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月夜譚 【No.101~No.200】

月明かりの怪人 【月夜譚No.109】

作者: 夏月七葉

 月明かりのない夜は、怪人が空に舞う。

 いつの頃からかは定かではないが、昔からそういう噂のある町だった。

 山にほど近く、田んぼや野原が点在するような長閑な町だ。一般的に「田舎」と呼ばれるような場所で、街灯も少なく、夜になると慣れない者では懐中電灯が必要なくらいには暗くなる。

 だからなのだろう。そんな噂が立つようになったのは。闇の多い夜には怪人が出たところで誰も気づかないし、それだけ不気味といえば不気味な気配を感じるような気がする時もある。

 しかし、噂はあくまで噂だ。怪人なんて存在するはずがないし、怪人が犯人であるような怪事件も発生してはいない。

 そう、思っていた。

 地元の高校に入学した春。両親に言い渡された言葉に驚く間もなく、彼はあれよあれよと自身の運命に呑み込まれていく。

 その夜、彼は星の煌めく空を舞った。

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