番外編 すべて魔王の手のひらの上
時系列的にシスティーナが魔王やってる時の話です。
システィーナがマネジメントした勇者の一人の視点の話。
俺の名前は結城勇大。
勇者である。
いや、何言ってんだこいつ、頭おかしいんじゃねぇのって思ってしまうかもしれないだろう。
だけど、俺はこの世界に来て勇者になったのだ。
俺はもともとただの平凡な高校生だった。
特別な才能もなく、古武術を学んでいたなんてことはない可もなく不可もなくなつまらない人間だった。
だが、ある日俺の人生は変わった。
簡潔に言えば俺は異世界に勇者として召喚されたのだ。
最初は大いに混乱し、帰りたいと嘆いていた。
だけど意外とすぐに切り替えることが出来た。
何しろ妄想の産物であった異世界召喚が現実になったのだ。
しかも勇者として召喚されるというこの上ない最良の形で。
これに興奮しない男ではない。
これを機に俺は変わってやる。
勇者として呼ばれただけあって、俺はとてつもない力を手に入れた。
喧嘩すら碌にしたことがない俺であったが、重たいはずの剣も棒切れのように軽々と振り回すことが出来るし、目にも止まらないはずの攻撃も余裕を持って反応できるようになった。
それこそ少し訓練するだけでこの国の騎士団長を圧倒できるようになるくらいに。
夢にまで見たような最強の力を手に入れた俺は同時に最愛の人も手に入れた。
高校では彼女すらできなかった俺だが、この世界に召喚されとてもモテるようになった。
中でもこの国の王女のレイナと特に親しくなり、魔王の討伐が終われば結婚する約束までするようになった。
王女だけではない。
最初に俺の世話をしてくれたメイドのナンシーや共に魔術を学んだ宮廷魔導士長の娘であるカレンとも婚約することになった。
日本人として女性は一人を選ぶべきなのだろうが、俺に好意を寄せてくれる人を切り捨てるなど俺にはできなかった。
多少の罪悪感を覚えたが彼女たちが仲良くしているのを見て俺の罪悪感は薄れていった。
すべてが順風満帆に事が進み、ついに俺が勇者として旅立つ時が来た。
俺の供をしてくれるのは師匠である騎士団長ことギドラとカレンだけだ。
少なくね? と思ったが俺のレベルについてこられるのがギドラとカレンしかいないのだ。
レイナやナンシーと会えなくなることは辛いが変わらずにカレンは側にいてくれるし魔王を討伐するまでの我慢だ。
少し不満な事もあるが、旅は順調だった。
旅ゆえに不便なことも多いが、王様は事前に多くの支援をしてくれたしギドラもとても頼りになる奴だった。
カレンは相変わらず俺に温もりを与えてくれる。
そんな3人だけの旅だったがある時変化が起きた。
物資調達のため、とある村に寄った時なのだが、なんとその村はつい先日盗賊に襲われたらしい。
偶然居合わせた姉妹冒険者が追い払ってくれたが、その姉妹冒険者の妹が盗賊に攫われてしまったのだ。
当然放っておくことはできず、俺たちは姉妹冒険者の姉と一緒に盗賊退治をすることにした。
すでに盗賊の根城はわかっているため俺たちはすぐさま突撃した。
地方の盗賊など勇者である俺たちの敵ではなくすぐさま殲滅が終了した。
仲間であるギドラやカレンは当然として、冒険者の姉もなかなかのものであった。
そして無事に盗賊たちは退治され、冒険者の妹を救い出すことに成功した。
村に帰ると俺たちは感謝され、村の英雄として宴に招待された。
この瞬間俺の心の中は言い表せられないほどに満たされた。
今までは平凡にその日その日を生きてきた。
だけど、誰かのために戦い、誰かを助け、感謝される。
それがどんなにうれしい事か。
この日俺は一層魔王を倒そうという決意を固めた。
そして再び旅は再開された。
変わったことは姉妹冒険者が仲間に加わったことだ。
姉は剣士で素早い動きで敵を翻弄し斬っていく。
妹は神官で戦う力は乏しいものの素晴らしい回復魔法を使ってくれる。
二人ともギドラやカレンに負けず劣らずなレベルの上にかなり美人だ。
俺たちのパーティの穴を絶妙に埋めてくれた。
