プロローグ
シリーズ増えてきたんで連載版に加筆修正してまとめました。
こんにちは皆さん。
私はとある大国の第13王女です。
突然ですが私、転生者です。
いわゆる異世界転生って奴です。
今時珍しいのですが、異世界にはトラックにひかれたり、魔法陣に飲み込まれたりはせずに穴に落ちて行きました。
不思議の国ですかね?
まあ、穴に落ちてその落下の衝撃で死んだのですがね。
で、気が付けば赤ん坊だったわけですよ。
最初は魔法の存在に興奮しまして、さらに王女という身分で生活面では安泰だと安堵しました。
異世界に転生したわけでまあしばらくはうきうきとした気持ちでいたのです。
それもすぐになくなってしまいましたがね。
皆さん、後宮というのはとても怖いところです。
ぶっちゃけ王女になんて生まれたくありませんでした。
私は何人もいる側室の一人から生まれたのですが、それはそれは身分の低い母から生まれました。
乙女ゲームよろしく、王が身分の低い母を愛してその真実の愛の結晶として私が生まれたのならいいのですが、残念ながらそのようなことはなく、ただ単に容姿のきれいな母を王が気に入って無理やり囲い込んだだけです。
というか私が生まれたから母は側室になったわけですね。
で、私の肩書である第13王女からも分かるように王には正室も他の側室もいます。
この人たちは子供も含めてだいたいは後宮にいます。
となれば始まるわけですよドロドロの戦いが。
嫉妬や権力など様々な理由で女たちの戦いは繰り広げられます。
口による嫌味なんてかわいらしいほどです。
毒殺暗殺なんでもござれのドロドロ合戦です。
この数年で何人の側室の方が亡くなられたことか。
そしてその争いは女たちだけにとどまりません。
主な理由として権力争いですが子供たちにまで被害が及びます。
というか弱い子供にターゲットを絞って攻撃してくることもしばしば。
王子なんて最悪ですね。
あの人たちなんか潜在的に暗殺の危機に瀕していますから。
王子が殺されるなんてかなりの大問題なのでそうそう殺すことはできませんが、それでも権力争いで殺される危険が潜在的に高いです。
まだ王位継承の低い王女の方が身の安全が保障されています。
そう言う意味では王女に生まれてよかったかもしれません。
まあ、暗殺されたりとかはよほどのことがない限り起こりませんしそこまで頻繁に起こる事ではないですね。
その代わり虐めとかはよくありましたよ。
一番ターゲットになったのは母でしたね。
先ほども言ったように母の身分は低いです。
貴族ではあったのですが、まあ、一番低いです、
男爵家の庶子だったかな?
ふわっふわのザ・ヒロインみたいな見た目でしたけど残念ながら現状はヒロインとは程遠いです。
幸せとは程遠いです。
思えば母もかわいそうな人ですね。
あんな人に目を付けられなければ幸せに生きていけたはずなのに。
一番身分が低いためストレス発散のための生贄となっています。
要するに後宮内の虐めのメインターゲットが母なのです。
身分が低いので虐めても問題にならないと皆様思っていらっしゃるのですよね。
侍女ですらほとんど見下していますし。
そんな状況でも王は何もしません。
王が気に入っているのは母の容姿だけですからね。
それに気に入っている人はほかにもいます。
あいつはただの女好きなだけです。
母には何もしません。
そしてそんな虐めにも耐えられるほど強い人ではないので最近はすぐに倒れます。
たぶんもう死にますね。
何とかしてあげたいのですが残念ながら私はまだ赤ん坊です。
なんともならないのですよ。
ははは、私は無力です。
苦しんでいる母一人助けることが出来ないなんて。
転生してもチートなんてないんですよ。
いえ、一応あるにはあるんですけどね。
私固有の能力なのかはわかりませんが。
でも今はチートには程遠いです。
神様、私はチート能力が欲しいです。
母を守れるような力が。
そして月日は経ち、母は死にました。
妹を生んで。
あんな今にも死にそうな状態で妊娠して妹を生みました。
妹だけでも無事なのは奇跡な状態でした。
母は弱くて不幸な人でした。
でも私と妹は守っていました。
何もできない母でしたが私は大好きでした。
今までありがとうございます。
これからは私が何とかして見せます。
せめてこの子が幸せに暮らせるように。
そのためならどんなことでもしましょう。
例え悪魔の所業でも。




