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#東の魔女

オンライン授業が始まりました!

「ここ当たりのはずなのですが、、、

おお!見えてきました。あの小屋が東の魔女の住んでいるところです。」


チャーリーの影がいつにもまして薄いように感じます。


チャーリーのことを見失いかけたり忘れかけたりするのは、慣れの問題だと思ったのですが今日はほんとに存在感がないです。


GPSみたいな見失わない魔法でもあればすぐにでも覚えたいですね。


「おい、君らはここで何のようだい?」


急に声をかけてきた人は黒髪黒目の青年でした。


青年の服はこの世界では変わっているというか、学ランですよね、これ。


この世界にあるはずないものです。


なるほど、この世界で使われている言語が日本語でしたから、過去日本語を使える人がいたとは思っていましたが、同じ時間軸に存在していましたか。



「えっと、東の魔女さんにあえますか?」


「あぁ、すまない。そういうのはお断りしているんだ、申し訳ないけど会うことはできないよ。」


「ヤムさんに言われてきたのです。」


「おっ、ヤムさんの知り合いか?

なんだ、そうならそうと早くいってくれよ。おもてなしさせてもらうからよ。

こっちだぜ。」


黒髪の青年は森の奥へ進んでいきます。


「チャーリーも行きましょうか。」


「ううん、、、なんかやめとかない?」


「チャーリーは行きたくないの?

気が進まないのかもしれないけど、戦技は覚えておいたほうがいいよ。

ね、だからいこう。何かあっても大丈夫。僕ら二人なら。ね、」


チャーリーの腕を引いて無理やり連れて行きました。


「ふぇん。」


森の中を進むと開けたところに小さな小屋が二つ立っていました。


「手前に見えるのが君達の言う魔女の家さ。」


魔女の家は女の子さ全快でした。


ピンクのものばっかりです。ここまでくると毒々しいですね。


彼女は予想道理制服をきていました。


どうしましょう。自分も同郷だと伝えましょうか、それとも隠しておくか。


僕の目標は彼らがいたことで何ら変わることもないし、いたとしてもいなかったとしても影響はありません。


伝えたところでへんな仲間意識作られるのも嫌だしね。


よし、伝えない方針でいきましょう。仲間はチャーリーだけで十分です。


「こんにちわ。ヴィレとこっちはチャーリーです。ヤムさんからのお話で、、、

その、僕ら冒険者になりたくて、その話をしたら戦技を教えてくれる人を教えてくれて、、、


「それが私達だった、ってことね?

私はカンザキでこっちはセト、元々私たちは冒険者をやっていたわ。

今はもう引退してこんなところに住んでいるけど。」


「もう引退してしまったのですか?まだ若いように見え見えますけど、、、」


「うん、ちょっと訳ありなの。

それより戦技が習いたかったのよね?そもそも戦技ってどんなものなのかわかっている?」


話をそらされた感じはありますね。それと神崎ですか。。。


まあ深追いはしないでおきましょう。距離感を読めることが僕のいいところで悪いところですから、、、


ただ意気地ないだけですね。それはそうと意気地なしの漢字は面白いですね。意気地単体だといきじって


読むらしいですよ。また少し頭がよくなってしまった。まぁ今世では使いませんけど。


なんなら前世でも使わなそうですわ。


「戦技のことを実はよく知らないです。ただ有名な冒険者は戦技を使えて当然とか、魔獣を簡単にやれると聞いたのでやはり覚えておきたいと思いまして。」


彼女は少し困った顔をして


「あのね、残念だけど戦技っていうのはね、そんな万能なものじゃないの。

もちろん、奥義とか絶対的なそれこそ必殺の戦技もあることにはあるけれど、戦技のほとんどはちょっと早く動けたり少し威力が高まったりそんなものでしかないの。

つまり絶対条件としてある程度の戦闘センスが必要なのよ。

あなた達は戦技を覚える前にまず、あなたたちにはセトから戦闘技術を学んでもらうわ。

あと冒険者としてやっていくために身体能力の強化、補助魔法の習得訓練してもらうわ。」


「そんなにやることがあるのですね、、、

もっと簡単に覚えられるものだとおもっていました。」


「?じゃあやめる?」


「いえ、やらしてもらいます。」


「では、セトお願いしますね。」


「了解、ヴィレとチャーリーは外に来てくれ。」


セトさんに連れられて外に行く。


セトさんは大きな巾着袋みたいなものから武器をどんどん取り出していく。あれはうわさの大容量バック


ですか!お値段なんと、、、考えるのはやめましょう。


「よし、とりあえず。武器はこの中から選んでくれ。」


僕は無難にバスタソードを持とうとしましたが重い、、、


細身の片手剣にしました。片手剣を両手持ちしてやりましょう。


チャーリーも同じような武器を選んでいます。


小さい体で選べるのはそれくらいですしね。そう考えるとスマブラのハンマーは最強なのでは?この世界


じゃ落下はありませんし!