危険な旅になると言ったが、助けてくれたお礼だそうだ。
そしてそれ故か二人とも俺に惚れてくれ、二人と関係を持つまではそう時間がかからなかった。
カレンが間を取り持ってくれたおかげかもしれない。
その後の旅も順調だった。
この旅でいろんな魔物と戦ってきたがやはり印象に残っているのはドラゴンだ。
とある村の風習なのだが、毎年若い娘をドラゴンに差し出しているそうだ。
そうすることによって村が守られてきた。
当然そんなことは許されるはずもなく、俺たちはドラゴン退治に向かった。
ドラゴンは本当に狂暴で恐ろしい奴だった。
はっきり言って勇者として召喚されてからこれまで俺は敵なしだった。
それほどまでに勇者としての俺の力は強大だった。
しかしこのドラゴンは違った。
巨大な体躯、鋭い牙や爪、灼熱のブレス。
正にドラゴンに相応しい力を持って俺の前に立ちふさがった。
今まで傷一つ付かなかった俺の体は何度も傷ついた。
とても痛くて辛かったが、共に戦う仲間のため、守るべきこの世界のため、愛する人たちのために俺は痛みに負けず戦い、そして勝った。
今までにないほどの強敵であったが俺は勝つことが出来た。
恐れずに立ち向かえば勝つことが出来るのだ。
俺はもうあの頃の俺ではないのだ。
村に帰るとまたも英雄として盛大にもてなしてくれた。
生贄になる予定だった村長の娘と関係を持ってしまったのは内緒だ。
そしてまた旅立ち、次の街に着いたとき信じられない情報が飛び込んできた。
魔王の手先にこの国の王女レイナが攫われたという情報が。
俺は勇者として仲間と共にレイナが連れ去られたという砦に向かった。
幸いにも砦は近くにあり、すぐさま向かうことが出来た。
そしてそこには魔王の手先と囚われたレイナがいた。
俺は勇者としての力を存分に使い、魔王の手先を倒し、レイナを救出することに成功した。
幸運にも魔王の手先がレイナを攫う際に乗っていた騎竜が俺に懐いてくれ、その背中に乗って一気に王都まで帰ることが出来た。
今までの旅は何だったのだと思わないでもなかったが、移動手段を手に入れることが出来たのは幸いだ。
無事、レイナを王都に届けることが出来たが王都の様子は少し変わっていた。
当然だ。
レイナが攫われたってことは魔王の手がここにも及んでいるという事だ。
不安にもなる。
一刻も早く俺が魔王を倒さなければ。
そう決意した俺は騎竜の背に乗り再び旅を始めた。
休憩のために降りた町で俺は再び信じられない情報を耳にした。
この町の近くの町に魔王の軍隊がせめて来ているらしい。
町を滅ぼさせてなるものかと俺たちは急いでその町に向かった。
俺たちがその町に着いた頃にはすでに戦端がひらかれていた。
俺たちは町を守るために竜から飛び降り戦いに加わった。
勇者が加わったという事で皆の士気も上がりこちらが優位な状況になっていった。
そんな時敵味方関係なく周囲の兵士を蹴散らして現れてた奴がいた。
明らかに別格。
奴は魔王四天王の一人だと名乗った。
見たところこの四天王が敵軍の指揮官のようだ。
こいつさえ倒せば。
そして、魔王四天王の一人との戦闘が始まった。
奴は強かった。
本当に強かった。
四天王の名に恥じないくらいに強かった。
だけど勝った。
ドラゴンなんて目じゃないくらい強かったけど、諦めずに戦って勝つことができた。
俺も成長しているのだと実感できた。
魔王四天王でこの強さ。
一人で苦戦したのにまだ3人もいる。
しかも魔王はもっと強いだろう。
だけど俺は負けない。
必ず勝って見せる。
町を守ることに成功した後、俺は行く先々で歓迎された。
どうやら勇者としての俺の知名度がかなり広がったようだ。
もうすぐ別の国だ。
まだまだ旅は中盤だし、ギドラは先の戦いで負傷して離脱してしまったけどきっと魔王を倒して見せる。
そういや魔王ってどんなのだろう。
システィーナという女王が魔王ミツキに体を乗っ取られたという話は聞いたことがある。
てことは見た目はシスティーナっていう女王なのかな?
