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うどん使いの小麦ねり代
「いいね! やろう!」
チャクラバルディとクレアの1on1のフットサルは白熱し、いつの間にか夕方17時。2人の門限の時間である。
「はあはあ。流石に・・・2人でフットサルは疲れるね。3時間動きっぱなしでいい運動になったよ。でも食べ物でフットサルなんて食べ物を無駄にしてる気が・・・」
「いい汗かいた。」
汗でシャツに肌が貼り付き、下着までびっしょりな2人。
とうに修行の事は忘れていた2人に思いもよらぬ刺客がやってきた。
「隙ありですぅ!」
甲高い声と共に何か『白い紐状のもの』が2人を襲う。
クレアは持前の反射神経でそれをかわすが、チャクラバルディはその『白い紐状』に拘束され動きが取れなくなる。
「チャック・・・! それは・・・」
「姉さん気をつけて! これは『うどん』だ!」
「ご名答ですッ! 私は『小麦ねり代』! 学園50位の2年生ですぅ! 」
現れたのは桃色の髪のツインテールの少女であった。うどんを新体操のリボンのように操り、まるで魔法少女のようなヒラヒラとした格好をしていた。