一人目のプロローグ
全ての作家さんへ、舐めてましたごめんなさい
さて俺はこうして破壊神によって現代日本から転生（転移？）してきたのだが流石に酷いとは思う、色々あるが、まずちゃんと説明した上で拒否権が欲しかった、こちらにも事情というのがあるのだ。いやまあもしそんなこと聞かれたら即断即決で断るのは目に見えているが。
それとなんで前世の記憶を一部消した、破壊神から継承した記憶曰く都合が悪いかららしいけど
さてウダウダと文句を言っている暇があればまずは破壊神の記憶を整理するべきだろう、
・まずこの世界はギャランホルンという名前だ。神が名付けたからか全世界に広まっている
・この世界は創造神の死体の影響で色々とおかしなことになっている、恐らく魔法などは使えるだろうがこの世界の人々はそれを使えない、というよりも無意識に使っているという状態だ
たとえば
魔王「クックックッよく頑張ったがもはやここまでのようだな」
僧侶「ぐ・・・魔力も体力ももう尽きた、もう打つ手はないのか・・」
戦士「せっかく魔王城まで来たっていうのにここでおしまいだっていうのか・・・」
勇者「お前ら諦めるんじゃない！ここまでの道中は無駄だっていうのか？今まで支えてきた人たちをお前らは裏切ることができるっていうのか？いや！そんなことはない！上げてきたレベルはお前たちの力となり、出会ってきた人の信頼はおまえたちの心に勇気を灯した！
その力は何者にも阻めぬ矛となり、その勇気はあらゆるものを通さぬ堅牢な盾となる！
その矛は魔王の邪気如き貫けぬのか？その盾は魔王の邪法程度弾けぬのか？
今一度問おう！」
戦士「いや・・・」
勇者「声が小さい！」
一同「「「「そんなはずはない！！」」」」
勇者「よくぞ言った！そうだそれでこそ俺の仲間だ！」
一同「「「「「ウオオオオオオ」」」」」
魔王「なぜだ！どこからそんな力が！」
勇者「これが仲間達と、これまで出会って来た人たちの絆の力だ！」
魔王「ぐああああ」
なんてことも実際に有り得る、要するに奇跡が起こりやすい世界ということだ
敵国が海を渡って攻めてくる時に嵐が吹いたりなんてこともそれに含まれる。
それは、この世界は創造神の遺体から漏れ出る世界を構成する元となる万能物質
いや、分かりやすいよう魔力と呼ぼう。魔力が満ちていて人々がそれを無意識に
使っているという感じだ。
・次に、この世界に住む種族について
大きく分けて７種類いる
風精人 まあ我々のよく知る種族だ、この世界の人類は魔力を吸いまくってるから
耳が尖るなどの異常が起きて
医療や衛生環境が整っていないにも関わらず平均寿命が１５０歳くらいで、
身体能力も我々とは比較にならないらしいからもはや同じ種族とは言えずこれを
エルフと呼ぶ 猿が創造神の遺体を食んだ結果生まれた種族だ。
獣人 よくあるケモミミ種族だ、だが本気を出すと、完全な獣の姿になれるらしい
種類は、猫人、犬人、虎人、獅子人、エトセトラ・・・色々と存在する
獣が創造神の遺体を食んだ結果生まれた種族だ。
翼人 人に羽が生えた姿で空を自由に舞うことのできる種族と
鳥が創造神の遺体を食んだ結果生まれた種族だ
竜人 鱗が生え、強靭な肉体を持つヤバい種族、個体数は少ない、強い
トカゲが創造神の遺体を食んだ結果生まれた種族
粘人 体の一部がゲル状になっている種族、ゲル状の部分は本人の意志で形を変えられる
ゲル状になっている部分は個体によって違う ゲル状になっている部分の運が悪く死産することが結構あるせいで個体数は少ない
この世界の固有種が創造神の遺体を食んだ結果生まれた種族
魚人 人魚、下半身が魚で上半身が人、表現としては魚人というより人魚が正しいのかもしれない。
魚が創造神の遺体を食んだ結果生まれた種族
土精人 穴掘りが得意で洞窟に籠もっている我々がよく知る種族
虫が創造神の遺体を食んだ結果生まれた種族
と、こんなところだ。それぞれの種族は最初に創造神の遺体を食んだ生物がその種族の始祖
となり、増えていったそれらの種族は様々なところに散らばっている。
ちなみにこの世界には大陸は無い、創造神の遺体が落ちてきた衝撃で割れてしまったからだ
その他に創造神の遺体の養分を吸って育った木がある、それに関しても破壊神がユグドラシル
という名前を付けた。
それからモンスターとよばれる存在も湧いている、魔力を吸って凶暴化したり、強くなったりした生物だ。
さて、目下の課題は３つ。
まず破壊神をやめること これが一番重要だ、永久に無を彷徨い続けるなんてまっぴらごめんだからね
次に記憶を取り戻すこと、これには一応やりようはある。
まず、いま俺が持つ破壊神の権能は２割程度、それで俺の記憶を封印している破壊神の抜け殻
が８割だ、つまり、この世界にある創造神の力の６割を吸収することで、破壊神の抜け殻と
同等となり、記憶の封印は解けるという寸法だ。
そして最後に
「ここ、どこ・・・？」
ギャア ギャアと、変な鳥が鳴いている・・・まずはこの森から脱出せねば
次が２人めの話です