あの魔王四天王は人型だったけどちょっと人間離れした姿だったし化け物っぽいのかな?
「化け物とは酷いですね。傷ついてしまいますよ」
「は?」
どこからともなく女の子の声が聞こえてきた。
それも驚いたが何より俺の心を読んだ?
敵か?
体に緊張が走り警戒する。
だが事態は進んでいく。
「お、お姉さま、聞こえましたか?」
「ああ、聞こえた、聞こえたぞ!!」
「とうとうこの日が来たのね!!」
得体のしれない出来事に俺が警戒する中、女性陣3人は嬉しそうに祈るように手を組んで目を潤ませ、頬を赤く染めている。
まるで恋する乙女のように。
いや、それ以上に。
「「「神がいらっしゃいます」」」
3人が声をそろえてそう言うと、突如として2人の少女がいきなり現れた。
一人はメイド服に身を包んだ幼い少女。
もう一人はとても可愛らしく美しい俺と同じくらいの少女。
「ごきげんよう」
俺と同じくらいの少女はにこやかに微笑んだ。
一瞬見惚れたが、すぐさま警戒する。
「だ、誰だお前は」
「あら、ご存じありませんか? あなたが探し求めていた人ですよ」
「まさか!?」
「ええ、魔王ミツキです」
魔王ミツキ!!
こいつがっ!!
俺が倒すべき魔王。
だが、何と言うか想像と違うな。
こうもっと化け物みたいな見た目を想像していた。
それかよくて30代のおばさん
だって女王っていうんだもん。
普通こんな若い子だなんて思わない。
だけど困ったな。
これはさすがに倒しずらい。
こんな可愛い子を俺に倒せるのだろうか。
何とかこの乗っ取られたというシスティーナを助けてあげたいな。
そうすれば俺に......
「いやいやそうはなりませんよ。絶対に嫌ですし」
「は? 何を言って」
「考えが透けて見えていますよ。まあ私の場合見ているんですけどねっと何ですかリンドちゃん?」
よく分からない会話の途中で魔王ミツキの裾をリンドちゃんと呼ばれた幼女がくいっと引っ張った。
「主サマ口調が戻っているぞ」
「おっと、私としたことが。でもまあ、大丈夫でしょう。他に見ている人もいませんし」
「それもそうカ」
「話が途切れてしまいましたね。まあ、よくわからないと思っている時点で随分とカンの鈍い方のようですね。分かっていたことですが」
なんだこいつ。
まるで俺の心を読んでいるような。
「あ、やっと気づきましたか。私得意なんですよ読心術っていうの。あなたはとてもわかりやすいです」
くっ、俺はそんなに顔に出やすいのか!
「......あなたは本当にバカですね。そういう事ではないのですが。まあ、それはもういいでしょう。それにしても随分と余裕ですね。魔王が現れたというのに」
「ふん、当然だ。おかげで探し出す手間が省けたよ。むしろお前こそよく現れたな。4対1の不利な状況にもかかわらず」
「あら、リンドちゃんとアドルくんは含めていないのですか。まあ、それでも間違ってますけどね。逆ですよ。あなたたち、ありがとうございます。おかげで助かりました。さあ、こちらにいらっしゃい」
「「「はい」」」
魔王がそう言うとカレンと姉妹は魔王の元に向かっていった。
「なっ、危ないぞ!!」
だが俺の心配とはよそに彼女たちは何事もなく魔王の横を通り過ぎ、魔王の後ろで跪いた。
なんだこれは?
「アドルくんもこっちですよ。今までご苦労様です。後でおいしいお肉を上げますからね」
そして遅れて俺の騎竜も魔王の元へ向かった。
なんだコレ?
