舞う白濁のクリームシチュー
「オマエ。チャック虐メタ。許さなイ」
「まずい!姉さんが、【感情を持たないはずの生物兵器が感情を持ち始めた状態】みたいな話し方に!自然とか動物とか好きなタイプの生物兵器だ!こうなった姉さんは手がつけられない!」
クレアは徐々にモブに距離を詰めていく。
「くっ!とんだ厄日だぜ!こうなったら飛び級で1位に挑んでやる!運だろうと勝てれば俺も1位だ!【ウォーターエクスプレス999】!!」
先程の濁流がクレアに襲いかかる。
「【ホワイトカラーエグゼンプション】」
クレアは右手首を相手に見せるように差し出すと、動脈あたりから大量のクリームシチューが吹き出す。
「う、美しい! こ、これが噂のクリームシチューか!ただ属性は違えど同じ液体カテゴリだ!水圧が一緒なら負けるわけ・・・!」
しかし、水量はほぼ同じだが、瞬く間に水は打ち消されモブを襲う。
「姉さんのクリームシチューが水如きに負けるわけない。姉さんのクリームシチューは【粘度】が違う。それに具材もゴロゴロはいっているし、味も良い」
「ぐわああああ! クリームシチューが俺を飲み込んでいく! 美味しい! うわああああ!!」
モブはクリームシチューに吹き飛ばされていった。