表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/83

61.「もう既に大事故」

 食堂に辿り着くと、レイラがちょうど「0」を数え終えたところだった。

 エドマンドは指示通り、(かぶと)を被って壁際に直立不動(ちょくりつふどう)で立っ……いや、そこまでやれとは言ってないんだけど……


 とにかく。

怪異喰(かいいぐらい)」の覚醒(かくせい)を先送りにするためには、エドマンド、もしくはレイラとラブロマンスしてもらわなきゃいけない。

 打ち合わせも何にもできてない状態ではあるけど、頼んだよ、二人とも……!


「レイラ、エドマンド、お客様ですわ」

「じ、城島伊織だよ~! よ……よろ……ぴこっ!」


 うーん、この明らかに引きつった表情かつ、明らかにから回ったハイテンション……

 やっぱり、無理はしない方がいいんじゃないかな……


「よろぴこ……?」


 首を傾げるレイラちゃん。何その可愛い仕草。あざとい。


「…………」


 エドマンドは兜を取るか取るまいか悩んでいるらしい。そそくさと近寄り、「血の涙だけ気を付けて」と伝えると、ぎこちない動作で兜を脱いでみせる。

 たぶんだけど、普通に話すのも苦手な上に擬態も苦手なのかな……不器用だなぁ。


「おお……イケメン……じゃん!」


 おっ、食いついた! 良いね。これは好感触。

 取ってつけたような「じゃん」はこの際気にしないとして、やっぱり見た目が好みなのは大事だよね。うんうん。

 

「……受けかな……いやでも、そっちの人も……」


 すみませんボソッと何か聞こえたんですけど。


「ゴードン受けは地雷なので、二度と私の前で口にしないでくださいまし」


 あっ。

 やばいやばい。口に出しちゃった……!

 いやだって! ゴードンがわたし以外に惚れるなんて誰相手でも嫌なんだよね! そこに性別って関係なくない!? BLならアリとか別にないからね!?


「受け……? 地雷……? 何のことスか」


 ゴードンやめて! 聞かないで!好きな相手にこんなこと解説したくない!!


「えっ、あっ、あ……」


 あぁぁぁぁギャルが引っ込んでる! 素……っていうか、特殊な状況下すぎて適切な人格(ガワ)がわかんなくなっちゃった感じ……!?


「え、エドマンド受けの方は全然平気ですわよ。ゴードン以外に関しては、そういったこだわりはありませんの」

「……それ……解釈一致……って、ことじゃん?」

(おおむ)ねそうなりますわね」


 よし、よしよし。何とか落ち着いたかもしれない。

 ゴードンもレイラもエドマンドも、まったく話題についていけてなくて頭に「?」が浮いてるけど…… 


「ってことは、ゴードン×エドマンド派?」

「は? ゴードン攻めでも普通に地雷なんだけど。別に受けが地雷イコール攻めが好きってわけじゃないんだよね」


 ……あっ。

 やばいやばい。素でガチギレしちゃった。何してんのわたし。

 でも……ここは譲れない。

 

 とにかく!!!!!!

 わたし以外に惚れるゴードンは!!!

 全部解釈違いなんだってばー!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