「お、やっと焦ってきましたね。遅過ぎますが。ここまで来たら勇者の自信もなくなってきたでしょう。そうですね。結城雄大さん、あなたが最初なので特別にネタ晴らしをして差し上げましょう。」
「どういう事だ。どうして俺の名前を」
「言ったでしょう。こういうの得意だって。結城勇大18歳、職業元高校生現召喚勇者、高校時代は彼女ゼロ、あら可哀そうに。下校中に召喚されて、混乱するも勇者として成長。女性と仲良くしながらここまで頑張って来たと。よかったですね、念願の彼女が出来て。それも複数。どうです? 資料を読み上げるみたいに言ってみたんですけど」
なんだこいつ。
怖い怖い怖い。
「おやおや随分と怖がっちゃって。まあ個人情報を知られるってのはとても怖い事ですからね。とまあ、それはいいとしてそうですね、まずはこの子を紹介しましょう。俺の騎竜と言っていたこの子の名前はアドルくんです。実はこの子私の僕だったのですよ。正確にはリンドちゃんの僕ですけど」
騎竜が魔王の僕だと......
じゃあ......
「ええ、彼女たちも私の配下です。彼女たちにはあなたの旅を円滑に進めるためのサポート要員です。どうです? 彼女たちのおかげで随分楽しく旅ができたでしょ? 彼女たちはとても優秀ですからね。私のことを崇め過ぎているのが玉に瑕ですが。しかし、おかげでまるで漫画のように助けた姉妹はあなたに惚れてくれるし、カレンさんはむしろそれを歓迎してくれるし。順調に強敵と戦って、英雄扱いされて、もてはやされ、お姫様を助けて、魔王四天王を倒して。夢にまで見た勇者生活。まさにいたれり尽くせりですね。それにしてもだめですよ、恋人がいるのに他の女の子に手を出しちゃ。って恋人が複数いるのにそんな倫理観崩壊していますか。ああ、恋人と言えばあなたの恋人のお姫様。彼女も私の配下の一人です。だからいとも容易くあなたに惚れてくれたし攫われてくれたんですよ。私の命令で。ああ、安心してください。あのメイドのナンシーさん。彼女は私と関係は一切ありませんよ。まあ、それとあなたに惚れていたかどうかは関係ありませんが。彼女もいろいろと思惑があるみたいですからね」
ペラペラとしゃべる魔王の言葉は俺の信じていたものをすべて崩壊させていき、目の前が真っ黒になっていった。
「主サマ、もうこやつのライフはゼロだぞ」
「うっ、つい調子に乗ってしまいました。計画が成功した時って誰かにしゃべりたくなっちゃうんですよね。本人が目の前にいるからつい。えーと、一応とはいえ夢にまで見た彼女が出来たんですから良かったじゃないですか。モテたわけだし。ほら、あなたの所の王様なんかは純粋にあなたの事を信用していましたよ。なかなかいませんよあんないい王様」
「それじゃあダメだと思うぞゾ」
「わかっていますよ。これじゃあ準備運動できませんからね。こほん。結城勇大さん、あなたはこのままでいいんですか? 魔王の戯言ですべて失ってしまうのですか?」
「お、俺は」
「あなたの取り巻くすべては魔王が用意したものでした。勇者としての旅路も名誉も名声も。あなたの愛した恋人だって。自分の力で成し遂げてきたと思っていたものはすべて魔王の手によるものでした。何もかも嘘で欺瞞で真実なんて一つもない。全部魔王のせい」
「魔王」
「憎くないですか? 恨めしくないですか? あなたを操り欺き嘲笑う魔王が憎くないですか?」
魔王......憎い......。
「魔王さえ倒せば元に戻れる。魔王さえ殺さば、1からやり直せる。魔王さえ倒せば真の勇者になれる。魔王さえ倒せば平凡は自分は勇者になれる。魔王さえ倒せば幸せが戻ってくる」
「魔王、倒す」
「さあ、憎んでください。恨んでください。憎悪と希望を持って魔王を殺してください」
「魔王殺す」
「ほら、ちゃんと前を見て。あなたが殺すべき魔王が目の前であなたを嘲笑っていますよ」
塞ぎこんでいた目を前に向けると、そこには魔王がいた。
「魔王!! 殺すっ!!」
俺の人生をめちゃくちゃにしたこいつを殺す!!
絶対に殺す!!
