


どうやら、私は人間ではなくなったみたい。

『人形姫』って何よ……。

やはり、あの女神は私を騙していたようだ。

「何が魔王を倒せ!」よ。馬鹿じゃないの?

それでも指示に従わないと日本に帰れないと困るから従うけどさぁ……。


こちらの世界に来てから、3ヶ月かかって木造建築の家を建てました。

資材は全て洋館の倉庫から使いました。

ここは日本じゃないから、建築法は関係ない。

だから、大きめの家を作った。

家具もメイド服の付加スキル『運搬』で洋館から運べたし、問題はなさそう。


あとは……機械かなぁ。

こういう異世界物では現代日本の科学の力でごり押ししちゃうし。あ……でも私、軍事技術とか高度な工学なんてわからない。


一応、洋館の本で情報を得たけど使いこなせるかなぁ。

工学の本を開けたらアンドロイドもどきになって大変だったわ。

あの女神めー、絶対に許さないんだからね。


この呪い解除の片手間に家を作ったこと以外で進めたことは、

短剣作りと椿油作りと塩作り。

窯から精錬した金属棒を短剣に加工は出来たけど……大丈夫かな、これ。

まぁ、でも無いよりかはましかな。


椿油は割と簡単だった。

海辺で椿に似た植物から種を回収して半分を家の周りに植えて、残った分で油を作ることに。

しばらく天日干しをした物を煎って、粉々に砕き、搾る。

この時に出たものが椿油なんだけど…無事に出来てました。

3ヶ月たった今では、夜の灯りに使ってます。

少しあまった分は顔に塗ってスキンケアに使ったり、髪の毛に塗ってました。

おかげで凄く肌と髪はツヤツヤになったんだけど……テカリ過ぎてますます私が人形に見えてしまってちょっとショックでした。

ほのかに椿の匂いがします。


塩は単純に海水を蒸発させて真水を蒸留するときに残ったモノを使ってるんだけど……。

まだニガリを分離してないからあまり美味しくないんだよね……。

早く遠心力と言うか車輪を使ったものを作らないとご飯も美味しく食べられない。

加工出来るモノを作ることが今後の緊急課題だわ。


今、取り組んでいるのは船作り。

洋館の倉庫で鉄板を加工してブロック工法で組み立てています。

あとはエンジン部分なんだけど……

ディーゼル機関だとクランクが……エンジンなら4~5排気筒ではキツイかも?

現代日本の駆逐艦に似ているのかなぁ?


あと、果物を保存できる冷たい水が湧く井戸を見つけました。

これでしばらくは安泰できそうです。

この井戸から水を引いて溜め池を作ってます。

あとは田んぼと畑だよ!

家の近くで見つけた、麻もどきとかケナフもどき以外の植えるべき植物はないけど……。

島の中心部らしき山に楓っぽい樹があったから樹液を取って煮詰めてみたら案の定、メープルシロップっぽいモノになったのは幸いだったかも。


麻は茎の繊維を服を作るのに使えるからいいし、同じ麻科のケナフは紙を作れるし、服の繊維にもなるから便利。

でも、湯がく必要があるのが難点だよねー。

ケナフは水の張った鍋で煮て、茎と皮に分けて、

炭酸水素ナトリウムと粉石鹸が10mgぐらい有ればパルプ紙が作れちゃう。

今のところないから茎と皮に分けた物が私の家の倉庫に入ってる状態だからはやく見つけなきゃ。

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