「よし、選べたら俺と対戦してやろう。

初めから型を教えるのもいいがそうするときれいに戦いがちになるからな。

冒険者はアドリブに重きを置いたほうがいい。

まずヴィレからやってみようか。」


「よろしくお願いします。」


両手で剣を構えて相手をしっかり見る。剣先を相手に定めて薙ぐ、突く、切る。


もちろん、一発も当たりません。当たったら大けがしますしね。


てか子供にいきなり真剣渡しますか、僕はいつも真剣ですが。


三十回程度剣を振っただけですでに息が、、、


なかなか終了の合図がありません。


「よし、ヴィレは休んでいていいぞ。次チャーリー。」


最後のほうにはフラフラになり、立っているのもやっとです。


「、、、」


チャーリーは全然動こうとしません。


「どうした、チャーリー?」


こっちを睨んでくる。え?何で?


何で睨んでくるの?


「あのね、チャーリー、口に出さないと伝わらないよ。」


口に出しながら冷やせが出る。胸がふわふわしていやな気分だ。


自分が出来なかった事を他人に求めるのか。馬鹿か僕は、


「他人を傷つけちゃいけません。」


「あぁ、、、ごめんね。この訓練では本気でやっていいと思うよ。

僕ら初心者じゃ相手にならないし、」


「本気でやっていい?相手にならない?、、、なんか腹立つ。」


なんかチャーリーはメラメラしています。


消えました。


何が?


チャーリーが、え?


直後聞こえる金属音、チャーリーの首への一撃をセトさんが剣で防いでいます。


またチャーリーが消えました。


見えない速さで動いているのかもしれません、なんというか急に見えなくなります。


セトさんはいつの間にか日本刀に武器を持ち替え目もつぶっています。それで前見えますか?見えません。


なんかこれすごい瞬間に居合わせていませんか?


何回かの金属音の後チャーリーが地面に叩きつけられておわりました。


「ねえ、この子何者、動きが化け物みたいなんですけど。身体強化魔法も戦技も使っているように見えなかったんですけど。しかも魔法で姿消えるし!隠蔽魔法のプロですか?

その年で?僕、未來視なければ死んでましたよ。」


「やった感じ、ヴィレ君は初心者っぽいから基礎練習からやっていこうか、相手を意識して動けているしセンスは悪くないと思うよ、

チャーリー君はどうする?

僕的には身体魔法を覚えてそのあと学ぶべきことなさそう。魔法はカンザキのほうが専門だから俺から教えることなさそう。」


あれこれもしかして僕とチャーリー実力差ありすぎているのでは?


もしかしなくてもわかりますね、、、ダンにチャーリーは勝てていますし。


「ん、、ではチャーリー、僕がセトさんから学んでいる間、お金をためていてもらえますか?

僕の基礎が終わったら一緒に魔法学んでいきましょうか。」


これ以上実力が開くのはまずいと思った僕は無意識的に言っちゃいました。


「わかった。」


ノータイムでチャーリーは答えます。この僕の言うことうのみにしすぎていませんか?


とりあえず今日は帰りましょうか。


「今日はありがとうございました。」


「おおう!

そうだ。飯食べてかないか?」


僕たち今日狩りしてないので食べるものないのですよね、、、


せっかくだしいたただ来ましょうか。


「いいのですか。ぜひともごちそうになりたいです。」


料理は肉じゃがと、みそ汁と、ごはん。カンザキさんが作ってくれたらしい


前世の家庭料理が死ぬほどおいしくて迂闊にも泣いてしまいました。


チャーリーに頭撫でられました。


不覚!


不覚!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 楽しく拝読しております。 繰り返し拝見しておりますので最新ではないかもしれません。 仲睦まじいのは読んでいてポカポカします。
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