「よしよし、成功しましたね。あなたたちは手を出さないでくださいね。予定通り私が相手をしますから。誇っていいですよ勇者さん。勇者として上位の力を持つ故に私と戦えることを」
魔王殺す!! 魔王殺す!! 魔王殺す!! 魔王殺す!! 魔王殺す!! 魔王殺す!! 魔王殺す!! 魔王殺す!! 魔王殺す!! 魔王殺っ......
ー▽ー
・システィーナ視点
ま、こんなものですかね。
目の前には横たわる勇者の姿があります。
まあ、勇者として上位の力はありましたが、技量がないので少し微妙だったかもしれませんね。
そう技量のある勇者はいませんけど。
だから殺意を膨らまして衝動のままに戦わせましたがやはり大したことはありませんでした。
本番に向けてちゃんと体が動いてくれるかの準備運動だったのでこれで良しとしますか。
それにしても、自分でやっておいてなんですけど少し可哀そうですねこの勇者。
まあ、今まで良い思いを出来たのでよしとしますか。
良くも悪くも力を持ってしまった一般市民って感じですけどだからこそ勇者にはふさわしくありませんしね。
覚悟もなく、ただ漫画のような世界で優越感と特別感に浸って傲慢でありながら小市民な方です。
こんな人が私を倒す勇者になれるわけがございません。
こんな人に世界なんて背負えないですしね。
やっぱりロミオさんしかいませんね。
さてと、事後処理でもしますか。
ついついいろいろしゃべってしまったので物理的にも魔術的にも弄って私がしゃべってしまったところの記憶は消しておきましょう。
魔王の恐怖は残るようにして。
どこをどう弄ったかは内緒です。
ああ、この人かろうじて生きていますよ。
私的にはこの人は無理ですけどまあ、殺すほどでもないですしね。
あれだけやれば余計な事はしないでしょう。
っとよし、完了です。
あら? ちょっと記憶残ってしまっていますね。
まあいいでしょう。
このレベルなら女性不信になるだけですし。
何だったらオカマ辺境伯の所に紹介してあげましょう。
あちらに送った後のヤンホモさんの所でもいいでしょう。
後はこの人を磔にでもして王都の目立つ所に突き刺せば問題ありませんね。
どうあがいても人々はそれを見てしまいますし。
そうなれば勇者が敗北した事実も広がっていきます。
そうすれば真なる勇者を生み出すことも簡単でしょう。
ああ、勇者、結城勇大さん。
あなたのおかげで私の計画が一つ進みました。
良い準備運動にもなりました。
おかげで真なる勇者の手によって魔王ミツキが倒される私の計画が遂行できそうです。
これからはおとなしく平凡な生活を送ってくださいね。
ふふふ。
とりあえず登場人物紹介
・結城勇大:勇者になった一般市民。システィーナ的には嫌いな人だけど特に悪さもしていないので殺される事はなかった。心はへし折られたけど。のちに女性不信から同性愛者になったとかならなかったとか。
・お姫様:勇者の恋人役としてシスティーナに選ばれた信者。役割は勇者として自信を付けさせ旅立たせる事と攫われて助け出される事によって勇者の名声を上げること。
・メイド:勇者の恋人その2。システィーナとの繋がりはないが、いろいろな思惑の元勇者の恋人をやっていた。が、何の影響もない為放置されていた。
・カレン:勇者の恋人その3。システィーナの狂信者。役割は勇者が勇者として行動するためのサポート役。勇者の恋人になったのも共に旅をしたのもすべてシスティーナのため。
・姉妹冒険者:勇者の恋人その4、5。だいたいカレンといっしょ。
・ギドラ:いい奴なのに男であるが故に勇者に守って貰えずに負傷して離脱した哀れな人。後にこの件がキッカケで忠誠心が揺らぎ、そこを付け込まれてシスティーナの狂信者になったりする。
・システィーナ:魔王ミツキ。黒幕。今回の勇者が最初に名声を高めたと言うことで特別に姿を表してアレコレ言った。一応、ロミオとの決戦の為にちゃんと体が動くか確認するための運動として勇者と戦うという目的があったが、つい調子に乗って勇者の心をへし折ってしまったうっかり屋さん。




