表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/83

60.「なんだか雲行きが怪しい」

「それで……隣の人は?」

「あ? 何見てんだコラ……あいでででお嬢すいやせん!!」


 警戒しているんだろうけれど、態度の悪いゴードンの足を思いっきり踏みつけておく。

 まあカッコ悪いところ見せるぶんにはね、別に問題ないよね。攻略対象から遠ざかってくれそうだし。


「ゴードン、お客様にはちゃんと挨拶なさいな」

「ウィッス……」


 涙目になりつつ、ゴードンは伊織に向けて「ゴードン・ヒルズ。……お嬢の従者だ。よろしく」と挨拶をする。


「良かったぁ……マジ困ったどうしようって思ってたけど、案外いい人じゃん?」


 あれ。なんか思ってたのと違うな。伊織ちゃん、だんだんギャルっぽい口調になってきてない? 気のせい?


「てか、従者って何? 彼氏……ええと、彼ピじゃないの? ど、どんだけ~~」


 いやこれギャルになろうとしてるだけだ!! それが今の状況に合うと認識してるだけだ!!

 無理すんな「怪異喰」!!! 今まで色んな「怪異」を取り込んできたとしても、怪異の中にギャルは少ないんじゃないかなぁ!?


「か……かれ、ぴ……? ぴ……? ど、どういう意味スかお嬢……?」


 ほら、ゴードンも困惑しちゃってるし!


「そ、そうですわね……。どう説明すべきでしょう……」

「あ、彼ピっていうのは彼氏をフランクに……フランクに……? あー……なんていうか……いい感じに言った言葉……的な……?」


 ちょ、本当に無理しなくていいんだよ!?

 意識の集合体である「怪異喰」に素があるのかどうかは分からないけど、いくら状況に合わせるためとはいえ、ないもの無理に捻り出すのはやめた方がいいって!


 それはそうとして、ギャルが合う状況って何……!?


「ま、まあ、面白い方ですわねイオリさん。どうぞ、仲良くしてくださいまし」

「よ、よろ~~!」


 お互いにぎこちない空気のまま、流れで食堂に向かう。


「にしても、良かったぁ。いお、誰かいてすっごく安心した」

「ふふ、それは良かったですわ」


 明るく語る「怪異喰」ことイオリ。

 なんだ。強力な怪異だと思って戦々恐々としていたけど、案外どうにかなりそうじゃん。


「あ、あのさ」

「ん? 何ですの?」

「いお、可愛い女の子好きなの。……ちょうど、チェルシーみたいな感じのコ……」


 あれ。

 何だろう。雲行きが怪しい気がしてきた。


「ほんとに、可愛いね。()()()()()()()()()()


 ……………………。

 あの、なんだろう。

 アルバートみたいなこと言い出すのやめてくれます???

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