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赤ずきんを被って森へ入ったら、銀狼が助けてくれました(継母と双子の妹にはもう懲り懲り)  作者: 風野うた
第二章 ブリシア公爵家のアリアドネ

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101 巷で不人気

楽しい物語になるよう心がけています。

どうぞ最後までお付き合いください!!


 ライナスに聞かれたので、アリアドネは早朝に光のような速さで飛ぶ鳥のようなものを見たと話した。


「ああ、それはピートアイランド王国から飛んできた伝書鳥に違いない」


「やはり、あれは鳥だったのですね。物凄いスピードで建物へ突っ込んでいったので、つい気になってしまって・・・」


「それで外に出たのか」


「はい」


(今思えば、壁に衝突して大きな音がしたわけでもないし、慌てて飛び出して行かなくても、ミアが来てから一緒に見に行けば良かったのだわ)


「今回は私が悪い」


「?」


「アリアの部屋の前に護衛を配置してなかった。だから、私のミスだ」


 現在、ライナスの部下の三分の一がピートアイランド王国から帰国出来ずにいる。土砂崩れで壊れた道の復旧を待っていられないので、近日中に山を行軍するか、海路で迂回して帰国するのかを判断をし、ライナスが指令を出す予定だ。


 要するに人員が足りていないのである。


「母上のところから、女性の騎士を借りる。今日中に整えるから待っていてくれ」


「いえ、そんな・・・。ライナス殿下のお手を煩わせてしまいすみません」


「いや、私が油断していたのが悪い。―――あ~、その、私の巷での評判は良く知っているだろう? 女性には壊滅的に人気がないんだ。だから、君を狙う者が現れるなんて思わなくて・・・」


(巷で人気がない・・・。殿下は市中で囁かれているご自身の噂話をご存じだったのね。でも、噂なんて本当にアテにならないわ。だって、殿下はこんなに素敵な人なのだもの)


 ライナスはアリアドネの手を取った。


「犯人は女なのだろう? 賢者ゴールは真犯人を知っているらしいが、今すぐには教えないと言われてしまった」


(賢者さまが直ぐに教えないと言われているのに私が答えてしまってもいいのかしら・・・)


 アリアドネは無意識のうちに眉間へ皺を寄せる。この様子から、ライナスはアリアドネが犯人のことを知っていると確信した。


「ゴールのことは気にしなくていい。正直に答えてくれ」


(心を読まれた? どうして考えていることが分かったの!?)


「アリア、教えてくれ」


 ライナスは彼女を真っ直ぐに見据える。


(殿下の真剣な眼差し・・・。私が答えるまで粘りそうだわ)

 

 アリアドネは早々に観念し、ポツリと呟く。


「とても美しい少女でした・・・」


 続けて、彼女がアリアドネに伝えた名を口にする。


「フォリー・ヴェヌス・ウェーバー」


 その名を聞いた瞬間、ライナスは雷に打たれたような衝撃を受けた。


 今回の事件名は皇太子の婚約者の殺害未遂。しかも、犯人が使用したのは禁忌の魔術である。これは本人だけでなく、一族にも何かしらの罰が与えられる可能性が高い。


「アリア・・・、フォリーは、――――アッシュの妹だ」


(アッシュ・・・、殿下の右腕、アシュレイ様の妹!?)


―――重苦しい空気が二人を包み込んだ。



最後まで読んで下さりありがとうございます。

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