魔王編五話 一日目の終わり
剣が折れた理由だがこれは断面を見るとすぐに分かった、なんと魔法での作りが甘かったようで
剣身がスッカスカだったのだ、そりゃ折れる
もっとこう圧縮してぎゅうぎゅう詰めにして・・・
「小錬成」
よし!見た目は変わらないが大丈夫なはず
瞬間 バキィンという音を立てて鉄パイプが砕け散った
「へ?」
当たり前だが本来剣とは切るものであり、思いっきり鉄パイプに叩きつけたところでスパーンといった擬音を鳴らしながら綺麗な断面図を描くのが通常であり、間違ってもバキィンと言いながら砕け散ることなどおかしいのだが・・・
「他のものでも試すか」
木 砕け散った
石 砕け散った
岩 砕け散った
「どゆこと?」
調べて見ると驚くことに、どうやらこの剣には破壊の力が宿っているようだ
「集中しすぎたから間違えて入っちゃったか・・・」
よし、これを界穿剣と名付けよう
名付けた瞬間背筋に寒気が走った気がするが、気のせいだなきっと
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「一通り魔法も練習し終えたし寝るか・・・」
ああそうだ忘れてた
「極小破壊」
危ないので天に向かって撃ったが問題なく作用した。それでここからが問題だ
念のため神経系を遮断して・・・
「小破壊」
その時、俺は重低音の笛の音を聞いた気がして・・・
「ア・・・アアアアゲホッゲホッ」
前と同じく体が引き裂かれるような痛みと、呼吸困難が起きた
やっぱりか・・・
「ケアミ・・・」
これは破壊の権能の代償か何かなのだろうか、あまり使わないようにしよう。
麻酔は使えるようになったけど体に悪そうだし何より麻酔は手間がかかるしね
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寝る前に鏡を見てみる
・・・・どうやら間違いなく俺は転生のようだ
まず髪が青い、この時点で地球人の可能性は完全に尽きた。
目は茶色く、中にうねうねした感じの小さな模様が大量にある、見ようによっては大量の蛆虫のようにも見えなくもない、破壊神が蛆虫のような見た目であったからその影響だろうか。
今日は様々なことが起きた・・・もう寝よう・・・
ステータス
名前:シヴァ
LV3
HP:15/32
MP:36/36
攻撃能力 11
耐久能力 5
魔法能力 35
速度能力 7
スキル
エンジェル・コア アンゲロイ
・ アウラス・キーラ:破壊
・ ■■■ ■■■: ■■
・ シヴァ:???
*400年後に換算したもの