75.「新たなステージって……世界観変わってますけど!?」
「……あれ?」
少女は気が付くと、見知らぬ教室の中にいた。
「こ、ここは、どこ……?」
前後の記憶が曖昧で、自分がいつから、なぜ、何があってここに居るのか、彼女にはさっぱり分からない。
「……あ。あれは……」
黄昏に染まる廊下の向こうに、彼女は見つける。……いいや、見つけてしまう。
その「◼◼◼◼」を──
そこで、少女が◼◼◼◼を見つけるアニメーションが挿入される。
大きく浮かび上がる「ホーンテッド・◼◼◼」のタイトル。始まる乙女ゲーム風のOPアニメーション……
……待って。上手く思い出せない。
いったいこれは、何……?
わたしは……そう。思いを寄せていた同級生・ゴードンに呼び出されて、放課後の教室に……
放課後……? どういうこと?
ええと、確か彼の名前は間違いなくゴードンで、でも、わたしは……チェルシーはこんな日本風の学校に通っているわけがないし、いつの間にかセーラー服を着ているのも意味不明すぎる。……そういえば、記憶の中のゴードンも学ランを着てたっけ。
ゴードン、いったいどこに行っちゃったの……?
「あの……」
「待って、今考え事してる」
声をかけられたけれど、忙しいので跳ね除ける。
「あっ、はい、そうですか! ごめんなさい!」
……それにしても、やけに可愛い声だよね。
明らかに骨なのに、声だけはこんなに可愛……
「……え? 骨?」
「あ、その、ホーンテッド・七不思議は主人公が『骨格標本』を見つかるところから始まるんですよ。……ええと、ご存知ない?」
流暢に話す骨。
どこかで見覚えがある気はするけれど、めちゃくちゃ骨だ。
ちょっと待って?
骨格標本? ホーンテッド・七不思議?
なにそれ?
「あ……えっとですね! 私、あの館で壁に埋まってた骨です」
お前かー!!!!!
リナがヒビを入れた壁からチラ見えしてたの、お前かー!!!!!




