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愛のタージマハル
「やっぱり姉さんは凄いや! 僕も自分の身は自分で守れるようにしないと・・・」
「その必要はない。チャックは私が守るもの。童貞も」
「重たいなぁ姉さんの愛は」
「そう私は今日重たい日」
クレアはスカートの裾をチラリと持ち上げる。
その瞬間、チャクラバルディの顔はインドの世界遺産レッドフォートのように赤く染まる。
「うわぁ! 報告しなくていいよ! でも姉さんいつもより調子悪そうだなって思ってたんだ。だからこういう時は僕が姉さんを守れるようになりたい」
チャクラバルディは誓った。インドの首都デリーに建つ塔クトゥブ・ミナールのような高い志を。
「好き。重い日なのが残念。じゃあ帰ったら特訓 」
「うん! 僕も姉さんみたいなクリームシチュー出せるように頑張るよ!」
「下半身から出すのは簡単」
「ハハハ!姉さんの下ネタはどぎついや!」
この時チャクラバルディは知らなかった。この先、インドの世界文化遺産カジュラーホの建造物群のように次々と立ち塞がる敵の存在を。